【カビ対策決定版】場所別に気をつけたいポイントや予防方法を解説

お風呂場は他の部屋と違って天井に水滴がつくことが多く、目に見えないカビの原因菌が繁殖しやすい。放っておくと繁殖したカビの原因菌がお風呂場中に広がるので、天井の掃除を疎かにしないことがポイントだ。おすすめのカビ対策としては、週に1回のペースでアルコールを吹きかけたフロアワイパーで天井を拭くことだ。カビがひどい場合は先に塩素系漂白剤をつけたフロアワイパーで拭き、乾拭きを行ってからアルコールを吹きかけよう。

カビは熱に弱いため、50℃以上のお湯をかければ死滅する。壁や浴槽の奥に入り込んでしまったカビは、90秒以上お湯をかけることで根絶させることができるので、お風呂上りのタイミングなどを利用してカビ予防を行おう。なお、熱いシャワーを当てるときは火傷に十分注意してほしい。

お風呂場に次いでカビが生えやすいキッチンは、とにかくこまめな掃除と換気を心がけることが重要だ。最低でも週に1回はキッチン用漂白剤でまな板・排水溝・三角コーナーなどを除菌したり、クレンザーでシンクにこびりついた汚れを落としたりした方がいいだろう。また、布巾やスポンジなど雑菌が繁殖しやすいものは、毎日取り換えるかつけ置き除菌を必ず行おう。

冷蔵庫は低温であるためカビが生えにくいと思われがちだが、食材にカビ胞子がついていたり、ドアの開け閉めによって湿気が溜まったりするとカビが生える恐れがある。シンクやコンロ周りと同じようにこまめな掃除を行うことでカビを防ぐことができるので、2～3ヵ月に1回はアルコールを吹きつけて冷蔵庫内を拭こう。もしカビが発生してしまった場合はパーツを取り外し、薄めた塩素系漂白剤に30分ほどつけ置きすればOKだ。カビが落ちたらよくすすぎ、しっかり乾かしてから冷蔵庫に戻そう。

洗濯機のフタを閉めっぱなしにしたり、濡れた服を入れっぱなしにしたりしていると、湿気がこもってカビが発生しやすい。そのため、洗濯機は基本的に中身を空っぽの状態にしてフタを開けっぱなしにしておくのがおすすめだ。洗濯を行う直前に衣類を入れ、終わったらすぐに洗濯物を取り出すなどの対策をとろう。

いくらカビ対策を行っていても、洗剤の残りカスが溜まったり、水気が残ったりしているとカビが発生してしまうケースがある。落ちにくい黒カビになってしまってはお手入れが面倒になので、定期的に槽洗浄を行ってカビの繁殖を抑えよう。槽洗浄には漂白剤を使うのがおすすめだ。なお、漂白剤は塩素系・酸素系、どちらも使うことができるが、メーカーによっては対応していない洗濯機もあるため、事前に取扱説明書を読んで確認をしておこう。

壁は、素材によってカビの対策方法が異なってくる。水を吸いにくいビニールクロスでできた壁の場合は塩素系漂白剤でカビを落とすことが可能だが、紙や布で出来た壁などには洗剤すら使うことができない。

そのため、壁はカビが発生しないように予防を徹底することが重要だ。対策としては、こまめに換気を行うことと、家具や家電を壁から離して配置することがおすすめである。また、スプレータイプの防カビ剤を吹きかけるのも効果的なので試してほしい。