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【管理栄養士監修】米のカロリーと糖質|栄養図鑑

【管理栄養士監修】米のカロリーと糖質|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年12月23日

旨い米を食べると、日本人に生まれてよかった、と実感してしまう。改良に改良を重ねた日本の米は本当に旨い。だが、米は糖質量が高い。食べ過ぎはメタボの原因にもなる。そこで、ご飯のカロリーと糖質量を把握して、太らない量と食べ方を覚えておこう。

  

1. カロリーと糖質量

日本で白米が食べられるようになったのは江戸時代の中ごろから。それまでは玄米が食べられていた。
稲の穂から籾(もみ)を取り出し、乾燥させ、硬い籾殻(もみがら)を取り除いたものが玄米。そして、ここからさらに糠(ぬか)を取り除いたものが白米だ。一方、発芽玄米は、玄米から0.5mm~1.0mmほどの芽を出させたもので、GABA(ギャバ)というリラックス系の成分が多いことで注目されている。
また、胚芽米は玄米を精米する時に胚芽を7~8割残したもので、ビタミンB1を多く含んでいる。
このように、米といっても精米の方法でいろいろな種類がある。では、それぞれの米でカロリーと糖質量はどうなのか、ご飯として炊いた場合について、実際に比較してみよう。
(以下すべて[ ]の中はカロリー、糖質量の順)

◎めし(白米)[168kcal、38.1g]
◎めし(玄米)[165kcal、35.1g]
◎めし(発芽玄米)[167kcal、33.2g]
◎めし(胚芽米)[167kcal、37.9g]
◎めし(もち米)[202kcal、45.6g]

我々がご飯として食べている米がうるち米。胚芽のある、なしなどの精米法によって糖質量に若干の違いがあるものの、カロリーはほとんど変わらない。普段食べる米を選ぶ時は、カロリーや糖質量を基準にするよりも、味や栄養でチョイスしてもいいかもしれない。
一方、もちや赤飯に使われるのがもち米。もち米はアミロペクチンという粘りけの元となる成分が豊富で、うるち米に比べるとカロリーが高い。

2. おかゆのカロリーと糖質量

次に、米を水で炊いたおかゆについて見てみよう。一口におかゆといっても水加減によっていろいろな種類がある。全かゆは、米1に対して水が5の割合のおかゆのこと。五分かゆは、水の量がさらに倍になり、米1に対して水が10の割合になる。おもゆは、五分かゆ程度に炊いたおかゆの上澄みのことで、米の粒々がないトロトロの流動食。病人食や乳児用として利用される。

◎めし(白米)[168kcal、38.1g]
◎全かゆ(白米)[71kcal、16.2g]
◎五分かゆ(白米)[36kcal、8.1g]
◎おもゆ(白米)[21kcal、4.8g]

全かゆはカロリー、糖質量ともに白米の約半分になる。五分かゆは、さらにその半分。おもゆはさらにその半分になる。つまり、おもゆのカロリーと糖質量は白米の8分の1ということだ。
お腹いっぱい鍋料理を食べた後に雑炊を作る場合があるが、雑炊はだいたい米1、水5の全かゆ程度の硬さだ。ご飯は茶碗1杯がおよそ150g。シメの雑炊を茶碗1杯食べるとすると、カロリーはおよそ100kcalで糖質量は25g。水分が多いとはいえ、結構なボリュームだ。ダシが染み込んだ雑炊は旨いが、量を調節しながら食べた方がようさそうだ。

3. おにぎり、米粉パン、赤飯のカロリーと糖質量は?

日本人のソウルフードであるおにぎりは、片手で食べることができる元祖ファストフード。行儀が悪いが、パソコンの前で仕事をしながら「ながら食べ」もできるので、忙しい時にはありがたい。一方、きりたんぽはご飯を潰して串に刺したもので、原材料はご飯のみ。では、これらのカロリーと糖質量を比べてみよう。

◎おにぎり [179kcal、39.7g]
◎焼きおにぎり [181kcal、40.6g]
◎きりたんぽ [210kcal、46.1g]

おにぎりや焼きおにぎりはご飯とほぼ変わらないが、きりたんぽは鶏のスープが染み込むので、カロリーも糖質量も高くなる。しかし、きりたんぽ鍋の主役は、やはり味が染み込んだきりたんぽ。主役を食べないわけにはいかないので、食べすぎに注意しながら味わいたい。

最近は米を粉にして小麦粉の代わりにパンや麺が作られている。小麦粉に比べてもっちり、しっとりしているので人気が高い。米粉や冷やご飯を利用してパンを作ることができるホームベーカリーもあるほどだ。では、米粉を利用したパンと麺のカロリーと糖質量はどうなのだろう。

◎米粉パン [255kcal、55.6g]
◎米粉めん [265kcal、56.6g]

6枚切りの食パン2枚でおよそ100g。また、うどん1玉はだいたい200~250g。どちらともカロリー、糖質量ともに高めだ。旨いからといってモリモリ食べていると、お腹の周りがどんどん大きくなってしまうので要注意だ。

最後に、もち米を使ったものとして、もちと赤飯について見てみよう。
◎もち [234kcal、50.0g]
◎赤飯 [190kcal、43.4g]

もち米は一般的に食べられているうるち米よりも、カロリーも糖質量も高い。特にもちは、群を抜いて高カロリー・高糖質だ。食料が乏しかったその昔は、子供を産んだばかりの女性は「授乳中はもちを食べろ」といわれていたが、今は逆で、もちをたくさん食べると急に血糖値が上がって母乳がどろどろになると注意されるという。これは授乳中の女性に限ったことではない。これだけ糖質量が高い食べ物なので、我々も一気にたくさん食べるのは控えた方がいいだろう。

結論

日本の米は旨い。その旨さは海外でも高く評価されていて、米の輸出量も伸びている。さらに、日本のおかずは当然ながら、ご飯に合うものが多く、ご飯、おかず、ご飯、おかず...と、無限ループに陥り、カロリーオーバーとなることもしばしばだ。だが、ご飯のカロリーや糖質量を実際に数字で見てみると、食べすぎは要注意だということが実感できる。カロリーや糖質を制限している人は、特に参考にしてほしい。
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  • 公開日:

    2017年12月 4日

  • 更新日:

    2020年12月23日

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