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全国のご当地【味噌】8選。それぞれの特徴を解説!

全国のご当地【味噌】8選。それぞれの特徴を解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年2月13日

日本人にとって、欠かせない調味料のひとつである「味噌」。味噌汁に使うのはもちろん、料理の隠し味などにも使えるため、冷蔵庫の中に常備してあるという家庭も多いだろう。大豆や麦、米などを主原料として作られるみそは、全国各地でオリジナリティあふれる味のものが誕生している。今回は、日本全国で作り出されている「ご当地味噌」にスポットをあてて、その違いについて紹介していこう。

  

1. 料理にも活用しやすい石川県の「加賀みそ」

石川県のご当地みそとして知られる、「加賀みそ」。地域的にみそを使う文化が色濃く残っており、「味噌蔵町」など地名に「みそ」という言葉がつく場所も多く存在している。加賀みそは、大豆・米こうじが主原料で米みそのジャンルに属するもの。辛口みそとして取り扱われていたが、昨今の減塩ブームによって近頃の加賀みそは少し甘めの味わいに変化してきている。加賀みそはみそ汁だけでなく、鯖などの青魚とも相性ぴったり。さばのみそ煮などに使って、加賀みその味わいをダイレクトに感じてみてほしい。
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2. キリッと辛口な会津地方の「会津みそ」

「会津みそ」は、福島県の会津地方で盛んに作られているみそ。300年以上も前から食べられていたことがわかっており、江戸時代の人たちからも愛されたみそである。米みそに分類される会津みそは、米こうじの使用量が少なくキリッとした塩辛さが特徴。塩分量は11~
13%となっており、みその中でも比較的塩分が高いものである。会津みそは、会津の郷土料理「しんごろう」という料理に使うのがおすすめ。米を餅のような状態にして丸めたあと串に刺し、会津みそにえごまや酒、砂糖などを加えたものを塗って焼く。田楽のようなイメージの食べ物だが、会津みその味をしっかりと感じることができるので、ぜひ試してみてほしい。
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3. 甘みの強い九州地方の「九州麦みそ」

「九州麦みそ」という名前の通り、九州地方で作られているこのみそは、関東より北の地域で作られているものよりも甘みが強いという特徴がある。大豆よりも麦こうじの割合が多いため、麦みそのジャンルに分類される。九州みそは、もつ鍋や冷や汁など九州ならではの料理に使用するのがおすすめ。みその甘みが気になる場合は、ほかのみそとブレンドして使うのもひとつの方法だ。
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4. 京都から伝わった讃岐地方の「讃岐みそ」

真っ白で甘みの強いみそと知られている、京都の白みそ。「讃岐みそ」は、12世紀頃に崇徳上皇が京からいまの香川県へ持ちこんだとされており、京都の白みそに近い印象を受けるみそである。こうじの割合が高い讃岐みそは、香川県の郷土料理である「あんもち雑煮」や「鰆のみそ漬け」などと相性ぴったり。田楽やディップなどに使えば、より讃岐みその味をストレートに堪能することができる。
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5. 熟成期間の長い青森県の「津軽みそ」

青森県の津軽地方で作られている「津軽みそ」は、大豆・米こうじが主原料の米みそ。ほかの地域に比べて米の収穫量が少ないことから、米こうじの割合は少なめ。そうなると辛みが強くなるのがみその特徴だが、津軽みそは熟成期間を3年も設けることにより、旨みも引き立てている。塩辛さと旨みのバランスが絶妙な津軽みそは、みそ汁で食べるのが一番。「けの汁」と呼ばれる津軽の郷土料理には、津軽みそが必ず使用されている。津軽みそが手に入ったときは、ぜひ汁物にして味わってみてほしい。
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6. 短い期間で作られる瀬戸内の「瀬戸内みそ」

中四国・九州地方でおもに消費されている、「瀬戸内麦みそ」。ほかのみそに比べてこうじの粒がしっかり残っており、みそ汁にしても食べごたえのあるみそである。九州地方に近い地域で作られていることもあり、みその味わいはやや甘め。みそをはじめとする発酵食品の中でも熟成期間が短く、1~3ヵ月ほど熟成すれば完成する。みそ汁にして食べると、ほかのみそとの違いをしっかりと感じることができるのでおすすめだ。
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7. 先人の知恵が詰まった宮城県の「仙台みそ」

宮城県仙台市で古くから作られている、「仙台みそ」。戦国時代に誕生したとされており、長期間に及ぶ戦の間でも腐らないように工夫を凝らしたみそとして知られている。仙台みそは、長期間熟成されており濃厚な旨みが特徴。赤褐色で光沢のある見た目は、仙台みそならではといえる。豆腐田楽にすれば、仙台みその深い旨みをしっかりと味わうことができるので、ぜひ一度試してみてほしい。
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8. 赤い色をした徳島県の「御前みそ」

徳島県で作られている「御前みそ」は、甘みそと辛みそ両方の特徴をあわせ持つ豊かな味わいのみそ。塩分量だけを見ると11~13%ほどあり、辛口みそに近い。しかし、米こうじは大豆と同じほどの量が使用されているため、甘口みその要素も持っているのだ。長期間熟成させることで、みその色合いが赤に変化していく。時間をかけて作り上げられているため、旨みも強くなっている。御前みそは、魚をみそ漬けにする材料として使うのもおすすめ。御前みその深い旨みを、堪能してみてほしい。
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結論

味噌と一口にいっても、さまざまな種類がある。その土地に行かなければ手に入らないみそもあるので、日本国内を旅行するときには、ご当地味噌にも目を向けてみるといい。味噌汁や味噌漬けなど、みそを使う料理で種類による味わいの違いを楽しんでみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年2月13日

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