1. パテ埋めの前に傷や凹みの深さや大きさを確認する

車の傷の深さや大きさの確認方法を解説する。大切な愛車を直せるように確認してほしい。
深さや大きさによって使用するパテの種類が変わる
パテ埋めをする前に、まずは傷の深さや大きさを把握することが大切だ。深さや大きさによって適当なパテの種類が変わるからである。パテ埋めする前に適当なパテの種類を選ぼう。
- 薄づけパテ(小傷や線状の傷で深さ2mm以内の場合)
- 厚づけパテ(傷の深さが1mm〜2cm以内で、大きさが10cm以内の場合)
- 超軽量パテ(傷の深さが1mm〜3cm以内で、大きさが20cm以内の場合)
- ねんどパテ(曲面や細部の傷や凹みに使用)
2. パテ埋めの工程【磨き】

パテ埋めの作業をする前に、パテ埋めする箇所を磨く必要がある。パテ埋め前の磨き方を解説する。ここで解説する方法を活用して下地磨きを実践してほしい。
- 150番の耐水サンドペーパーを使い凹んでいる箇所を研磨して塗料を剥がす
(凹んでいる箇所より一回り大きい範囲を磨き、取りきれない塗料はスクレーパーで削る) - 320番の耐水サンドペーパーを使い凹みの周りをぼかすように磨く
- 研磨したカスなどをタオルを用いて払う
- 研磨した箇所に脱脂剤を塗りタオルで拭く
3. パテ埋めの工程【パテ盛り】

ここでは、パテ盛りの方法を解説する。厚みに注意しながら慎重に作業してほしい。パテ埋め工程の土台となるパテ盛りをして、愛車の凹みを直そう!
【深さが2cm以内の凹みの場合】
【深さが2cm以内の凹みの場合】
- ヘラを使い、厚づけパテを凹んでいる中心部分から塗っていく
(凹みが平になるように塗る) - 次に、600番の耐水サンドペーパーを使い周辺も含めて研磨する
- 薄づけパテを段差がなくなるように塗る
- 600番の耐水サンドペーパーを使い研磨する
- コンパウンドシートを用いて、パテの箇所と周辺を磨いていく
- 脱脂剤を塗りタオルで拭く
【深さが2cm以上3cm未満の凹みの場合】
- ヘラを使い、超軽量パテを凹んでいる中心部分から塗っていく
(周辺が薄くなっていくように凹み部分を盛り上げて塗る) - 320番の耐水サンドペーパーを使い研磨していく
(表面がなめらかになるまで研磨する) - 脱脂剤を塗りタオルで拭く
- 厚づけパテを塗り、600番の耐水サンドペーパーを使い研磨する
- 薄づけパテを塗り、600番の耐水サンドペーパーを使い研磨する
- コンパウンドシートを用いて、パテの箇所と周辺を磨いていく
- 脱脂剤を塗りタオルで拭く
4. パテ埋めの工程【塗装】

パテ埋め工程の最後になる塗装方法を解説する。最後までパテ埋め工程をしっかり確認して、キレイなボディにしてほしい。塗装まで行い、パテ埋めを完成させよう。
- マスキングシートとマスキングテープを使いマスキングする
(タイヤは新聞紙やマスキングシートを被せる) - プラサフ塗料を3回に分けて薄く吹き重ねる
- マスキングを取り外す
- 1000番の耐水サンドペーパーで周辺も含めてなめらかになるまで磨く
- コンパウンドシートでさらに磨く
- 脱脂剤を塗りタオルで拭く
- マスキングシートとマスキングテープで広めにマスキングする
- ボカシ剤をマスキングした広い範囲に薄くスプレーする
- カラー塗装を3回に分けて薄く吹き重ねていく
- クリアー塗装を先ほどのカラー塗装よりも広く、3回に分けて薄く吹き重ねる
- ボカシ剤をスプレーする
- マスキングを取り外す
結論
パテ埋めは、種類ややり方を守れば自身でも実践することができる。研磨作業は、目の粗さを間違えないように研磨してほしい。また、マスキングシートとマスキングテープを使い修理箇所以外が傷ついたり塗装が飛び散ったりしないように保護しよう。自身の愛車に傷や凹みができてしまった際には、解説したやり方を参考に大切な愛車を直そう!