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「おいり」ってどんなお菓子?鳥取ではひなまつりに食べる!

「おいり」ってどんなお菓子?鳥取ではひなまつりに食べる!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年3月22日

女の子の健やかな成長と幸せを祈る行事、ひなまつり。ひなまつりと言えばちらし寿司やひなあられを思い浮かべるが、地域特有の方法で祝う地域もある。今回のテーマは、鳥取県でひなまつりに食べる“おいり”。一体どんなお菓子なのだろう?

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1. "おいり"って何?

因幡地方の代表的な菓子

"おいり"は、鳥取県でひなまつりに伝統的に食べられる菓子だ。ただし、鳥取県全域ではなく東部の因幡地方の伝統菓子である。地域特有の料理や伝統などは、「その地域では当たり前だが、実は一歩外に出ると誰も知らない」ということが少なくない。

おいりもその特徴にしっかりと当てはまり、因幡地方の人たちの中には「おいりは地域ではなく日本の伝統で、誰もが知っている」と思っている人もいるが、鳥取県民であっても因幡地方以外の人にはあまり知られていない。とは言え、おいりは因幡地方を代表する菓子であり、その伝統は地域の人によって大切に守られている。

讃岐地方の"おいり"とは別物!

"おいり"と聞いて讃岐地方の伝統菓子を思い浮かべた人もいるかもしれないが、因幡地方のおいりと讃岐地方のおいりは全くの別物である。讃岐地方のおいりは結婚式の引き菓子として配られることが多く、もち米で作る小さな丸い菓子である。

カラフルで可愛らしい見た目が特徴的で、近年ではカラフルなおいりをトッピングしたソフトクリームが話題となった。一方、因幡地方のおいりも米などを原料とするが、着色されておらず、カラフルではない。見た目は素朴だが、長い間地域の人々に大切に受け継がれたおいりは、優しい味わいが美味しい菓子である。

2. "おいり"はどんなお菓子?

米を"炒る"から"おいり"

おいりは、食べきらなかったご飯を無駄にしないために家庭で作られた菓子である。その昔、因幡地方の家庭では残ったご飯を洗って干し、その米を炒っておいりを作ったのだ。この"炒る(いる)"ことがおいりの名前の由来だと言われている。

おいりの作り方はシンプルで、干した米を炒り、それに水飴を絡めて丸く形成する。また、残ったご飯だけでなく、家庭にある食材を混ぜて作る家庭もあった。このように、おいりは食べ物を無駄にしないという"勿体無いスピリッツ"から生まれた家庭料理なのだ。

いろいろなおいり

家庭でおいりを作る際には、家にある材料や食べる人の好みによってオリジナルのおいりが作られてきた。しかし、現在ではスーパーや和菓子店などで購入することが一般的である。

おいりの原料となるものは作り手によって様々で、玄米や白米、メリケン粉、米粉、ポン菓子などが使われる。ピーナッツの入ったものもある。また、おいりは一般的には着色しないが、ほんのりとピンクや緑に着色した米粒を混ぜたおいりを製造している製菓店もある。

3. 鳥取県のひなまつり

ひなまつりは4月3日!?

ひなまつりは当然3月3日である。しかし、日本には旧暦でひなまつりを祝う地域もあり、それらの地域ではひなまつりは4月の行事だ。旧暦を採用していたのは明治時代よりも前。これまでは旧暦3月3日にひなまつりが行われていたが、明治に入って新暦を採用するようになると、4月3日がひなまつりとなったのだ。

鳥取県は旧暦でひなまつりを行う県であり、県内のひなまつりイベントの多くは4月に行われる。また、ひなまつりに欠かせないおいりは、新暦に合わせて1〜2月から、旧暦に合わせて4月まで販売される。ちなみに、鹿児島、岡山、山梨、静岡、群馬などでもひなまつりを旧暦で祝う。

流し雛が有名

その昔、3月の最初の巳の日に紙で作った人形を川に流すことで厄払いをする儀式が行われていた。この儀式と上流階級の家庭で行われていた人形遊びが繋がって現在のひなまつりになったと言われている。

鳥取県では、この人形を川に流すことで厄もを流す儀式が民族行事として続けられている。この"流し雛"は鳥取県の無形民族文化財に指定されており(もちがせの雛送り)、時代の流れや変化に対応しつつ、昔ながらの伝統を大切に守っている。

結論

鳥取県の因幡地方のひなまつりの伝統菓子"おいり"について解説した。おいりが誕生した時代については詳しくわかっていないが、伝統のおいりを50年以上作り続けている老舗和菓子店もあり、長い歴史を持つことがうかがえる。伝統のおいりと流し雛、鳥取のひなまつりをいつか体験したいものだ。
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