1. 冬至とは?
冬至(とうじ)とは二十四節気の一つで、1年で最も日中の時間が短くて、夜の時間が最も長い日のこと。年によって若干違いがあり、基本的には12月21日、22日のいずれかとなることが多い。少し詳しく説明すると、冬至は黄道上で太陽の黄経が270度になる日を指す。また、意味として「冬の真ん中で最も日が短い」とされており、別名は「一陽来復(いちようらいふく)の日」である。
2. 冬至になぜかぼちゃを食べるのか?
冬至の日には「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれる食べ物を食べることが多い。この七種に含まれる食べ物の1つがかぼちゃだ。ここでは冬至にかぼちゃを食べる理由について紹介する。
1.風邪の予防に役立つから
冬至の日にかぼちゃを食べる理由は、かぼちゃには栄養がたっぷりと含まれており「食べると風邪や中風にかからない」という言い伝えがあるからだ。(※1)実際、かぼちゃにはβカロテン、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類が多く含まれている。夏の時期に収穫しても冬まで持つため、栄養が不足しがちな時期にかぼちゃでビタミンなどを補っていたようだ。
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2.「運」を呼ぶ食べ物だから
古くから冬至の日に「ん」が付く食べ物を食べると、「運」を呼び込めるとされている。このことからかぼちゃ、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどん(うんどん)の7つを冬至の七種といって食べていた。かぼちゃは一見「ん」が入っていないようだが、南京(なんきん)とも呼ばれている。そのため、かぼちゃも運を呼ぶ食べ物として食べられてきたのだ。
3. 冬至に食べるかぼちゃ料理
冬至の日に食べられるかぼちゃ。しかし、そんなかぼちゃ料理は地域によって異なっている。そこでここでは、冬至の日に食べられているかぼちゃ料理をいくつか紹介しておこう。
1.かぼちゃのいとこ煮(全国)
冬至の日に全国的に食べられている料理の一つが、「かぼちゃのいとこ煮」である。これはかぼちゃと小豆を煮た料理であり、かぼちゃも小豆も栄養価が高くて風邪予防に役立つとされていた。また、小豆は「邪気を払う」と言い伝えられており、縁起が良い食べ物の一つとされている。(※2)
2.かぼちゃしるこ(北海道)
北海道では冬至の日に「かぼちゃしるこ」を食べるという。かぼちゃのしるこは、お汁粉の具材に茹でたかぼちゃと柔らかいお餅を入れた料理のこと。意外な組み合わせに思えるが、「かぼちゃのいとこ煮」と同じでかぼちゃと小豆の相性は良い。寒い日に温まる料理といえるだろう。
3.かぼちゃ雑煮(岡山県)
岡山県では冬至の日に「かぼちゃ雑煮」を食べるという。これはお汁粉に、煮たかぼちゃ、うどん、小麦粉で作った団子などを入れた料理である。「南瓜雑煮」と呼ばれており、特に戦中・戦後の食料不足の頃に多く食べられていたそうだ。現在も冬至や寒い時期には食べられているという。
その他のかぼちゃ料理
・かぼちゃひっつみ(岩手県)
・かぼちゃだんご(長野県)
・かぼちゃのほうとう(山梨県)
・かぼちゃだんご(長野県)
・かぼちゃのほうとう(山梨県)
4. オリひとの美味しいかぼちゃ料理を紹介!
オリーブオイルをひとまわしでは、かぼちゃを使ったレシピを多数紹介している。冬の時期にもおすすめなのは、かぼちゃコロッケ、かぼちゃグラタン、かぼちゃポタージュといった身体の芯から温まる料理である。もし興味があるなら、以下のページを参考にかぼちゃ料理を作ってみよう。
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結論
冬至の日にかぼちゃを食べる理由は、風邪防止や運気アップなどが関係しているようだ。また、冬至の日には「かぼちゃのいとこ煮」をはじめ、栄養価が高い小豆と一緒に食べることが多い。冬至の日にはぜひ「かぼちゃのいとこ煮」などのかぼちゃ料理を作ってみると良いだろう。
(参考文献)
- ※1:レファレンス協同データベース「なぜ、冬至にかぼちゃを食べるのか。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000113461 - ※2:農林水産省「かぼちゃのいとこ煮 茨城県 | うちの郷土料理」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kabochanoitokoni_ibaraki.html
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