目次
- 1. 固いネジの外し方|貫通ドライバーを使う
- 2. 固いネジの外し方|CRC-556など潤滑スプレーを使う
- 3. 固いネジの外し方|温めて一時的に膨張させる
- 4. ネジ頭がなめて八方塞がりなら【摩擦増強液】の出番!
1. 固いネジの外し方|貫通ドライバーを使う

さっそく、固いネジの外し方を説明していこう。前提として、ネジ頭がなめたりつぶれたりしていない場合の方法から紹介する。
貫通ドライバーで固いネジを外す方法
先端のビット部分がグリップエンドまで貫通しており、グリップエンドに金属が出ているタイプのドライバーを「貫通ドライバー」という。ネジ頭に差し込んだら、グリップエンドをハンマーでたたく。その衝撃でネジが緩んできたらほぼ成功だ。あとはそのまま回して外せばよい。
なお普通のドライバーを使うと衝撃が先までうまく伝わらず、柄の部分が壊れることもあるため、必ず貫通ドライバーを使うこと。
ちなみにドライバーを回すときの力加減は「押し付ける力7、回す力3」が目安。押し付ける力が弱く、回す力が強いとネジ頭がぶれるため注意しよう。ネジ頭に対してまっすぐかつ、しっかり押し付けて回すのがコツだ。
2. 固いネジの外し方|CRC-556など潤滑スプレーを使う

ネジが固くて外れない原因がサビだった場合、貫通ドライバーでも外せないことが多い。そんなときは呉工業の「CRC-556」に代表される、潤滑スプレーを使ってみよう。
潤滑スプレーで固いネジを外す方法
固着部分にスプレーし、15分ほど時間をおいて浸透させる。あとはドライバーをしっかり押し付けて回せばOKだ。それでも外れなければ、ワコーズ(WAKO'S)の「ラスペネ」という潤滑スプレーがおすすめ。値段は高いがそれに見合う効果は期待できる。
3. 固いネジの外し方|温めて一時的に膨張させる

ネジやネジの周りを温める方法もある。温めることでネジが膨張し、そのあと冷えたときに収縮することですき間が生まれる。つまり外しやすくなるというわけだ。
ガスバーナーやアイロンで温めて固いネジを外す方法
ネジまわり・外側部分をガスバーナーで温めて膨張させる。あとは冷えるまで待ち、ドライバーで外し方そう。あるいはアイロンを使ってもよい。ネジ頭に30秒ほどあてて温め、15秒ほど冷ますことですき間が生まれて外しやすくなる。
4. ネジ頭がなめて八方塞がりなら【摩擦増強液】の出番!

すでにネジ頭がなめたりつぶれたりしている場合、上述した方法では外せないこともある。そんなときは摩擦増強剤を使ってみよう。「ネジ滑り止め液」「ネジはずし」などの商品名で販売されている。
摩擦増強液で固いネジを外す方法
摩擦増強液をネジ頭に塗ることで隙間が埋まり、ドライバーがすべりにくくなる。手に入らなければ瞬間接着剤でもOKだが、ドライバーがくっついてとれなくなる場合があることは覚えておこう。
なお幅広の輪ゴムをネジ頭に噛ませ、ドライバーで押し込んで回す方法もある。なめたネジに対する応急処置的な外し方として試してみてもよいだろう。
結論
固くて外れないネジでも、何かしらの手はある。知っているのと知らないのとでは雲泥の差だ。投げ出したりやけになって取り返しのつかない事態に陥ったりする前に、ぜひ本稿で紹介してきた方法を試してみてほしい。ネジ頭はいとも簡単につぶれるため「力任せ」だけはNGだ。
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