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これって松茸?国内産松茸とは異なる【アメリカマツタケ】を紹介

これって松茸?国内産松茸とは異なる【アメリカマツタケ】を紹介

投稿者:ライター 亀崎智子(かめざきさとこ)

監修者:管理栄養士 池田絵美(いけだえみ)

鉛筆アイコン 2020年4月10日

国内産の松茸の流通量は激減し高嶺の花となってしまい、店頭で見かけるのは輸入された外国産の松茸がほとんどだ。店頭にはいろいろな国の松茸が並んでいるが、なかでも国産の松茸とは見た目も少し異なるのがアメリカ・カナダ産の松茸だ。アメリカ・カナダ産の松茸が一体どんなものであるのか紹介する。

  

1. アメリカマツタケの特徴

アメリカやカナダから輸入されている松茸は、日本の松茸とは種類が異なるきのこである。日本の松茸はアカマツなどの林に自生するが、アメリカのマツタケは主に針葉樹の付近で育つ。見た目が全体的に白っぽく寸胴な形をしている。かさも開き、大きさもあるため、日本人がイメージする松茸とは少し違うかもしれないが、香りや味わいが似ていることからアメリカマツタケと呼ばれて日本でも楽しまれるようになった。

輸入物の弱点として、収穫してからの輸送距離があることもあり、香りが弱いことが指摘されることが多い。しかし、このアメリカマツタケは香りが強いという特徴がある。香りの面だけでみると、国産の松茸よりも強い香りであるともいわれている。

アメリカマツタケの食べ頃の時期は9~11月頃であり、この時期に市場に出回る。ただし、現地の天候にも左右されるので年によっては12月頃まで出回ることもある。
年によって価格は変動してしまうが、国産のものと比べると安価で手にすることができるので、松茸を手軽に楽しめることができるものとしておすすめである。

2. アメリカの松茸事情

日本人にとって松茸といえば、「秋の味覚の王様」であり、高嶺の花的な存在である。しかし、産地であるアメリカでは、きのこ狩りには行くことはあっても、マツタケはほぼ食べられることはないそうだ。

現地のアメリカ人は食べることがほとんどない松茸であるが、現地に住んでいる日本人向けに、日系のスーパーには松茸が並ぶようだ。ただし、日本のように高級品という感じではなく、比較的安価に手にすることができる。
もともと、アメリカ・カナダのマツタケは日系人が自分たちが食べる分だけを収穫して食べており、その収穫量は少なかった。しかし、日本などに輸出し産業として扱われるようになり、収穫量が一気に増えたといわれている。

現地では人気が全くない松茸であるが、北アメリカの広範囲にわたり収穫することができる。代表的な場所としては、オレゴン州やワシントン州、アイダホ州、コロラド州がある。また、オレゴン州の国有林においては、商業用ではなく個人の食用であっても、収穫するためには手続きが必要であるので、注意が必要である。松茸以外でも、アメリカにおいては、州毎に規定があるので、きのこ採りの際には気をつけよう。

3. アメリカマツタケの美味しい食べ方

国産よりも香りが強いとも表現されることが多いアメリカマツタケは、その香りを楽しむことができる料理がおすすめである。炊き込みごはんや土瓶蒸しなどで、マツタケの香りを楽しんでみてはどうだろうか。

また、アメリカマツタケは大きく、かさの部分が肉厚であるのも特徴である。これを生かして、天ぷらやすきやき、パスタなどにして、柔らかい食感や食べごたえを楽しむのもおすすめである。

ただし、手に入れるころは収穫されてから時間が経っていることが多いので、できるだけ早く調理して楽しむのがよいだろう。そして、見た目は国産の松茸とは異なるので、丸ごとの形ではなく、調理して食べるのも、より松茸感を感じて食べことができるポイントである。安い価格で手に入れることができる松茸でもあるので、ぜひ試してもらいたい。

結論

その見た目から「これは松茸なのか?」と疑問に思うかもしれないアメリカマツタケ。しかし、その香りや味わいは国内産松茸に近く、手軽に松茸を楽しみたい時にはぜひ利用してもらいたい。大きくてボリュームがあり、食べごたえバツグンのアメリカマツタケを一度楽しんでみてはどうだろうか。きっと、好きになること間違いなしである。
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  • 公開日:

    2019年10月11日

  • 更新日:

    2020年4月10日

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