1. ベーコンで巻く、重ねる。スライスベーコンの使い方

朝のベーコンエッグをはじめ、洋食メニューにコクと旨味をもたらす食材として、冷蔵庫に常備している家庭も多いと思う。塩分や脂を含むため、調味料や出汁代わりにもなってくれるベーコン。少量加えるだけで満足度の高い一皿ができるお助け食材だ。
ベーコンは、もともと豚のバラ肉の保存法として誕生した食肉加工品。スーパーや精肉店などでは、薄切りのスライスと、厚手のブロックとで販売され、用途によって選んで購入することができる。まずは、薄くカットされた、スライスベーコンの特長を活かした食べ方から紹介しよう。
ベーコンは、もともと豚のバラ肉の保存法として誕生した食肉加工品。スーパーや精肉店などでは、薄切りのスライスと、厚手のブロックとで販売され、用途によって選んで購入することができる。まずは、薄くカットされた、スライスベーコンの特長を活かした食べ方から紹介しよう。
◎巻く
薄く細長い形状は、食材を巻く調理法に便利。軽くソテーしてから水菜やカイワレ菜などの生野菜を巻いたり、エノキなどのきのこ類やアスパラガス、ホタテやエビなどの魚介を巻いて一緒にソテーするだけで、ビールのお供や弁当のおかずに。
◎重ねる
白菜またはキャベツと、鍋の中で一枚ずつ交互に重ねた蒸し煮。茄子やトマトなどとミルフィーユ状に重ねたグラタンなど。重ねることで、見た目も美しく、素材にベーコンの旨味が染み込む。
◎トッピングに
細かく切って、フライパンでカリカリになるまで炒めれば、サラダのトッピングに最適。ニンニクのスライスも一緒にカリッと炒めても美味。ベーコンの風味が加わることで、生野菜をもりもり食べることができる。
2. ベーコンを炒める。ブロックベーコンのメリット

豚バラ肉の原型をとどめ、よりジューシーで濃厚な味わいを満喫できるのが、ブロック(厚切り)ベーコンだ。好みの厚さにカットも可能で、切り方によって異なる食感も魅力。スライスよりも、味わいも食べごたえもさらに増す。
◎ジャーマンポテトに
じゃがいもを茹でるか蒸して火を通しておく。皮を剥き、食べやすい大きさにカット。玉ねぎはスライスし、厚切りベーコンは5mm幅に切っておく。フライパンでベーコン、玉ねぎをしっかり炒めたところに、じゃがいもも合わせて混ぜ合わせれば、ビールが進む一皿になる。バターをプラスすればより濃厚に。
◎パスタ(カルボナーラ)に
トロリとクリーミーなカルボナーラには、厚切りベーコンがオススメ。本場イタリアでは豚の喉の部分の肉を塩漬け、熟成させたグアンチャーレを使うが、ブロックベーコンで代用しよう。
ベーコンを7mm程度の角切りにする→ボウルに卵黄と生クリーム、パルメザンチーズを入れよく混ぜる→ベーコンをフライパンで炒める→パスタを茹でる→パスタをフライパンに入れ手早く炒め、火を止める→ボウルの卵とチーズをフライパンに入れ余熱で手早く混ぜる→皿に盛り、黒コショウを振りかければ完成。
トロリとした卵とチーズが絡んだカルボナーラはとびきりの美味しさ。ベーコンの塩味とスパイシーな黒コショウが味をひきたて、やみつきになるだろう。
ベーコンを7mm程度の角切りにする→ボウルに卵黄と生クリーム、パルメザンチーズを入れよく混ぜる→ベーコンをフライパンで炒める→パスタを茹でる→パスタをフライパンに入れ手早く炒め、火を止める→ボウルの卵とチーズをフライパンに入れ余熱で手早く混ぜる→皿に盛り、黒コショウを振りかければ完成。
トロリとした卵とチーズが絡んだカルボナーラはとびきりの美味しさ。ベーコンの塩味とスパイシーな黒コショウが味をひきたて、やみつきになるだろう。
3. ベーコンを煮る。煮込み料理の出汁として

ベーコンは、スープや煮込み料理の出汁的な役割も担ってくれる。脂肪が溶けやすく柔らかいため、温かい洋風鍋料理の決め手になるのでぜひ役立てよう。
◎ポトフ
キャベツ丸ごと1個入れても、ペロリと食べられてしまう、欧風おでんといわれる煮込み料理。じゃがいもや人参、玉ねぎと共に、ブロックベーコンを大きめに切って鍋に投入。コンソメを加え煮込んでいけば出来上がりだ。食す時は、マスタードや黒コショウを添えて。
◎豆の煮込み
チリコンカンなど、豆の煮込み料理にベーコンを使っても美味。鍋でベーコンの角切りと玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒めたら、クミンシード、コリアンダー、カイエンヌペッパー、クローブ、チリパウダーなどお好みのスパイスと塩を加えよう。さらにトマト缶とキドニービーンズの水煮を入れ、煮込んでいけば完成だ。
結論
冷蔵庫に肉類のストックがない時でも、ベーコンさえあればなんとかなる。時間がなくても手間いらず。栄養豊富な一皿が美味しく出来上がるのは、肉の旨味たっぷりのベーコンならでは。