1. ケチャップの秘密
コクのワケ
ケチャップの主たる材料は、ご存知の通りトマト。しかし、普通にトマトを食べるより、断然コクがある。その秘密はどこにあるのだろう?ケチャップの材料になる加工用のトマトは、生食用のトマトに比べて、リコピンなどの含有量が多い。その美味しさをぎゅっと凝縮して作るので、コクがグンと増す。
旨味のワケ
トマトは旨味成分であるグルタミン酸を多く含む野菜。グルタミン酸といえば、昆布の旨味の主成分で知られている。そもそも旨味のある材料を惜しみなく、たっぷり使って作ることで、旨味が増すのだ。さらにこのグルタミン酸は、他の旨味成分を合わせることでより旨味が際立つ。ケチャップが旨味を多く含む肉や魚介類、キノコなどと相性が良いのはこのためだ。
バランスの良い味
ケチャップは、甘味、塩味、酸味、旨味がすべて含まれている調味料。バランスがとれているので、これだけで味が決まる。また、香りも高く、醤油や味噌に比べると塩分も控えめ。健康のために塩分を控えたい方にもってこいの調味料なのだ。
2. ソースの秘密
コクのワケ
皆さんはソースが何から作られているかご存知であろうか?ソースは、トマト、人参、玉ねぎ、セロリ、りんごなど、多くの食材を使って作られる。食材それぞれの旨味が溶け合うことで、自ずと味わいが複雑になるのだ。日本の家庭でよく用いられる中濃ソースやウスターソースは、それぞれブランドによって配合が異なるので、チェックしてみよう。
味の決め手はスパイス
ソースは、野菜や果物の美味しさが味わいのベース。そこに深みや旨味をもたらすのが、スパイスの存在である。ソースには唐辛子や胡椒、タイムやフェンネル、シナモンなど、多くのスパイスが配合されている。奥行きのある味わいの秘訣は、このスパイス使いにあったのだ。
ヘルシーさもウリ
ソースには、油分はほとんど含まれていないのでカロリーもマヨネーズなどに比べると控えめ。さらに醤油や味噌に比べるとケチャップ同様、塩分も少ない。それでいてコクがあるので、上手に取り入れたい。
3. ケチャップ&ソースのおいしいレシピ
ルーなしハヤシライス
ハヤシライスは、ルーかデミグラスソースを使って作るのが定番。しかし、ソースとケチャップのダブル使いでも簡単に作ることができる。材料をバターで炒め、ソース大さじ3で味付け。そこに少しの小麦粉を加えて炒め、ケチャップ大さじ7~8と水を加え煮詰めれば出来上がりだ。ソースはウスターソースでもとんかつソースでもOKである。
ポークチャップ
豚のヒレ肉を使ったポークチャップは、簡単でヘルシー。ヒレ肉を1cmの厚さに切り、塩胡椒で下味をつけておく。油を敷いたフライパンで両面を焼き、火が通ったら、ケチャップとほんの少しの醤油を加えるだけ。ケチャップは、1人当たりだいたい大さじ1と覚えておけばOKだ。最後にバターを落として出来上がり。豚肉でなくチキンでも美味しくいただける。
キャベツのソース炒め
炒め物の味付けをソースにすると、目先が変わって新鮮。ざく切りにしたキャベツを油で炒め、火が通ったら、さっとソースを加えるだけだ。キャベツ1/4個に対して、大さじ1のソースが目安。ほんのひとつまみ砂糖を加えると、子供も好きな味わいになってオススメだ。肉や魚を加えた炒め物にも応用可能である。
結論
それだけで味わいが完成しているソースやケチャップを使用すれば、面倒な調味料の計量もいらず、スピーディーにご飯を作ることができる。ぜひ活用してみてほしい。