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セロリ

セロリの旬の時期はいつ頃?種類ごとの旬や主な産地も紹介!

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年12月 6日

セロリは独特の風味が特徴の野菜だ。国内でも栽培されるが、旬はいつなのだろうか。本記事では、セロリの旬や産地について紹介する。また、セロリに含まれる栄養やそれぞれの効果、おすすめの料理についても併せて見ていこう。

  

1. セロリの旬の時期はいつ?

セロリ
セロリは露地栽培、ハウス栽培で全国的に生産されている。また、輸入もされているため一年中購入できる。しかし、最も多く出回る旬もある。セロリの基本情報や産地、旬について見ていこう。

セロリってどんな野菜?

セロリは洋野菜の一つで、シャキシャキとした食感とさわやかな香りが特徴である。日本では、香味野菜として使用したりサラダにしたりすることが多い。西洋料理では、肉や魚の臭み消しとして一般的に使われ、ソースやブーケガルニの材料としてもよく用いられる。また、煮込み料理やスープの具材としても親しまれている野菜だ。

セロリの主な産地

国内でのセロリの主な産地は、長野県や静岡県、福岡県などである。産地によって収穫時期が異なるため、出荷量の多くなる旬の時期も産地ごとに変動する。

セロリの旬の時期

セロリは通年出回っているが、下記のように産地ごとの旬がある。
  • 長野県産:5~11月頃
  • 静岡県産:12~3月頃
  • 福岡県産:11~5月頃

2. セロリの種類と旬の時期

セロリ
セロリにはさまざまな種類があり、旬の時期も種類によって異なる。代表的なセロリの種類とそれぞれの産地、旬について見ていこう。

セロリ(コーネル619系)

一般的にセロリとして流通する品種である。軸の部分がほかの品種よりも長く、葉は厚みがあり薄黄緑色をしている。旬の時期は、長野県産が5~10月、静岡県産が11~5月である。

ミニセロリ

見た目は一般的なコーネルセロリとよく似ている。発芽後20~25cmほど成長したものを収穫した小さなセロリで、茎が根元まで緑色をしている。また、香りが強いのも特徴の一つである。旬の時期は冷涼地のものが7~11月頃、平野地のものが6~12月頃、温暖地のものが5~12月頃だ。

ホワイトセロリ

茎が細く真っ白で、穏やかな香りが特徴のセロリだ。ミニホワイトセロリもある。サラダにして生食されることが多い。水耕栽培で育てられ、一年中生産量が安定している。そのため、旬はとくにない。

サラダセロリ

茎が細く緑色のスプラウトである。ホワイトセロリがサラダセロリとして扱われることもある。旬はとくになく、年間通して生産される。

根セロリ

ヨーロッパ原産のセロリで、根の部分を食べる。セロリアックとも呼ばれる。セロリと似た味と香りで、煮込み料理やバター炒めなどさまざまな食べ方ができる。長野県などで生産され、6~7月と9~10月頃が旬だ。

3. 旬のセロリの栄養

まな板でカットするセロリ
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)によると、セロリ100gあたりに含まれる主な栄養素とそれぞれの含有量は下記の通りである。

【たんぱく質:1.1g】

【脂質:0.4g】

【炭水化物:3.5g(食物繊維:2.5g)】

【主なミネラル類】

  • カリウム:360mg
  • カルシウム:140mg
  • マグネシウム:26mg
  • リン:56mg
  • 鉄:0.5mg
  • 亜鉛:0.5mg

【主なビタミン類】

  • βカロテン:1800μg
  • ビタミンE:1.2mg
  • ビタミンK:180μg
  • ビタミンB1:0.05mg
  • ビタミンB2:0.11mg
  • ナイアシン:0.6mg
  • ビタミンB6:0.08mg
  • 葉酸:47μg
  • パントテン酸:0.35mg
  • ビタミンC:15mg
セロリは100gあたり93.5gを水分が占め、カロリーは16kcalと低い。セロリに含まれる効果的な栄養素について、詳しく見ていこう。

βカロテン(※2)

セロリ100gあたりのβカロテン含有量は、1800μgである。βカロテンは、摂取後ビタミンAに変換される栄養素だ。ビタミンAの主成分レチノールは、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める働きをする。薄暗いところでの視力維持にも役立つ。

ビタミンB1(※3)

セロリ100gあたりに0.05mg含まれるビタミンB1は、糖代謝に欠かせない栄養素である。ブドウ糖をエネルギーに変える働きを補う役割をもつため、不足すると疲労や食欲不振、脚気などを招く。エネルギー産生に役立つため、運動をする人や糖質を多く摂りがちな人はとくに積極的な摂取が必要だ。

ビタミンB2(※4)

セロリ100gあたりに0.11mg含まれるビタミンB2も、ビタミンB1と同様に補酵素として働く。糖質だけでなくたんぱく質、脂質の代謝とエネルギー産生に関わる酵素の働きを助ける栄養素だ。また、発育促進や細胞の再生、皮膚、粘膜の機能維持などにも役立つ。

ビタミンC(※5)

ビタミンCの含有量は、セロリ100gあたり15mgである。コラーゲンの合成に欠かせない栄養素で、軟骨や歯、毛細血管などの健康を維持する。また、抗酸化作用があり、さまざまな疾病やストレス、風邪などを予防する効果や、日焼けを防ぐ効果も期待できる。

4. セロリを使ったレシピ

カットされたセロリ
セロリの調理の仕方はあまり知られていないが、和え物や炒め物、汁物、煮物など意外とさまざまな食べ方ができる。おすすめの食べ方を2つ紹介しよう。

セロリと人参のマヨサラダ

セロリは表面の太い筋を取り、人参とともに千切りにして塩もみする。細かく砕いたピーナッツと茹でて割いた鶏むね肉を加える。ライムの搾り汁、刻んだディル、塩こしょうを加えたマヨネーズソースで和えて食べよう。
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牛肉とセロリのオイスターソース炒めレモン風

筋を取ったセロリを茎は斜め薄切りに、葉はざく切りにする。油をひいて熱したフライパンにセロリを茎から入れ、炒める。牛肉の薄切りとほぐしたしめじを加え、酒とレモン果汁をふり炒め合わせる。オイスターソースで味付けし片栗粉を絡めたら、好みで醤油で調味しよう。レモンの薄切りを添えたら完成だ。
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結論

セロリは一年中手に入るが、産地により異なる旬がある。また、セロリの種類によっても旬が変わる。産地や旬の異なるセロリを食べ比べてみるのも楽しそうだ。栄養素はビタミンB群をはじめさまざまな種類が含まれるが、含有量は少ない。十分な量を摂取するにはほかの食品と組み合わせる必要がある。和え物や炒め物など、好みの食べ方で美味しくいただこう。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2021年12月 6日

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