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硬水と軟水の違いを解説。ミネラルウォーターの種類や特徴とは

硬水と軟水の違いを解説。ミネラルウォーターの種類や特徴とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年9月11日

水のペットボトルをよく見てみると、商品によって「品名」が微妙に違う。あるものは「ナチュラルウォーター」、別のものは「ナチュラルミネラルウォーター」。そういえば「軟水」や「硬水」という区分けもあったような気がする。一体何が違うのか?ざっくり学んでみよう。

  

1. ミネラルウォーターは4種類

世の中で売られている水は、農林水産省が策定した「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン」によって、以下の4種に分かれている。

【ナチュラルウォーター】
特定の水源から採水された天然の地下水で、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・科学的処理をしていないもの。

【ナチュラルミネラルウォーター】
ナチュラルウォーターのうち、元々ミネラル類が溶け込んでいるもの。天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有するものも含む。

【ミネラルウォーター】
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させるなどの目的で、ミネラルの調整、曝気(ばっき:酸素供給)処理を施したもの、また複数の原水を混合しているもの。

【ボトルドウォーターまたは飲用水】
上記3種以外の水。水道水、蒸留水、純水(ピュアウォーター)、RO(逆浸透膜)処理したRO水、アルカリイオン水など。水素水や海洋深層水も、このカテゴリーに入る。

2. 軟水と硬水の違いは「ミネラルの含有量」

前述した農林水産省のガイドラインでは表示義務はないものの、最近は「硬度」や、「軟水/硬水」の記載がある商品も多い。
「硬度」とは、水1000ml中に含まれるミネラル(カルシウムとマグネシウム)の総量を表した数値。硬度が低い/ミネラル分が少ない水が軟水、硬度が高い/ミネラル分が多い水が硬水だ。日本では大きく分けて硬度100mg/l未満が軟水、それ以上は硬水とされることが多い。飲み口の違いでいうと、軟水はまろやかで喉ごしが柔らかく、硬水は口当たりが重く飲み応えがある、という感じ。ちなみに日本で採れる水はほとんどが軟水だ。

調理に使い分けるなら、和食に向いているのはやはり軟水。昆布や鰹節の旨味成分グルタミン酸やイノシン酸が溶け出しやすく、米もふっくら炊き上がる。一方硬水には、肉のアクを出したり野菜の煮崩れを防いだりする効果があるので、肉の煮込み、カレーやシチューなどに適している。

また水割りに使う水は「仕込み水と同じ硬度」がセオリー。国産の焼酎やウイスキーなら軟水、ヨーロッパのウイスキー、アメリカのバーボンなら硬水がおすすめだ。

結論

ミネラルウォーター類4種の区分けは、パッケージの品質表示欄に「品名」「名称」の項目で表示してある。このほかにも、原水の種類を表す「原材料名」や、どこで採れた水なのかを表す「採水地」なども記載されているので、水選びの参考に。
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  • 公開日:

    2020年3月22日

  • 更新日:

    2020年9月11日

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