1. そうめんとは
そうめんは、小麦と水、少量の油で作られる細い麺のこと。その歴史は古く、伝来は奈良時代と言われている。現在では手延べと機械製造の2種類が代表的。手延べは、熟練した職人の技術が必要とされ、その分高値で取引されることが多い。
そうめんの生産地
そうめんは、全国各地に名産地がある。日本三大そうめんと呼ばれているのが、兵庫県の揖保乃糸、奈良県の三輪そうめん、香川の小豆島そうめんだ。そのほかにも長崎の島原、や富山の大門など、全国各地で製造されている。特に手延べそうめんは、各地で微妙に製造方法に違いがあるので、食べ比べてみるのもおすすめ。
そうめんの美味しいゆで方
そうめんは、ほかの麺類同様、たっぷりのお湯で茹でることが重要。1人前は2束、100gに必要な湯の量は、1L。そうめんをバラバラと入れたら、再び沸騰するまで待つ。吹きこぼれの心配があるので、火加減を調節しよう。1分半から2分茹でたら、ざるに移し、水で粗熱をとり、流水でしっかりもみ洗いする。手延べの場合、油を使用しているので、麺に油特有の風味があるが、もみ洗いをすることでその匂いは、ほとんどなくなる。
2. そうめんの賞味期限
賞味期限とは、正しい保存方法で保存された場合における、美味しく食べられる期限のこと。多くのそうめんは、3年ほど保存が効くが、これも正しい方法で保存された状態であるのが条件。販売されているものは、もちろん正しい保存条件を満たしているので、買ったその直後が一番美味しいというわけ。
ひねものと自宅保存
手延べそうめんは、古物(ひねもの)と言って、製造後1年、2年ほど、熟成させたものが美味しいと言われている。これが俗に言う、古物と大古物。これは、管理された倉庫内で保存されたもので、家庭で保存したものは古物には当たらない。古物は、もっとも美味しい瞬間に出荷されるので、特に新鮮なうちに食すことをおすすめする。
古くなったそうめんは?
保存の効くそうめんといえど、古くなるとどうしても美味しさは半減する。そんなときは、調理に使うといいだろう。ソーメンチャンプルーはもちろん、にゅうめん、チヂミやお好み焼きの具材など、シンプルな味わいなので、アレンジ力はかなり高い。
3. そうめんの賢い保存法
湿気と香りNG
そうめんは、長期保存が可能な食品。ただ、湿気が苦手なので、風通しのいい乾燥した場所に保存するのが正解。床下やシンク下の収納は、あまりおすすめできないので注意しよう。密封した袋に入った状態ならば、冷蔵庫に保存するのもOK。また、そうめんは、香りがつきやすい食品と言われている。洗剤や化粧品など、香りの強いものの近くで保存すると匂いうつりの危険性があるので、注意が必要だ。特に注意したいのは、カレーやにんにく、しょうがなど、香りの強いものが多い冷蔵庫保存。隣り合わせにしないこと、ジップ付きの保存袋など、密閉度の高い袋に入れることが重要。
直射日光NG
これは多くの食品に共通して言えることだが、直射日光の当たるところで保存するのはもってのほか。通気性がいい場所で保存し、時々状態を確認することが重要。いくら賞味期限内であっても、環境が悪ければ、カビが生える、虫が発生するなど、異変が起こることもある。一度、開封したそうめんは、密封度の高いジップ付き保存袋などに入れ直し、保存するといいだろう。
ゆでたそうめんの保存は?
できればゆでたてを食べるのが、おすすめだが、どうしても余ってしまった場合は、冷凍保存が有効。1食分をジップ付きの保存袋に入れ、平らにして冷凍。食べるときは、湯通しするといいだろう。保存期間は長くて3週間。早めに食べることをおすすめする。また、冷凍保存したものはソーメンチャンプルーやちぢみなど、加熱調理するとより美味しく食べることができる。
結論
乾麺だからと言って、ほったらかしにせず、できれば新鮮なうちに食べる。これがそうめん保存の鉄則。長期保存する場合は、湿気のない、風通しのいい場所を選ぶこと。なおかつ匂いの強いものの近くに置かないことが重要だ。上手に保存して、美味しいそうめんを食べよう!