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冬至にかぼちゃを食べる理由は?地域別料理と品種や栽培方法まで解説

冬至にかぼちゃを食べる理由は?地域別料理と品種や栽培方法まで解説

投稿者:ライター 上野圭代(うえのたまよ)

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

2020年12月21日

日本には季節感を大事にする風習がいくつもある。とくに暦の中で季節の移り変わりの時期には、決まって食べる物やイベントごとなどが多いのだ。その一つに冬至がある。冬至ではかぼちゃを食べる家庭が多く、小さい頃から当たり前のように思っている風習も多い。一体いつから、何のためにしているのだろうか。ここでは日本のよさを知るために、冬至についての知識を紹介していこう。

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1. 冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?

寒さが本格的になってくる12月、冬至がやってくる。子どもの頃から、冬至になるとかぼちゃを食べる家庭が多い。しかしかぼちゃを食べることに疑問を持たずに、当たり前のように過ごしてきている人も多いだろう。そこでここでは冬至とはどんなものかに触れつつ、かぼちゃを食べる理由についても解説していこう。

冬至は一年で一番の夜長の日

冬至とは一年の中で一番の夜長の日であり、それは天文学的に解明されている。昔の日本人は中国から入ってきた知識により一年を二十四に分け、太陽の動きにより四季のうつろいを感じてきた。中でも冬至は重要なものと考えられていたのである。昼間の時間が一番短い日、つまり太陽の力が最も弱い日が冬至。その日以降は、太陽がより力をアップさせるとポジティブに捉えていたのだ。大体毎年、12月の21・22日が冬至とされている。

かぼちゃを食べる理由

冬至の日にはかぼちゃを食べる風習がある。これは「ん」の付く食べ物には福を招く力があるからだといわれていた。「いろはにほへと」を最後まで読むと「ん」で終わることがわかる。「ん」には終わりから新しい力を得られる「一陽来福」という意味合いが重視され、冬至と同じように前向きな思想を重ねたからだ。
かぼちゃの文字を見ると、「ん」という文字はついていないと思うだろう。昔は南瓜と書いて「なんきん」と呼んでいた。そのためかぼちゃが、幸福が訪れる食べ物であるという発想が定着したのだろう。また夏から秋の野菜であるかぼちゃだが、長く保管できるのもこの野菜の特徴。風邪を引きやすい冬に栄養を摂取できるかぼちゃは、冬場のごちそうだったのかもしれない。ただこの習慣は、明治以降のものであると考えられており、新しいものであるともいわれているのだ。

2. 地域で違う冬至のかぼちゃ料理

冬至を迎えるときに食べられているかぼちゃ料理。同じかぼちゃ料理でも、地域によりいろいろな違いがある。ここではどのようなかぼちゃ料理が、どんな地域で食べられているのかを説明していこう。

かぼちゃのいとこ煮

冬至に食べられているかぼちゃ料理のなかで、とくに有名なのがいとこ煮だろう。秋田県や宮城県をはじめとする東北地方や、栃木県や神奈川県の関東、そして中部、近畿地方の一部地域でも食べられている。かぼちゃのいとこ煮とは、小豆とかぼちゃを煮たもの。古来から赤い色をした小豆は、厄除けなどの意味があるとされていた。そのため、多くの地域で食べられている。
富山県のいとこ煮は、野菜やコンニャクが入っていて具沢山なのが魅力。甘いのが苦手な人におすすめである。

かぼちゃしるこ

北海道ではかぼちゃしるこを冬至に食べている。想像するしるこは、餅が入っている。しかしかぼちゃしるこは、餅の代わりにかぼちゃが入っているのが特徴だ。

かぼちゃほうとう

山梨県に行くと見かけるほうとうは、有名な郷土料理の一つ。かぼちゃや白菜など、野菜をたっぷり入れたほうとうを、冬至に食べる家庭が多いのだ。

かぼちゃ雑煮

岡山県で冬至の際に昔から食べられているのが、かぼちゃの雑煮だ。小麦粉などで作られているだんごが入っている。

かぼちゃひっつみ

岩手県で食べられているのがかぼちゃのひっつみだ。冬至に食べている家庭が多い。ひっつみとは小麦粉を団子状にひっつまんで作られていることでその名が付けられており、すいとんに似ている。

3. 冬至かぼちゃを栽培するなら

冬至のときにかぼちゃ料理を食べたいと思ったとき、できれば栽培から試してみたいと思っている人もいるのではないか。しかし野菜の栽培経験がないと、一体どのような種類を選んだらよいかや栽培方法などもわからない。そこでここでは、冬至かぼちゃの栽培方法や種類について紹介しよう。

冬至かぼちゃにおすすめの品種

冬至かぼちゃとして知られる品種のなかで、こふきかぼちゃ、馴染み深いえびす、栗のようなホクホク感を味わえる栗えびす、ほっこり133などが冬至におすすめ。甘みが強く初心者でも栽培しやすいのが、ほっこりえびすだ。
また最近話題なのがロロンかぼちゃ。ロマン&マロンからとったロロンかぼちゃは、ラグビーボール型なのが特徴。甘さが強いのも人気の理由だ。

家庭での栽培の仕方

冬至に向けて種まきは8月あたりがベストだ。7.5cmのポット1つにつき2つのかぼちゃの種を準備。1cmほどの深さに種を植えたら、間には3cmほど間隔をとろう。かぼちゃの種は硬いため、芽が出やすいようにできるだけ平らに置く。芽が出たら1芽を1ポットで育てたいため、植え替えが必要。5cm前後までかぼちゃの葉が大きくなったところで、大きなプランターなどに植え替えよう。夏場は暑いので、水やりを忘れずにする。
冬至までに成長させたいので、つるは親の一本のみに絞る。9節までの雌花は取り除き、10~15節までで着果させよう。できるだけミツバチなどの障害を避け、安全に着果させたいところ。かぼちゃの果実がこぶしほどになったら、追肥をする。11月中が収穫時期となり、開花してから、およそ50日前後であることを覚えておきたい。

収穫後の取扱方

かぼちゃの果実を収穫したら、温度が低く暗めの場所で切り口を乾燥させる。大体10~20日くらいがベスト。追熟し甘くなるので、冬至まで置いておくのがおすすめだ。

4. 冬至にはかぼちゃなら夏至には何を食べる?

一年で一番夜が長い日を冬至というが、昼が長い日を夏至という。真夏が来るというイメージがある夏至には、日本でどんな食べ物を食べる習慣があるのだろうか。冬至でかぼちゃを食べているように、夏至でどんな物を食べているのかを調べていこう。

地域により食べるものが違う!

地域にはよるが、冬至ではかぼちゃを食べることが定番となっている。しかし夏至で食べる習慣が多い食べ物は少ない。ただし、エリアにより独自の文化があるようだ。例えば関西ではタコを食べたり、奈良や大阪では半夏生餅。また、京都では水無月(和菓子)、三重県はみょうが、香川ではうどんなどバリエーション豊富だ。それぞれの地元の方々の思いが反映されて、ここまでその食文化が根付いているのだろう。
関東地方でも小麦餅を夏至のときに食べることもあるようだが、関西地方を含む西側に多いのがわかる。田植えや収穫を願うために食べていたといわれており、冬至でかぼちゃを食べるように、それ以降の健康や豊作を願ってのことなのだろう。

結論

ここでは冬至でかぼちゃを食べる理由や、各地域で食べられている料理、栽培におすすめの品種や栽培方法、そして夏至に食べられているものまでを紹介してきた。冬至は一年の中で一番夜が長い日である。昔から食べられているかぼちゃ料理を作ってみてはいかがだろうか。
  

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