1. キャベツは冷凍できる?
キャベツは、直径20cmを超えるものも多く、野菜室で場所を取りがちだ。ただ、1玉で買うほうが割安なので、思わず買ってしまうという人も多いかもしれない。そんなキャベツ、一度に使いきれない場合はどんな保存方法があるのだろうか。
おすすめは冷凍保存だ。キャベツと冷凍は、なかなか結びつかないが、新鮮なうちに冷凍すれば、美味しさを損ねることなく、まるごと無駄なくいただける。しかもキャベツの冷凍、解凍は非常に簡単である。
2. キャベツの冷凍保存方法
キャベツは、生の状態で冷凍保存が可能である。ただ、まるごとだと場所をとるうえ、解凍したときに美味しく食べることができないので、カットして冷凍するのが基本だ。
食べやすい大きさに切る
キャベツは、使い勝手のいい大きさにカットする。焼きそばなどに入れる角切り、味噌汁向きな細切り、煮物に便利な細めのくし切りなどがおすすめだ。
キッチンペーパーで水気を切る
カットしたキャベツは、水で洗い、まずはしっかりと水を切る。サラダドライヤーを使うと便利だ。そのうえで、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る。ここで水気が付いていると霜がおりるなど、美味しさを損ねる可能性があるので、注意したい。
保存袋に入れて冷凍する
あとは、冷凍保存用の密閉袋に入れて、冷凍するだけでいい。平らになるように入れて、急冷モードがあれば活用しよう。
3. こんなキャベツは冷凍できる?
生のキャベツをカットしたものは、冷凍できることがわかったが、ひと手間かけたキャベツはあまり冷凍には向かない。どうしてもという場合のみ、活用するといい。
キャベツを茹でてから冷凍しても大丈夫?
茹でキャベツを冷凍してもよいのだろうか。答えはノー。冷凍できないことはないものの、茹でてからだとどうしても水っぽくなるので、冷凍やけを起こしやすいなどの難点が。できれば、生のまま冷凍することをおすすめする。
キャベツの千切りは冷凍できる?
こちらも物理的には可能だが、解凍して生で食べるのには向いていない。忙しいときに千切りをしなくてもいいというメリットはあるので、加熱調理をする前提で冷凍するのがおすすめだ。
4. 冷凍キャベツの保存期間
冷凍キャベツを美味しく食べることができる保存期間は、およそ2週間。どうしても食べきれない場合でも3週間以内に食べきることをおすすめする。
冷凍キャベツは変色しても食べることができる?
キャベツは、冷凍せずとも切り口から変色することがある。これはキャベツに含まれるポリフェノールが関係していると考えられている(※1)。冷凍では、これに加え、冷凍やけから変色する場合がある。変色しても食べられないわけではないが、見た目はとても悪い。トマト煮など、色の濃いレシピに使うといいだろう。また、変色は劣化の合図でもある。どうしても風味が落ちるので、早めに食べることをおすすめする。また、べちょべちょしている、腐ったにおいがする、溶けているなど、ただの変色ではない場合は、残念ながら廃棄することをおすすめする。
5. キャベツの冷凍のコツ
キャベツは、冷凍した場合、どうしても生の食感を保つことはできないので、基本加熱調理するのがおすすめだ。より美味しく食べるための冷凍のコツを学んでいこう。
急速冷凍する
冷凍庫に余裕がある場合は、ステンレスのバットに広げて急冷し、固まったらラップで包んで保存袋へ。こうすることで、より短時間で凍らせることができる。
冷凍キャベツが向いている料理
冷凍キャベツは、加熱調理、さらに事前解凍せずにそのまま使うのがおすすめだ。炒め物もどうしても水分が出やすいため、煮込み料理や蒸し料理、スープなどがいいだろう。シチューなどに加えてもいい。
結論
キャベツは冷凍保存が可能な野菜である。ただし、冷凍した場合は、加熱調理して食べよう。煮込み料理や味噌汁など、冷凍のまま使うのが美味しく食べるコツだ。また、冷凍したからといって鮮度が落ちないわけではないので、なるべく早く食べきることもお忘れなく。
(参考文献)
※1出典:加工・業務用キャベツの収穫時期と貯蔵後の品質特性|農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030830063.pdf
※1出典:加工・業務用キャベツの収穫時期と貯蔵後の品質特性|農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030830063.pdf
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