- ※1参照:厚生労働省「リステリアによる食中毒」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html
1. チーズは賞味期限切れでも食べられる?
チーズは賞味期限が切れても食べることができるが、開封後は賞味期限に関わらず早めに食べるほうがよい。ここでは、賞味期限と消費期限の違いや、食べてはいけないチーズの状態などについて紹介していこう。
賞味期限切れでも食べられる
賞味期限とは食品を美味しく食べられる期間のことを指す。そのため、味は少し悪くなるが問題なく食べられる。しかし、消費期限は安全に食べられる期間のことを指すので間違えないように気を付けよう。
食べてはいけない場合
賞味期限が過ぎても食べられるが、カビが発生した場合は食べるのはやめたほうがよい。チーズに含まれる乳酸菌が、内部までカビが侵入するのを防いでくれるため、カビが生えている箇所を取り除けば食べられる。しかし、範囲が広く異臭がするものは食べないようにするのがよいだろう。
食中毒にも注意が必要
ナチュラルチーズなどの乳製品には、リステリアという食中毒を引き起こす菌が存在するため、食中毒にも注意が必要だ。(※1)
2. チーズの賞味期限が切れてからの目安
ここでは、賞味期限が切れてからいつまでが目安なのかを解説していこう。
種類による違い
一般的に市販されているチーズはプロセスチーズとナチュラルチーズの2種類がある。ナチュラルチーズは発酵が続いているチーズで、代表的なものにがモッツァレラチーズがある。また、プロセスチーズは加熱して発酵を止めているチーズのことで、代表的なものはスライスチーズ。保存性を高めるために作られたプロセスチーズのほうが、賞味期限は長めに設定されている。
3. チーズ毎の賞味期限
ここでは、チーズごとの賞味期限について紹介していこう。
プロセスチーズ
プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを加熱して発酵を止めたチーズのこと。賞味期限は長く、未開封の状態で270日ほどに設定されている。
モッツアレラチーズ
モッツアレラチーズとは、餅のような弾力と表面の滑らかさが特徴のチーズ。イタリア語で「ちぎる」という意味のモッツァーレが語源といわれている。賞味期限は開封後2日が目安だ。
カマンベールチーズ
カマンベールチーズとは、表面に白カビの生え中がトロッとしているのが特徴のチーズ。賞味期限は製造後3ヶ月が目安だ。
ブルーチーズ
ブルーチーズとは青カビ繁殖させたチーズで、その見た目からブルーチーズと呼ばれている。賞味期限は、開封後10日ほどが目安だ。
ゴーダチーズ
ゴーダチーズとはオランダの代表的なチーズで、マイルドな味から日本でもよく食べられている。サンドイッチやおつまみなどに使われることが多い。賞味期限は、開封後2週間ほどが目安。
4. チーズの適切な保存方法
チーズの種類や賞味期限が分かったところで、今度は適切な保存方法を紹介していこう。
保存する際のポイント
チーズは高温や直射日光に弱いため常温での保存に向いていない食品だ。常温で保存することで、害のあるカビなどが発生するものもある。また、冷凍してしまうと食感が悪くなるので、冷凍保存にも向いていない。そのため、必ず冷蔵庫で保存するようにしよう。保存する際は、切り口が空気に触れないようにラップなどに包んで保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するのがよい。
結論
チーズは開封前であれば賞味期限が切れても食べられる。しかし、カビが生えたり異臭がしたりするものは、賞味期限前でも食べるのは避けたほうがよいだろう。また、プロセスチーズやナチュラルチーズなど種類によって賞味期限も大きく異なる。この記事を読んで、チーズを食べる際の参考にしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
この記事もCheck!