目次
- 1. 回らないネジをドライバーで外すときのコツ
- 2. ネジが回らないときの対処方法|輪ゴムを使う
- 3. ネジが回らないときの対処方法|潤滑スプレーを使う
- 4. ネジが回らないときの対処方法|ネジ滑り止め液を使う
- 5. ネジが回らないときの対処方法|熱を加える
- 6. ネジが回らないときの対処方法|ネジ頭を回す
- 7. ネジが回らないときの対処方法|ネジ頭に溝を作る
- 8. ネジの部位と名称も知っておこう
- 9. ネジが回らないときでも何かしらの対処方法はある
- 輪ゴムをネジ頭の駆動部分にあてる
- その上からドライバーを差し込んで回す
- おネジ(外したいネジ)とめネジ(本体側の溝)の継ぎ目にスプレーする
- 30分ほど放置したらドライバーを使って回す
- それでも回らなければ更に吹きかけてしばらく放置する
- 再度ドライバーを使って回す
- 通販などで「ネジすべり止め液(アネックス)」を購入する
- ネジ頭の駆動部分に液を1〜2滴垂らす(駆動部分を埋める)
- ドライバーを使って回す
- ネジにアイロンを当てて加熱する
- 十分冷めたらドライバーを使って回す
- 通販やホームセンターで「ネジザウルス(エンジニア)」を購入する
- ネジ頭を挟んで回す
- 通販などで「ネジとりインパクト(アネックス)」を購入する
- ハンマーを使ってネジとりビットをネジ頭に打ち込み、溝を作る
- ネジとりビットをミニインパクトドライバーの先端に装着し、回転方向を合わせる
- ネジ頭に新たに作った溝にセットし、ミニインパクトドライバーをハンマーで叩く
- ネジが回り始めたら、刃先をグッと押し付けながらさらに回す
- ネジ頭:ドライバーを差し込むための穴があいている部分
- 駆動部分:ドライバーを差し込む「穴」
- ネジ穴:ネジが取り付けてあるものにあいている穴
- ネジ山:ネジのギザギザ部分
1. 回らないネジをドライバーで外すときのコツ

ネジが回らない原因はさまざまだが、ドライバーを使って外そうとするときは、次のようなポイントを押さえておこう。
駆動部分とドライバーのサイズを合わせる
固いネジを回すとき、ネジ頭の駆動部分とドライバーのサイズが合っていないと駆動部分が滑るなどし、余計外れにくくなるおそれがある。サイズは必ず合わせるようにしよう。
ドライバーの軸を押さえて回す
ドライバーを扱う際はグリップをしっかり持ち、軸の部分に手を添えて回すのが基本だ。無理に回そうとして力を入れたままの状態で軸がブレてしまうと、ネジ頭の駆動部分を傷つけるおそれがある。しっかり軸を押さえて回すことが重要だ。
ドライバーを斜めにしない
ネジに対しドライバーを垂直に立て、力が正しく入るようにするのが基本形である。ドライバーが斜めだと軸がブレるため、やはりネジ頭の駆動部分を傷つけるおそれがある。
力の配分にも注意する
ネジを外す際、ドライバーを押す力を「7」、回す力を「3」といった割合にしよう。もちろん細かく「◯割」などと配分するのは不可能なため、感覚でよい。加えてゆっくり慎重に回すことも重要だ。
2. ネジが回らないときの対処方法|輪ゴムを使う

もっとも手軽に試せるのが輪ゴムを使う方法だろう。
輪ゴムを使ってネジを回す方法
軽度の症状であれば、これだけでネジが回ることも多い。まずはここから試してみるのも手だろう。
3. ネジが回らないときの対処方法|潤滑スプレーを使う

サビなどが原因でネジが固着している場合、潤滑スプレーを利用する方法もある。
潤滑スプレーを使ってネジを回す方法
ネジの駆動部分に吹きかけてしまうとドライバーが滑るので注意しよう。潤滑スプレーを使ってもネジが回らない場合、冷却効果で金属を収縮させて亀裂を作り、潤滑油を浸透させるといった商品もあるので、そちらを試してみるのもよいだろう。
おすすめ商品
商品名:KURE(呉工業)多用途・多機能 潤滑剤
4. ネジが回らないときの対処方法|ネジ滑り止め液を使う

潤滑スプレーではなく、ネジ専用の滑り止め剤を使う方法もある。滑りそうなネジなどを回す際にとくに有効だ。
滑り止め液を使ってネジを回す方法
滑り止め液を使うことで摩擦が生じ、ネジが回りやすくなる。ただし激しく滑っている場合は効果が期待できないこともあるので覚えておこう。
5. ネジが回らないときの対処方法|熱を加える

ネジに熱を加えて回す方法もある。金属は熱を加えることで膨張し、冷えると戻る性質がある。膨張した際にネジ穴が広がり、回りやすくなるというわけだ。
アイロンを使ってネジを回す方法
アイロンで加熱する際は、ネジが埋め込まれているものの素材も必ず確認しよう。熱に強い素材でなければ溶ける、変形するといったおそれがある。またくれぐれも火傷には気をつけていただきたい。
6. ネジが回らないときの対処方法|ネジ頭を回す

ネジ頭の駆動部分が滑っているときなどは、輪ゴムを使うなどしても回らないことが多い。そんなときはネジ頭ごと回してしまう方法があるので知っておこう。
ネジ頭ごと回す方法
ネジザウルスは一見すると普通のペンチのようだが、よく見ると溝が縦に入っていてネジ頭をしっかりホールドできる造りになっている。ペンチのようにネジ頭を挟んだら、あとは回すだけで外れるというわけだ。特殊ネジなどにも使えるため持っておくと便利だろう。
7. ネジが回らないときの対処方法|ネジ頭に溝を作る

完全に滑ってしまったネジも、新たな溝を作ることで外せる場合がある。
ネジ頭に溝を作って回す方法
刃先が特殊なネジとりビットで、ネジ頭の駆動部分に新たな溝を作る。あとはインパクトで回しながら緩めれば、簡単にネジが外れるというアイテムだ。
8. ネジの部位と名称も知っておこう

ネジ各部の名称は正しく知っているだろうか?勘違いしている方も多いため、ここでおさらいしておこう。
ネジ各部の名称
ネット上でも「ネジ山とネジ頭」をごちゃまぜにしていたり「駆動部分をネジ穴」と称していたりするケースが散見される。伝わればよいのかもしれないが、迷ってしまう方もいるはずなので念のためここで確認しておこう。
9. ネジが回らないときでも何かしらの対処方法はある

お伝えしてきた方法はごく一例だが、このように回らないネジの外し方にはさまざまな手段がある。回らないネジを外すために考えられた工具なども数多く販売されているので、ネジが回らなくても滑ってしまっても諦めず、まずはリサーチしてみることが大切だ。
結論
ネジが固着して回らない場合、ドライバーだけでは限界があることも多い。本稿で紹介した対処方法や、数多く出回っている専用工具などを駆使すれば外れる可能性は高いが、どうしても外れないネジがある場合、あるいは傷つけられない素材の場合などは業者に相談することも検討しよう。
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