1. たわしの特徴を活かしてまな板を洗おう

一般的なスポンジは平面についた汚れ落とし、たわしは細かい隙間の汚れを掻き出したりデコボコした場所の汚れを落としたりするのが得意である。この違いを理解して使い分けると掃除が楽になる。
たわしの特徴とキッチン用スポンジとの違い
植物のヤシの繊維から作られているたわしは、繊維の1本1本が適度な硬さと強度を持っており、頑固な汚れを擦り取る、狭い隙間に入り込んだ汚れを掻き出すことが得意である。そのため、表面がデコボコしたすり鉢やザルの細かい目に入った汚れも取ることができるのだ。
これに対して、スポンジは表面が平らなものに密着して汚れ落とす仕組みになっている。スポンジとたわしはそれぞれ得意なことが異なるので、用途に応じた使い分けが大切である。
これに対して、スポンジは表面が平らなものに密着して汚れ落とす仕組みになっている。スポンジとたわしはそれぞれ得意なことが異なるので、用途に応じた使い分けが大切である。
たわしを使ったまな板の洗い方
まな板には包丁の細かい切り傷がついており、その中に汚れが入り込んでいる。たわしの繊維はまな板の細かい傷の中に入り込んだ汚れを掻き出して落とすことができる。では、たわしを使ったまな板の洗い方をご紹介しよう。
準備するもの
- 塩や重曹など研磨効果があるもの。または、除菌効果のあるクレンザーやキッチン用洗剤(中性タイプ)クレンザーなど。
- 清潔な布
最初にまな板の表面についている汚れを水で洗い流す。木製のまな板の場合は、塩(粗塩)や重曹を振りかけ、包丁の傷跡に沿うようにたわしで擦って洗う。たわしの繊維がまな板の傷に入り込んだ塩と汚れを一緒に掻き出してくれる。
プラスチックなどの樹脂製まな板は、硬い繊維のたわしで洗うとさらに傷がついてしまうので、除菌効果のあるクレンザーやキッチン用洗剤をつけて、スポンジのザラザラした不織布部分で洗おう。まな板を流水でしっかりとすすぎ、水気を布で拭いて、風通しのよい場所に立てかけて置き乾燥させて終了だ。
プラスチックなどの樹脂製まな板は、硬い繊維のたわしで洗うとさらに傷がついてしまうので、除菌効果のあるクレンザーやキッチン用洗剤をつけて、スポンジのザラザラした不織布部分で洗おう。まな板を流水でしっかりとすすぎ、水気を布で拭いて、風通しのよい場所に立てかけて置き乾燥させて終了だ。
2. たわしで洗える?フライパンを洗うコツと注意点

鉄フライパンの特徴
鉄フライパン全体に油を馴染ませると油膜ができて、焦げ付きやこびり付き、サビを防いでいる。しかし、使用後の鉄フライパンに洗剤やクレンザーなどを使って洗うと油膜が取れてしまうため、できるだけ洗剤を使わないように心がけよう。
鉄フライパンの洗い方
- 使用後のフライパンが温かいうちにキッチンペーパーや新聞紙などである程度汚れを拭き取る。フライパンが冷めてからでは、油が固まってしまい取れにくくなってしまう。
- たわしかスポンジでフライパンの汚れを優しく擦って落としお湯で洗い流す。頑固な焦げ付きは無理にたわしで擦らず、フライパンに水を入れて沸騰させ、焦げを柔らかくしてからスポンジで落とそう。
- 鉄フライパンに錆が発生しないように、中~強火で加熱して水分を飛ばして冷ます。
- キッチンペーパーにつけた調理油で、フライパンの内側を薄く塗ってから収納する。
- フライパンの裏側や外側は油でコーティングしてないので、汚れや焦げ付きは洗剤とたわしで洗ってOKだ。
テフロン(フッ素樹脂加工)のフライパンの洗い方
フッ素樹脂でコーティングしたフライパンは、料理のこびりつきや汚れが落としやすい便利な調理器具である。しかし、たわしや研磨剤のついたスポンジで洗うと、コーティングを剥がしてしまう恐れがある。そのため、これらの使用は避けて、柔らかいスポンジで洗おう。
- フライパンが温かいうちにキッチンペーパーなどで油汚れを拭き取る。
- 柔らかいスポンジで優しく洗いお湯で汚れを流す。
- フライパンについた水分を布きんやキッチンペーパーなどで拭き取って収納する。
3. 金属たわしはNG?土鍋を洗う方法

土鍋を洗う時の注意点
- 粘土から作られた土鍋は急激な温度変化に弱い性質を持っている。そのため、土鍋全体が熱い時に冷たい水を入れると、ひび割れの原因になる。そこで土鍋が冷めてから水で洗うようにしよう。
- 土鍋に焦げ付きがあっても金属たわしで擦るのはNGである。金属たわしで土鍋の焦げ付きを強く擦りすぎると小さな傷ができてしまい、さらに焦げやすくなってしまう。また、小さな傷からひび割れなどの劣化に繋がる恐れもあるので、スポンジで優しく洗うようにしよう。
- 土鍋のしつこい汚れや焦げ付きを落とすために、キッチン用洗剤などを入れた液の中につけ置きすると、洗剤の成分が土鍋にしみ込んだりにおいが移ったりするので、避けるようにしよう。焦げ付きなどに使用するクレンザーも洗剤と同様に使用は控えたほうがよい。
土鍋の焦げ付きを落とすには?
普段はスポンジを使って水またはお湯で洗うだけで十分だが、焦げ付いた場合は重曹を使って落とす。重曹は温かいお湯の中で二酸化炭素が発生させて発砲する。この力を利用して焦げ付きを浮かせて剥がとるのだ。
- 土鍋の8分目くらいまで水を入れて、重曹大さじ3ほどの分量を入れて溶かす。重曹の量は土鍋の大きさや焦げ付きの重症度によって加減しよう。
- 重曹を入れてから火にかけ、中火で沸騰してから約10分程度煮立たせて、土鍋が冷めたらスポンジやたわしでやさしく洗い落とす。それで落ちない場合、一晩そのまま置いて翌日洗ってみよう。
結論
たわしは狭い場所の汚れを掻き出して落とす働きがあることから、まな板やザルなどの汚れ落としが得意である。調理器具の素材によってはたわしが使えないものもあるので、必ず確認が必要である。ちなみに、水洗いしたフッ素樹脂加工のフライパンを自然乾燥させると、水道水に含まれるミネラル分が残ってしまい、白い斑点模様になる場合があるので、必ず水分を拭き取ってから収納しよう。
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