1. 鮭の生息エリアや釣り期などを知ろう!

サケ目サケ科に分類される鮭。鮭は、アイヌ語のシャケンベやサクイベが語源である。日本に生息する鮭は、アキザケ、トキシラズ、ラシャマス、ナツザケ、ベニザケ、キンザケなどがある。まずは、鮭が生息しているエリアと釣り期をチェックしてみよう。
・鮭の生息エリア
成長後、非常に高い確率で生まれた川に戻って産卵する。水温が比較的低い海域を回遊する。そんな鮭の主な生息エリアは、北陸地方、東北地方、北海道など。また、千葉県以北や山口県沖、九州北部以北にも生息しているのだ。鮭は秋口に川で産まれ、春に海へ下る。その後、数年海で過ごして生まれた川に回帰するのだ。ちなみに、河川で淡水生活をするマスも鮭の仲間。豆知識として覚えておくといいだろう。
・鮭の釣り期
鮭の産卵期は9~2月頃で、地域によって異なる。鮭の産地として有名な北海道では、8月下旬頃から釣り期に入り、10月、11月にピークを迎えるのだ。しかし、年度や海水温などによって釣り期が変わることがある。鮭釣りを検討している人は、8月頃から出始める情報をこまめにチェックしておこう。
2. 仕掛けを覚えて鮭を釣ろう!

鮭釣りは、フライフィッシング、ルアーフィッシング、浮釣り、船釣り、投げ釣り、本流釣りなどの仕掛けが主流だ。フライフィッシングに使用するフライは、大型でレッド系の毛針が有効である。ルアーフィッシングは疑似餌(ルアー)を使用する技法で、ルアーを投げ入れたら海底スレスレまで沈める。その後、鮭が通過する場所をトレースするのだ。これらの仕掛けの中でもオーソドックスなのが、浮釣り。浮釣りは竿を頻繁に投げ返さなくてもいい。初心者でもチャレンジしやすいので、仕掛けに迷ったら浮釣りを試してもらいたい。
3. 鮭の釣り方はオーソドックスな浮釣りがおすすめ

先にも述べたように、鮭の釣り方でオーソドックスなのは浮釣りだ。浮釣りは幅広い水深に使え、当たりも分かりやすい。竿は少し固めの磯竿、リールはナイロン5号の釣糸をメートル100mほど巻けるものを選ぼう。ちなみに浮きは、棒状のものと円錐型のものがある。棒状の浮きは、感度が高く視認性がいいのがメリットだ。しかし、風や波の影響を受けやすいため、天候が悪い日は使いづらくなる。一方、円錐型の浮きは小さな当たりでは気付きにくいが、安定感があり天候に関係なく使用可能。浮きは海の状況、使いやすさなどで選ぶといいだろう。ゆっくりした動きで誘う釣り方をする場合は、専用の浮きをセットしよう。餌は針先深くに刺すと当たりにくくなるので、餌を針先に浅く刺す「チョン掛け」という技法を用いる釣り方がおすすめだ。
4. 鮭を釣るのに向いている餌とは

鮭は小魚を主食にしている。餌で鮭をおびき寄せて釣るときは、サンマやカツオ、赤イカなどを使用するのが定番だ。サンマやカツオはそのまま使用するか、半身もしくは短冊状にカットする。釣り具店やネット通販などでは、カット済のものや塩漬けになっているものなどが販売されているので、餌に手を加えるのが苦手な人はこちらを購入するといいだろう。鮭釣りの餌で使う赤イカは、赤に着色されたイカのことである。皮付き、皮なし、ラメ入りなどタイプもさまざまだ。餌によって持ちがいいもの、存在感が高いものなどメリットが異なるので比較しながら選ぶとよい。
結論
北陸地方、東北地方、北海道などに分布している鮭。仕掛けや釣り方、餌などに種類があり、鮭と知恵比べする感覚が釣り上級者を虜にしているのだ。釣れた鮭は、いろいろな調理法で絶品料理へと生まれ変わる。イージーな魚釣りが物足りなくなった人は、ワンランクアップした鮭釣りを楽しんでみよう。なお、日本では川に入った鮭を釣ることは法律で禁止されいるので、海で釣ることを徹底したい。
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