1. 加熱して作るプリンが固まらない原因

プリンは、一般的にオーブンや蒸し器などを使って加熱して固めることが多い。そんな加熱して作るプリンが固まらない主な原因には、加熱温度が低いこと、加熱時間が短すぎること、使用する卵の分量が少ないことなどがある。以下で、それぞれの原因について詳しく確認しておこう。
その1.加熱温度が低い
卵は熱によってたんぱく質が変成することで固まり、その温度は一般的には70~80℃程度とされている。そのため、プリンが固まらない場合には、この加熱温度が低すぎる可能性が考えられる。ただし、80℃以上の高温で加熱すると今度はスが入ってなめらかさが損なわれてしまうので注意しよう。
この記事もCheck!
その2.加熱時間が短い
加熱温度とあわせて注意したいのが加熱時間だ。適温で蒸していたとしても加熱時間が足りなければプリンは固まらない。容器の大きさや加熱方法などにもよるが、お湯を張ったフライパンで蒸す場合には10数分程度、150℃程度のオーブンで焼く場合には30分程度かかるので覚えておこう。
その3.卵の量が少ない
牛乳に対して卵の割合が少ないことも、プリンが固まらない原因になる。プリンを固めているのは卵なので、卵の割合が少なくなればその分だけプリンは固まりにくくなる。柔らかいプリンを作るには牛乳の割合を多くするのがコツではあるが、成功に近づけるためにレシピ通りに作るようにしよう。
2. 冷却して作るプリンが固まらない原因

プリンの中には加熱調理せずに、ゼラチンを使って冷やして固める場合もある。そんな冷却して作るプリンが固まらない主な原因には、冷却時間が足りない、ゼラチンが不足している、ゼラチンの使用方法を間違っているなどがある。以下で、これらの原因についても詳しく確認しておこう。
その1.冷却時間が短い
ゼラチンを使ったプリンが固まらない場合、冷却時間が短い可能性が考えられる。一般的なサイズのプリンであれば、通常は1時間程度あれば固まる。しかし、サイズが大きかったり、冷却が不十分だったりすると固まらない可能性もある。再度、冷蔵庫に入れて固まるかどうかを確認しよう。
その2.ゼラチンの量などに間違いがある
十分冷却しているにも関わらずプリンが固まらない場合には、ゼラチンの使用量や使用方法を間違っている可能性が考えられる。レシピと同じゼラチン商品を使っているなら問題ないが、商品が異なるとゼラチン量も変わる場合がある。また、同じく商品が異なると使用方法や溶かし方なども異なる。ゼラチンのパッケージなどに書かれている通りの分量・方法で正しく作るようにしよう。
3. 固まらなかったプリンのリメイク法

固まらなかったプリンは、再加熱あるいは再冷却によって固め直せる場合もある。しかし、分量のミスが原因の場合は再加熱・再冷却をしても固まらないことが多い。そのような場合には、ミキサーにかけてミルクセーキにしたり、卵・牛乳・砂糖などを使うスイーツにしたりするのがおすすめだ。
その1.ミルクセーキにする
固まらなかったプリンは、ミキサーにかけて「ミルクセーキ」にリメイクするのもよい。ミルクセーキとは牛乳・砂糖・卵などを使ったアイスドリンクのことで、バニラエッセンスを加えるとフレンチスタイルとして美味しく飲める。なお、ミキサーがなくても、泡立て器とボウルがあれば作れる。
この記事もCheck!
その2.スイーツに使う
固まらなかったプリンを、他のスイーツに使うのもおすすめだ。プリンに使われる卵・牛乳・砂糖といった食材は、ホットケーキやフレンチトースト、クッキーといったスイーツにも使われている。そのため、自宅にある食材を確認して、作れるスイーツにリメイクしてみるとよいだろう。
4. 【豆知識】茶碗蒸しが固まらない理由

卵のたんぱく質は、舞茸に含まれるたんぱく質分解酵素によって分解されてしまう。そのため、茶碗蒸しを作る際に舞茸を加えると、熱を加えても固まらなくなってしまう。プリン作りで舞茸を使うことはないが、茶碗蒸しに挑戦する際には失敗しないように覚えておこう。
この記事もCheck!
結論
プリンが固まらない原因はいくつかある。もし加熱時間や冷却時間が短い可能性があるなら、改めて加熱したり冷却したりするとよいだろう。また、どうやっても固まらない場合は別のスイーツやドリンクにリメイクするのがおすすめだ。プリン作りに失敗したことがある人も、これから挑戦してみたいと思っている人もぜひ参考にしてみよう。
この記事もCheck!