目次
1. 石油ファンヒーターの捨て方の基本

灯油を使用しているため、石油ファンヒーターの捨て方には灯油使用製品ならではの注意点がある。壊れたからとそのまま無造作に捨てると思わぬ事故の可能性もあるので注意しよう。ここでは、重要な注意点を紹介する。
基本は灯油を抜く
石油ファンヒーターを捨てる際には、給油タンクに残っている灯油だけでなく、石油ファンヒーター本体底の固定タンクに溜まった灯油も抜く必要がある。灯油が残っていると、運搬の際にこぼれる可能性があり非常に危険だ。固定タンク内の灯油の抜き方は、固定タンクに給油ポンプやスポイトを入れ吸い取り、ペットボトルなどに入れてこぼれないようにしよう。
残った灯油の廃棄は販売店に相談する
給油タンクに残った灯油や、固定タンクから抜き出した灯油の廃棄に関しては、購入した灯油販売店に処理を依頼しよう。庭に捨てたり、水道や川に流したりすると土壌や河川の汚染につながるので決してしてはいけない。また、残った灯油をティッシュペーパーなどにしみ込ませ燃えるごみに混ぜると火災の危険もあるので注意し、残った灯油と同様に灯油販売店に相談しよう。
2. 石油ファンヒーターの分別:川崎市の場合

ごみの分別に関しては、各自治体のごみ焼却施設の能力や方針などによって違いがあるので、石油ファンヒーターの捨て方ひとつとっても一概には言えない。ここでは、参考として川崎市のごみの分別について紹介する。
川崎市のごみ分別の種類
川崎市のごみの分類は、普通ごみ、資源物、小物金属、粗大ゴミに分けられる。さらに資源物は、空き缶・ペットボトル、空きびん、使用済み乾電池、ミックスペーパー、プラスチック製容器包装に分けられている。
川崎市では30cm以上の金属製品、50cm以上の家具類を粗大ごみとしているため、石油ファンヒーターに関しては粗大ゴミに分類される。この際、乾電池は分別区分が異なるうえ、有害な水銀を含む製品もあるので、必ず抜いて別途捨てる必要がある。
川崎市では30cm以上の金属製品、50cm以上の家具類を粗大ごみとしているため、石油ファンヒーターに関しては粗大ゴミに分類される。この際、乾電池は分別区分が異なるうえ、有害な水銀を含む製品もあるので、必ず抜いて別途捨てる必要がある。
川崎市で簡単にごみ分別区分を知る方法
川崎市の場合、市のホームページやごみに関するパンフレットのほかに、ごみ分別アプリがある。スマートフォンにアプリをダウンロードすることで、個別の品目ごとに分別区分を調べることができるので大変便利である。少しでも疑問に感じるゴミがあった際にはぜひ活用し、正しいごみ分別を心がけよう。
3. 石油ファンヒーターを捨てる前に考えたいことと粗大ゴミを捨てる際の注意点

灯油の購入が大変、暖房器具をガスストーブに変更したなどの理由で石油ファンヒーターの処分を考えた場合など、まだ使用できる石油ファンヒーターを処分したいのであれば、捨てる前に考えておきたいことと、石油ファンヒーターに限らず廃棄物が粗大ゴミに区分された場合に注意することを紹介する。
リユースできるものは自治体に相談しよう
もしもまだ使える石油ファンヒーターの処分を考えているのであれば、まずはリユースについて検討してみよう。最寄りのリサイクルショップに相談する方法もあるが、自治体でリユースの相談に乗ってくれる場合もある。
たとえば川崎市では、市に相談しリユース可能であれば、収集後リサイクルビレッジで展示・抽選し一般に提供するという方法がある。世田谷区では、市のホームページでフリーマーケット情報や、リサイクルショップの記載されたパンフレットを公開しているのでそれを活用するという方法もある。ネットオークションなどは宣伝で目にすることも多いが、自治体でもリユースを推進している場合があるので、自治体のホームページを確認してもよいだろう。
たとえば川崎市では、市に相談しリユース可能であれば、収集後リサイクルビレッジで展示・抽選し一般に提供するという方法がある。世田谷区では、市のホームページでフリーマーケット情報や、リサイクルショップの記載されたパンフレットを公開しているのでそれを活用するという方法もある。ネットオークションなどは宣伝で目にすることも多いが、自治体でもリユースを推進している場合があるので、自治体のホームページを確認してもよいだろう。
廃棄する際は自治体の回収が基本!もしくは自治体による認定業者に引き取ってもらおう
粗大ゴミの廃棄に関しては自治体の粗大ゴミ回収の方法に従って廃棄する方法が最も安全といえる。しかし、粗大ゴミの回収は申込制の場合もあり、回収までに日数を要する場合もある。なるべく早く処分したい場合は、自治体のホームページを確認すれば自治体認定の「一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧」が記載されているので、記載のある認定業者に回収を依頼する方法もある。記載がなかった場合は、自治体に電話をして回収を依頼できる業者を教えてもらうとよいだろう。
無料回収業者には注意しよう
粗大ゴミは捨てる際に手数料がかかったり申込制だったりと、何かと手間がかかり面倒だと感じてしまうこともあるかもしれない。そこで、ネット広告や、トラックなどで回っている無料回収業者への依頼を検討したくなるかもしれない。しかし、何かとトラブルになる例が報告されているうえ、トラブルにならずとも不法投棄される可能性もあるので注意すべきだ。
環境省でも「廃家電や粗大ごみなど、廃棄物の処理に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」と注意を喚起している。
環境省でも「廃家電や粗大ごみなど、廃棄物の処理に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」と注意を喚起している。
4. 粗大ゴミを捨てる際の手数料支払い方法と申し込み方法

ごみ分別区分を調べた結果、廃棄物が粗大ゴミとして分類された場合、手数料が必要となる自治体も多い。石油ファンヒーター程度の大きさの粗大ゴミであれば、手数料の金額は自治体によって差はあるものの、多くは数百円程度だ。ここでは粗大ゴミを廃棄する際の手数料の支払い方法や申し込み方法の例を紹介する。
手数料の支払い方法
手数料の支払い方法としては、市内のスーパー・コンビニエンスストア・郵便局にて「粗大ゴミ処理券」を購入する方法が一般的である。廃棄物に処理券を貼ることで手数料を支払ったことになる。しかし、静岡市のように1回につき7点までとの制限はあるものの無料で回収してくれる自治体もある。
粗大ゴミ申し込み方法
粗大ゴミ回収は、ゴミステーションへ出しておく自治体、戸別に収集してくれる自治体、自己搬入の必要がある自治体などがある。いずれにしても、事前に粗大ゴミ受付センターなどへの申し込みが必要な場合が多い。電話連絡のほか、インターネットなどで受け付けている場合もあるので、各自治体のホームページを確認しよう。持ち込みの場合も、申し込み後の持ち込みもあれば、随時持ち込み可能な自治体もあるのでよく確認してから持ち込もう。
結論
石油ファンヒーターを捨てる際は、注意しないと火災などの事故を引き起こす場合があるため、とくに灯油の扱いと処理には十分気をつけよう。また不用意に無許可の回収業者に依頼すると、思わぬトラブルのきっかけにつながる可能性もあるので注意が必要である。今回紹介した方法を参考にし、実際に石油ファンヒーターを処分する際は、最新の自治体の捨て方をホームページなどで確認し適切に処理しよう。なお、各自治体のゴミ出しルールは定期的に変更になっているので、必ず最新の情報を確認してほしい。