【桃】をスムージーやジュースで美味しく飲む方法を紹介！

ほどよく熟れた甘い桃を入手したら、桃を主役にしたシンプルなジュースにするのがオススメだ。作り方も驚くほどカンタンなので、ぜひお試しを。

まずは桃をさっと洗って（皮は好みで剥いても剥かなくてもよい）、一口大にカットし、ビニール袋に広げるようにして入れて空気を抜き、1時間程冷凍する。冷凍庫から取り出すと、まだ柔らかさが残っているので、ビニール袋の上からもみほぐすようにして果肉を潰す。シャーベットのようになったら、アーモンドミルクをビニール袋に注ぎ、ミックスしてジュースにしよう。

アーモンドミルクは、アーモンドを挽き、ペースト状にしたものに水を加えて作られる。植物性飲料なので、牛乳よりさらっとしていながら、アーモンドの風味とコクが味わえるとあって、最近はスーパーでも購入できるようになってきた。この場合、桃の果肉を多めに、アーモンドミルクは少しずつ足して好みの味に加減していくとよい。あとはグラスに移して、シャリシャリ感が残る桃を味わいながら飲もう。

実は、桃とアーモンドは同じバラ科サクラ属の植物。桃は果肉を、アーモンドは種子を食べるという違いはあるが、上品で優しい甘味はどことなく通じるものがある。客人に出すおもてなしドリンクにする際は、ミキサーを使うと一度にたくさん作れる。ホイップクリームをのせ、角切りにした桃とミントの葉を飾ると一気に華やかな印象になる。桃はミントとも好相性。フレッシュなミントの香りが桃の甘い香りとあいまって、なんとも芳しい一杯となる。

アーモンドミルク以外では、甘酒とブレンドしても美味。味はあまり濃厚すぎない方が、桃の甘味がより引き立つ。もちろん牛乳やヨーグルトドリンクなどでも代用できるので様々な組み合わせを楽しんでみよう。

桃は、バナナやマンゴーなど濃厚な果肉感があり、熟すと柔らかで甘味や香りの高まるフルーツと相性がよい。その他、洋ナシ、いちじくなどもオススメだ。好みにもよるが、水分が多いもの、酸味が強いものは、桃ならではの甘味を打ち消してしまうので避けた方がよさそうだ。

夏場に特にオススメなのが、桃とバナナを一口大にカットしたものを冷凍しておき、牛乳か豆乳を加えてミキサーにかけたスムージー。一緒にパワーフードと呼ばれる栄養価の高い食材をプラスして、パワードリンクにランクアップさせよう。

例えば、チアシード（様々な栄養分を含むシソ科の植物の種・そのまま入れてもよいが、水に30分ほど漬けてふやかしてから使うと、ゼリー状に膨らみ腹持ちがよくなる）や、マヌカハニー（ニュージーランドの伝統的なハーブであるマヌカの花の蜜から作られた蜂蜜）などはいかがだろう。

また、比較的手軽に入手できるジンジャーシロップ（生姜を砂糖と水で煮詰めたシロップ）を加えてもOK。暑くて食欲のない時でも、出かける前に1杯飲んでおけば、1日を乗り切る強い味方になってくれるはずだ。

桃をメインにしたデザートといえば、「ピーチメルバ」が有名だ。これは、近代フランス料理の祖といわれるエスコフィエが、敬愛するオーストリアの歌手ネリー・メルバのために考案したもの。桃のコンポートをバニラアイスクリームに載せ、ラズベリーソースをかけて仕上げる、彩りも華やかなデザートだ。

現在「ピーチメルバ」という名称は、桃とラズベリーを使ったジャムや、桃とラズベリーのフレーバーを付けた紅茶、市販のデザート類などにもよく使われている。

ぜひこの「ピーチメルバ」の組み合わせと同じく、完熟した甘い桃と、甘酸っぱいラズベリーを用意して、脂肪分高めの牛乳かヨーグルトドリンクを加えてミキサーへ。仕上げに、フレッシュな桃のスライスとラズベリー、ミントの葉を飾り付ければ、まさにデザートのような美しいドリンクが出来上がる。

牛乳やヨーグルトドリンクではなく、バ二ラアイスクリームを使えば、とろりと冷たいシェイクのような一杯に。子供も喜ぶ組み合わせなのでぜひお試しを。

桃は旬の時期にお得なものを見つけたら、多めに買って冷凍保存しておくといろいろなドリンクに活用できる。角切りにして凍らせた桃をアイスティーに浮かべて飲むのも、甘い香りが漂って暑い夏にはオススメだ。