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昔懐かしい味がすると人気のトマト【ファーストトマト】を解説!

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年9月11日

ファーストトマトは、1980年代までは主力として栽培されていた大玉トマトの品種だ。1985年に保存性がよく流通に適した桃太郎という品種が登場し、主役が取って代わられ現在はあまり流通していない。しかし、開発された愛知県では伝統野菜に指定され、いまも栽培が続けられている。流通している大玉トマトのおよそ8割が桃太郎に変わった現在では、昔懐かしい味と見直されてきている。

1. トマトの概要

トマトは、南米の南アンデス山脈の高原地帯が原産のナス科ナス属の植物である。日本では1年で枯れる1年生植物だが、熱帯地域では何年にも渡って生育し続ける多年生植物である。

日本に入って来たのは17世紀頃といわれ、当時は食用ではなく鑑賞用として栽培されていた。食用として栽培されるようになったのは明治時代以降で、一般の家庭でも広く食べられるようになったのは戦後である。

日本で栽培されるトマトの品種

トマトの品種は非常に豊富で、世界には約8000種あるといわれている。そのうち日本で栽培されている品種だけでも約120種もあり、生食用や加工用、大きさや色などそれぞれ特徴がある。

・色

赤系トマト:酸味や香りが強く、皮が硬く煮崩れしにくいことから缶詰やケチャップなどに加工されたり、料理に利用されたりすることが多い。代表的な品種としては、サンマルツァーノやにたきこまなど。

桃色系トマト:スーパーや八百屋などでよく見かけるトマトで、日本で栽培されるトマトの約8割が桃色系トマトである。皮が薄く果肉が柔らかいので、主に生食用として消費される。主な品種には、桃太郎やファーストトマトなど。

トマトにはほかにも、黄色やオレンジ、緑色、黒、紫色などさまざまな色の品種がある。

・大きさ

大玉トマト:150g以上
中玉トマト(ミディトマト):40~150g
小玉トマト(ミニトマト、プチトマト):40g以下

果実の直径が5~10mmと、さらに小さいマイクロトマトもあり、見た目のかわいらしさから料理の飾り付けなどに使われている。

2. ファーストトマトの特徴

ファーストトマトは、桃太郎と並び大玉の桃色系トマトを代表する品種である。

ファーストトマトとは

ファーストトマトは、1938年に愛知県の豊橋温室園芸農業協同組合で「ポンテローザ」という品種をもとに育成された大玉の桃色系トマトの品種で、愛知県の伝統野菜に認定されている。1985年に桃太郎が登場するまでは、日本で最も多く栽培されていた品種だ。

皮が薄いことから保存性があまりよくなく、保存性の高い桃太郎の登場により、生産量が減ってしまった品種であるが、最近は「昔懐かしいトマトの味がする」と、再び見直され市場でも見かけるようになってきた。

ファーストトマトの特徴

果実は大きく1玉が200~250gほどもあり、尻が尖っているのが外見上の特徴である。桃太郎と比較すると、子室数が多く種の周りのゼリー部分が少ないため、果肉の味が凝縮されている。桃太郎に比べるとやや酸味が強いが、甘みも強くバランスが優れている。いわゆる、青臭い昔懐かしい味のトマトだ。

3. 美味しいファーストトマトの見分け方と保存方法

皮に張りがあり、尻の先がピンと尖っているものが新鮮である。尻からヘタに向かって放射線状のシマ模様が入っていると水っぽくなく味が濃いトマトのサインである。またヘタの周りが濃い緑色になっているものは、実でも光合成をしている証のため甘いトマトである可能性が高い。

未熟で赤くなりきらず固いものは、15~20℃ぐらいの冷暗所に置いて追熟すると、柔らかくなり、皮も赤くなる。赤く完熟したものは、ポリ袋に入れるかラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存しよう。

結論

ファーストトマトは、かつて日本で栽培されていた大玉トマトの主力だった品種である。皮が薄く流通する際に傷みやすいことから、その後登場した品種である桃太郎に主役の座を明け渡した。しかし、最近になって昔懐かしい味のトマトということで、再び人気となっている。店頭で見かけることがあれば、ぜひ購入して懐かしいトマトの味を楽しんでみてはいかがだろうか。
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