1. セミエビとはどんなエビ?

セミエビという名を初めて聞いたという人が多いだろう。ここでは、気になるセミエビの見た目や味などの特徴、さらには知名度が低い理由までまるごと紹介する。
セミエビとは?
エビといえば細長い姿を想像する人が多いだろう。しかし、セミエビは横に広く、四角に近い形をしている。また、大きさもほかのエビと比べると大きく、小さいセミエビでも30cmとスーパーで見るエビよりもはるかに大きい。大型のセミエビであれば50cmにもなる。セミエビは大きく身がたくさん詰まっているが、気になるのは味だ。セミエビ最大の特徴は甘みにある。濃厚な甘みは高級エビとして知られる伊勢エビにも引けを取らない。加熱すると身がより引き締まり、しっかりとした歯ごたえを楽しめるのも魅力の一つだ。
セミエビは希少!
セミエビは温暖な地域を好むため、日本付近では九州や沖縄といった温かい地域にのみ生息する。そのため、九州や沖縄付近でたくさん獲れると思いがちだが、漁獲量は非常に少なく市場に出回ることはほぼない。セミエビが獲れても、ほとんどは獲れた地域で食べられてしまうため、どうしても食べたい場合は地元の漁場を巡らなくてはならない。ちなみに、セミエビは運がよければ通販等で購入することもできる。しかし、希少品であるため1kgで1万円以上と非常に高価だ。
2. セミエビとウチワエビの違い

エビとは思えない姿をしているセミエビだが、実は似たような姿をしているエビがある。それがウチワエビだ。ウチワエビもマイナーなエビだが、見た目が非常に似ているため、初めて見る人は混同しやすい。ここでは、セミエビとウチワエビの見分け方を紹介する。
ウチワエビはセミエビの仲間!
エビの種類はさらに細かく分類することができる。セミエビとウチワエビの見た目が似ているのは、同じ科に属していることが関係している。ちなみに、セミエビとウチワエビはセミエビ科に属しており、同じようにセミエビ科に属するエビは横に広く、四角に近い形をしている。
ウチワエビとセミエビの見分け方
セミエビもウチワエビも希少品であるため、両方を一度に目にする機会はない。そのため、比較しづらいが、実はセミエビとウチワエビでは大きさが異なる。体全体の大きさもセミエビが30cmくらいであるのに対し、ウチワエビは一回りまたは二回りほど小さい。見た目はセミエビだが、小さすぎる場合はウチワエビと思ってよい。また、体以外にも見分けるポイントがある。分かりにくいが、頭の形が異なる。セミエビもウチワエビも頭が扁平だが、よく見るとセミエビのほうが丸みがある。頭の形に関しては実物を見ないと分かりにくいため、実際に見分ける場合は大きさをチェックするのがおすすめだ。
3. セミエビのおすすめ料理

セミエビは身がたっぷりと詰まっているため、いろいろな食べ方を試すことができる。ここでは、セミエビのおすすめの食べ方を紹介する。
新鮮なら刺身で食べよう!
新鮮なセミエビを手に入れたら、ぜひ刺身で食べてほしい。ほどよい弾力感と濃厚な甘みを楽しめる。また、身だけでなくエビ味噌もぜひ堪能してほしい。エビ味噌をたっぷりと食べられるのも大きいセミエビならではだ。
シンプルに塩茹でも美味しい
セミエビの身は火を通すことで身が引き締まるため、塩茹ですることでより弾力を楽しめるようになる。セミエビ自体が濃厚な味わいなので、塩茹でするだけで十分に美味しさを堪能できる。刺身に食べ飽きたら塩茹でし、食感を変えて楽しもう。
ぶつ切りにして味噌汁に!
大胆にセミエビをぶつ切りにして味噌汁に入れるのもおすすめだ。高級なセミエビを味噌汁に入れると聞くともったいなく感じるかもしれないが、汁にセミエビの旨みがしみ出すためセミエビの風味を余すところなく楽しめる。また、味噌汁の味噌とエビ味噌が混ざり合うことで濃厚な味わいを楽しめる。豪快にセミエビを楽しみたいなら、ぜひ味噌汁に入れよう。
オシャレに!セミエビのグラタン
セミエビを甲羅ごと使うとオシャレなグラタンが作れる。セミエビはまるごと塩茹でし、火を通しておく。半分にセミエビを割ったら、取り出した身とホワイトソースを混ぜ合わせて具を作る。作った具を甲羅に戻し、パン粉を乗せてオーブンで焼いたらセミエビのグラタンの完成だ。
結論
セミエビは横に広く四角い形をしているため、初めて見る人はエビとは思えないだろう。しかし、びっくりする見た目とは裏腹にその美味しさは伊勢エビにも引けを取らない。一度は食べてみたいセミエビだが、ほとんど獲れないため市場には出回りにくい。希少なため非常に高価だが、運がよければ通販等で購入できる。
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