1. パパイヤ、どんなフルーツ?
野菜としても食べられる!
パパイヤは熱帯地方・亜熱帯地方で栽培されている南国フルーツで、日本では明治時代より沖縄や鹿児島などで栽培されている。1960年代に海外からの輸入も許可されているが、一般的なスーパーなどで見かけることは少なく、「海外旅行の際に初めて食べた」という人も少なくない。そんなパパイヤを野菜として調理に使う地域もある。パパイヤと言えば美しいオレンジ色の実を思い浮かべるが、これは熟した状態。熟す前の実は青く、この状態で切り干しにして炒めたり、サラダや漬物にも使われる。
栄養がすごい!
栄養価の高さで知られるパパイヤは様々な栄養を豊富に含み、いろいろな健康効果を持つ。パパイヤに含まれる主な栄養は以下の通りである。
- ビタミンC:美容効果が有名だが、免疫機能をサポートし、脳卒中や乳がん、胃がん、アルツハイマーなどの予防効果もある。
- パパイン:パパインとは、タンパク質や脂肪、糖質のすべてを分解する珍しい酵素である。青い状態のパパイヤに豊富に含まれ、完熟に近づくにつれて減少する。
- カロテン:活性酸素を抑え、生活習慣病を予防する効果を持つ。
- カリウム:高血圧の改善や予防、利尿作用のほか、むくみを解消するなど様々な健康効果を持つ。
2. パパイヤの育て方
パパイヤの育て方
- 種まき
発芽温度は20℃。気温を見ながら5~6月に種を蒔く。種まき用の培養土にまき、土が乾燥しないように水やりをする。 - 苗植え
苗植えは4~6月に行う。鉢に植える場合には、1株を1鉢に植える。地植えの場合には、日当たりの良い場所を選んで苗よりも大きめの穴を掘ってから植える。 - 土
栄養分をたっぷり含んだ土を選ぶ。水はけの良さも重要であるため、地植えの場合には工夫が必要。 - 肥料
短期間で大きく成長するパパイヤには、肥料をたっぷり与えなければならない。植え付け前から土に肥料を与えておこう。 - 水
元気なパパイヤを育てるには、水のやり過ぎも乾燥させ過ぎもNGである。土の表面をチェックし、乾いていたら多めに水をやる。春から夏は1日2回、秋から冬は土が乾燥していたら(目安は2~3日に1回ほど)水やりしよう。
その後はどう育てる?
- 葉を剪定するパパイヤの樹の下の方に枯れて黄色くなった葉を見つけたら、病気や害虫から守るために早めに切り落とす。
- 花が咲くと、実もつき始める。結実してから実が熟すまでの期間は4~6ヶ月ほど。実がキレイなオレンジに色づいたら収穫可能だ。
3. パパイヤを育てるのは難しい?メリットは?
意外と簡単に育てられる!
パパイヤの栽培は難しそうだが、実をつけるまで育てることができるのだろうか?パパイヤの生育は非常に早く、想像よりも簡単に育てられる。種を蒔き、苗が15センチほどに成長したら鉢に植え替え(地植えもOK)、水やりをしながら定期的に肥料を与える。場所によっては、風で苗が倒れないように固定することが必要である。うまくいけば、種をまいた翌年の収穫も夢ではない。しかし、気温には気を使わなければならない。生育にもっとも適した温度は25~30℃、16℃以下になると成長がストップしてしまうため、種まきのタイミングと場所選びには気をつけよう。
パパイヤを育てるメリット
- 安全性が高い!
食品の安全性が問題視される今、農薬や化学肥料などを使用せずに家庭で作った野菜やフルーツは、市販のものよりも安心して食べることができる。 - 家計が助かる!
野菜やフルーツの価格は高騰し続けている。オーガニックなどを選択すると、更に高価になる。家庭でフルーツや野菜を育てれば、その分家計が助かるのだ。 - 育てたほうが早い!
パパイヤは一般的なスーパーではあまり見かけない。パパイヤを安定して取り扱う店を見つけるよりは、家庭菜園でパパイヤを育てたほうが早いかもしれない。 - 室内でも育てられる!
パパイヤの樹は、鉢植えにして室内で育てることもできる。ユニークな形なので、観葉植物として室内に置くとおしゃれだ。
結論
パパイヤの育て方について解説した。健康志向の高まりともに流行している家庭菜園。観葉植物として室内で育てられるパパイヤなら、スペースのない家庭でも問題ない。気温と日当たりに注意し、甘くて美味しい健康フルーツを育ててみよう!
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