1. 重曹スプレーで落とせる汚れ

重曹スプレーは、人にも環境にもやさしい洗剤として活用できる。しかし、万能というわけではない。重曹には得意分野の汚れがあり、それを知っておく必要がある。
そもそも重曹とは
重曹は料理にも使われ、別名「炭酸水素ナトリウム」ともいわれる。食塩水に二酸化炭素を溶かし込んで精製したものだ。人間の体の中にもある物質なので、口の中に入っても無害という特徴がある。
重曹スプレーには、油脂を乳化したりタンパク質を分解したりする作用があるため、エコクリーニングの洗剤として掃除に使うことができる。
重曹スプレーには、油脂を乳化したりタンパク質を分解したりする作用があるため、エコクリーニングの洗剤として掃除に使うことができる。
重曹スプレーは油汚れに強い
皮脂や食品などの油汚れは「弱酸性」の汚れだ。重曹は「弱アルカリ性」なので、重曹スプレーをかけることでお互いにその性質を打ち消し合い、汚れを緩ませることができる。
さらに、重曹は粒子が細かいという特性がある。クレンザーよりも粒子が細かいので、表面に傷をつけずに汚れを落とすことができる。
さらに、重曹は粒子が細かいという特性がある。クレンザーよりも粒子が細かいので、表面に傷をつけずに汚れを落とすことができる。
2. 重曹スプレーの簡単な作り方

重曹スプレーを作ることは、とても簡単だ。しかも100均を利用すれば、安価でエコクリーニングを実践できる。
重曹スプレーの簡単な作り方
重曹スプレーを作るために必要なものは3つ。「重曹」「水」「スプレー」だけだ。水200mlに対して重曹小さじ2杯を溶かすことで重曹スプレーを作ることができる。
重曹は水に溶けにくいため、よくかき混ぜることが大切だ。また、40℃くらいのお湯を使うことで早く溶かすことができる。
重曹は水に溶けにくいため、よくかき混ぜることが大切だ。また、40℃くらいのお湯を使うことで早く溶かすことができる。
3. 重曹スプレーの便利な使い方

重曹スプレーは、スプレー状になっているからこそ使いやすい場所がある。水で薄められている分、洗浄力に関しては若干弱いかもしれないが、使い方を間違えなければ十分汚れを落とすことができる。
フローリングの拭き掃除
フローリングは、台所の油汚れや足の裏の皮脂などが付きやすい場所だ。重曹スプレーを使えば、フローリングのベタ付き汚れを取ることができる。
フローリング全体に重曹スプレーを吹き付け、油汚れを緩める。その後、ぞうきんで水拭きをして、最後の仕上げに乾拭きをすれば完了だ。
フローリング全体に重曹スプレーを吹き付け、油汚れを緩める。その後、ぞうきんで水拭きをして、最後の仕上げに乾拭きをすれば完了だ。
嫌な臭いの消臭
重曹スプレーを使うことで、キッチンに置かれたゴミ箱や三角コーナーからの生ゴミ臭を抑えることができる。重曹には雑菌の繁殖を抑制する作用があるため、消臭効果が期待できるだろう。
また、カーテンの消臭にも重曹スプレーが効果的だ。カーテンは、とくにタバコの臭いなどが付きやすいが、簡単に洗うことができない。重曹スプレーは臭い成分を吸着することで消臭効果を発揮する。
また、カーテンの消臭にも重曹スプレーが効果的だ。カーテンは、とくにタバコの臭いなどが付きやすいが、簡単に洗うことができない。重曹スプレーは臭い成分を吸着することで消臭効果を発揮する。
トイレ
トイレ掃除というと、重曹の性質とは逆の「酸性」洗剤を使うこと考えるだろう。確かに水垢などにはクエン酸などの酸性洗剤が有効だ。しかしトイレの「臭い」対策には、重曹スプレーが効果的だ。
トイレの臭いは、床や便器だけでなくトイレの壁紙などにも付着している。重曹は消臭効果があるので、重曹スプレーを壁に吹きかけることで嫌な臭いを取り除くことができる。
さらに、アロマオイルを重曹スプレーに数滴入れることで、より臭いが気にならなくなるだろう。
トイレの臭いは、床や便器だけでなくトイレの壁紙などにも付着している。重曹は消臭効果があるので、重曹スプレーを壁に吹きかけることで嫌な臭いを取り除くことができる。
さらに、アロマオイルを重曹スプレーに数滴入れることで、より臭いが気にならなくなるだろう。
4. 重曹スプレーの掃除の注意点

エコクリーニングの洗剤として優秀な重曹だが、注意する点もある。重曹スプレーによる掃除の失敗がないようにこれだけは覚えておこう。
重曹スプレーが使えない場所を知っておく
重曹スプレーは天然の成分ではあるが、使ってはいけない場所もある。それは以下の場所だ。
・木材
・畳
・アルミ
・銅
・漆器類
・大理石
・宝石
このような素材は、変色、シミ、傷、塗装の剥がれなどといったトラブルが予想されるので、重曹スプレーを使わないように注意しよう。
・木材
・畳
・アルミ
・銅
・漆器類
・大理石
・宝石
このような素材は、変色、シミ、傷、塗装の剥がれなどといったトラブルが予想されるので、重曹スプレーを使わないように注意しよう。
使用期限があることを認識する
重曹スプレーを作ったら、1週間~10日くらいで使い切ることが大切だ。時間が経つと重曹の成分が変化してしまうため、効果的な掃除はできない。つまり、重曹スプレーは鮮度が大切だということだ。
重曹スプレーを作る際には、使用する分だけ作ることで節約することもできる。
重曹スプレーを作る際には、使用する分だけ作ることで節約することもできる。
重曹と水の割合を守る
スプレーを作るときに、ついつい効果アップを期待してしまい、重曹を多く入れてしまいがちだ。しかしそれは間違いで、水に溶かす重曹が多ければ効果がアップするというものではない。
むしろ、乾いた後に重曹の白い粉が浮き上がって、せっかく掃除をしたのにもかかわらず汚れて見えてしまう。重曹は規定量を守ることがポイントだ。
むしろ、乾いた後に重曹の白い粉が浮き上がって、せっかく掃除をしたのにもかかわらず汚れて見えてしまう。重曹は規定量を守ることがポイントだ。
結論
エコクリーニングの第一歩として重曹スプレーはおすすめだ。材料は100均で揃えられるので始めるのにハードルも低い。スプレーだけでなく、粉やペースト状で使うことで幅広いクリーニングができる。重曹スプレーは、安全面でもペットや小さな子どもがいる家庭にはおすすめだ。