1. ポイントは風味を保つこと!クミンの正しい保存方法
クミンは、基本的には保存がききやすいと考えてよい。直射日光や高温多湿を避けて冷暗所で保存すれば、少なくとも食べられる状態を保てる。しかしいったん開封すると、日が経つとともに風味が抜けていく。特にパウダーは、空気が触れる面積が大きいため、ホールより風味が抜けやすい。風味を長く保ちたいのであれば、冷蔵保存や冷凍保存を試すのがよいだろう。しかしいずれも、後述のように注意点がある。
2. クミンの冷蔵保存は手軽そうだが、結露に注意!
クミンを冷蔵保存する際に、注意しなければならないのは湿気だ。たとえば冷蔵庫を開け閉めすると、特に扉付近が室温の空気にさらされ、温度が上下しがちだ。その結果、保存容器の内側に結露が発生しやすくなるのだ。結露によってクミンが湿ると、風味が大幅に落ちてしまう。これを防ぐには、クミンを密閉容器に入れた上で、冷蔵庫の扉から離れた箇所に入れる。それに加えて、扉の開け閉めを頻繁にしないように、また開けっ放しを防ぐようにしよう。気になるなら、容器に乾燥剤を入れる方法もある。結露を防ぐことができれば、結果として長期間保存できるようになる。もしきちんと管理できるかどうか不安なら、常温保存で早めに使いきるように心がけよう。しばらく使いきれないのなら、冷凍保存をするのも手だ。
3. クミンを冷凍保存するなら、空気を抜くこと!
クミンの香りを保ちつつ長期間保存したいなら、現実的な方法は冷凍保存だ。フリーザーバッグなどの密閉可能な袋に入れてから、冷凍庫にしまう。重要なポイントは、袋の空気をしっかり抜くことだ。もし空気が残っていると、水分が凍って霜になり、クミンの風味を落としてしまうおそれがある。少し手間にはなるが、確実に空気を抜こう。この手順さえ守れば、香りを長期間損なわずに保存できるだろう。なお、冷凍しているといっても、香りがまったく抜けない訳ではない。様子を見ながら、なるべく早めに使いきってしまうのがおすすめだ。
4. クミンに解凍方法は不要?
基本的に、クミンを解凍する必要はない。凍ったまま料理に加えれば、料理の熱で自然と解凍される。パウダーにせよホールにせよ、待たなくてもすぐに解凍できるはずだ。もしパウダーが塊になっていたら、なるべく細かく砕いてから料理に加えるようにする。塊のままでは熱が均一に伝わらず、料理次第では部分的に焦げてしまうおそれがある。焦げると香りを損ねてしまうので、極力避けたいところだ。そもそも冷凍する際に空気を確実に抜けば、塊になるのを最小限に抑えられるはず。正しく冷凍した上で、料理に存分に使っていきたい。
結論
クミンの保存方法は少し複雑だと感じたかもしれない。しかし、紹介したポイントはすべて高温および多湿を避けるためのものだ。この原則を念頭におけば、保存方法について迷うことは少なくなるのではないだろうか。また、早めに使いきってしまえば、そもそも保存に気を遣う必要もないだろう。あまり難しく考え過ぎず、クミンを積極的に使って、早めに使いきるのが一番かもしれない。
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