目次
1. 中華料理とは違う?中国料理の種類と名前

中華料理と中国料理では意味が違うことをご存知だろうか。「中華料理」とは日本人が食べやすいようにアレンジしてある中国風の料理で、「中国料理」とは中国で実際に食べられている料理のことを意味している。たとえば焼き餃子や天津飯は中国でほとんど食べられることはなく、日本発祥の中華料理である。ここでは、中国4大料理とされる中国料理の種類と名前を紹介していこう。
四川料理
四川料理は、四川省とその周辺の地域で発達した料理だ。一つの料理につき30?40種類の香辛料が使用されるので、辛く痺れるのが特徴である。夏の暑さや冬の寒さを乗り切るためのスタミナ食として食べられており、麻婆豆腐や坦々麺などさまざまな種類がある。
広東料理
広東料理は、早いうちから西洋料理の手法を取り入れて広東で発展してきた料理だ。「食は広州にあり」という言葉があるほどバラエティに富んでいる。代表的な料理は、ワンタン麺や牛肉のオイスターソース炒めだ。
北京料理
北京料理は、宮廷料理や北京市民が普段食べている郷土料理、家庭料理のことを指す。味噌や塩などを使ったしょっぱい味付けが特徴だ。北京ダックや水餃子などが代表的な料理である。
上海料理
上海料理は、上海で食べられている郷土料理の一つだ。海が近い上海は、エビやカニ、魚などの魚介類を使った料理が多い。代表的な料理は、上海ガニや小籠包などだ。
そのほかの中国料理
上記以外にも酸味の効いた辛さが特徴の湖南料理、スープや煮込みが有名な福建料理、独特の味や風味、複雑な調理法が特徴の江蘇料理、食材本来の味を大事にしている繊細な浙江料理などがある。ほかにも上品でシンプルな煮込み料理が特徴の安徽料理や、健康志向の強い貴族が食べる宮廷料理だった山東料理などがあり、地域によって味付けや調理方法が異なっている。
2. 読み方はわかる?代表的な中華料理の種類一覧

難しい漢字が多く使われている中華料理名だが、読むことはできるだろうか。ここでは、中華料理の種類一覧と読み方を紹介していこう。
中華料理のスープの種類
【酸辣汤:スアンラータン】
酢と辛味調味料で味付けした、肉と野菜のスープだ。酸味と辛味が特徴である。
【番茄蛋汤:ファンチィエダンタン】
ふんわりとした卵と酸味のあるトマトが相性バツグンの一品だ。
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中華のラーメン・麺料理の種類
【葱油拌面:ツォンヨウバンミェン】
葱油の甘い香りがたまらない麺料理の種類だ。
【云吞面:ワンタン・ミー】
エビや肉を小麦粉で包んだワンタンが入っている中華料理である。
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中華料理の点心の種類
【小笼包:ショーロンポー】
薄い皮で肉を包んである点心で、中からあふれ出てくれる肉汁が特徴だ。
【饅頭:マントウ】
肉まんに似ているが、中に餡や具が入っていない中国の蒸しパンである。
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中華の肉料理の種類
【京酱肉丝:ジンジャンロウスー】
肉と葱、豆腐皮を使った甘辛い味付けの料理だ。
【東坡肉:トンポーロー】
東坡肉は、中国の政治家として活躍していた蘇東坡が好んで食べていたことからこの名前が付いたとされている。豚バラ肉を塊のまま調理した豚の角煮だ。
中華の魚料理の種類
【紅焼排翅:ホンシャオパイチー】
紅焼排翅は、フカヒレを上等のスープで煮た料理だ。中国の代表的な高級料理として食べられている。
【蘇眉例湯:スーメイリータン】
鶏ベースのスープに、チンゲン菜とナポレオンフィッシュを煮込んだ魚料理の種類である。
3. 中華料理の材料の種類

中華料理の材料の種類を紹介していこう。
中華料理の野菜の種類
【広東パクチョイ】
ミニ白菜の仲間で、肉厚な根本が特徴的だ。
【赤青梗菜】
葉の表が濃い赤紫色をしているのが特徴である。その彩りのよさを生かしてサラダで食べるのがおすすめの野菜だ。
中華料理のきのこの種類
【椎茸】
どんな料理にも合う、日本でも馴染みの深いきのこの種類だ。
【黒木耳】
コリコリとした食感が特徴で、中華料理には欠かせない材料である。
中華料理の調味料の種類
【ラー油】
赤唐辛子を加熱して辛味成分を抽出した調味料の種類だ。香り付けのために香辛料が加えられているラー油もある。
【豆板醤】
日本でも馴染みのあるスパイスだ。辛味の効いた中華料理には欠かせない。
【紹興酒】
肉や魚の臭み取りや下味を付けるために使用したり、合わせ調味料に加えることでコクや香りをプラスしたりできる万能調味料だ。
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結論
普段何気なく食べている中華料理。多くの種類があり、それぞれが発達してきた地域や経緯も違うことがわかった。次に中華料理や中国料理をいただく際は、その特徴の違いを感じながら食べてみてほしい。また、ラー油や豆板醤、紹興酒などを使って本格的な中国料理を楽しんでみてはいかがだろうか。
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