1. 食材としてのアボカドの特徴
アボカドの食べ方を確認する前に、まずはアボカドの特徴を理解しておこう。以下のようなアボカドの特徴を知っておくことで、アボカドをより美味しく食べることができるはずだ。
- 味わい:濃厚でクリーミーな味わいがする
- 食感:熟しているものは非常に柔らかい
- 色味:鮮やかな黄緑色で、料理に彩りを与える
- 香り:特別、強い香りはしない
このようにアボカドは濃厚な味わいがするが、香りや味などにクセが少ないためさまざまな料理との相性がよくなっている。また、調理方法には潰す、焼く、蒸すなどさまざまある。色々な組み合わせで美味しく食べられるので、アボカド料理のレパートリーを増やすようにしよう。
2. アボカドの簡単な切り方
アボカドは皮を剥いたり、種を取ったりする作業が面倒になることが多い。以下のようにすると比較的簡単に切ることができる。なお、アボカドの種を取る際に包丁でケガをしないように注意しよう。
- 縦方向に包丁を入れて、そのまま1回転させる
- 両手で半分ずつ握り、ねじるようにして離す
- 種は包丁のアゴで深めに刺して取り除く
- 手で皮を剥ぐか、スプーンですくい出す
※剥ぎにくいときは皮に切れ目を入れるとよい
アボカドを切ったら、変色(酸化)を防ぐためにレモン汁をかけておくとよい。時間が経つにつれて少しずつ変色してしまうが、何もしないよりはキレイな黄緑色の状態を維持することが可能になる。
3. 和食でのアボカドの食べ方5選
アボカドは和食に使うことも可能だ。定番の食べ方は刺身や丼ぶりだが、味噌汁・和え物・天ぷら・煮物などにしても美味しい。そこで和食でのアボカドの食べ方を5種類紹介しておこう。
食べ方1.アボカドの刺身
食べ頃のアボカドは、スライスして刺身にしても美味しい。アボカドをスライスする向きは縦でも横でも可能なので、好みに合わせてスライスしよう。お皿に盛り付けたら、あとはわさび醤油で食べるだけ。濃厚なので素朴な味わいなので、わさび醤油との相性は非常によくなっている。
食べ方2.アボカドの丼ぶり
アボカドと漬けマグロなどを、ご飯の上に乗せて作る丼ものもおすすめだ。作り方は、マグロの赤身を醤油・酒・わさびで作ったタレにしばらく漬けておく。マグロにタレが染み込んだら、ご飯の上にづけマグロ、一口大にカットしたアボカド、刻みネギ・大葉などの薬味を乗せれば完成となる。
食べ方3.アボカドの天ぷら
アボカドの柔らかさと天ぷらのサクサク感が相まって、非常に美味しく食べることができる。作り方は、一口大に切ったアボカドに衣をまぶしてから、180℃程度に熱した油で揚げるだけ。抹茶塩やわさび醤油などにつけながら食べると、よりいっそうアボカドの天ぷらを美味しく食べられる。
食べ方4.アボカドの和え物
アボカドを和え物にしても美味しく食べられる。塩昆布和え、豆腐和え、鶏ささみ和えなどさまざまな種類があるが、簡単で美味しいのは鰹節などと和えたもの。スライスしたアボカドに、鰹節・麺つゆ・ゴマ油・炒りゴマを和えるだけで完成する。シンプルだがゴマや鰹節の香りがして美味しい。
食べ方5.アボカドの酢の物
アボカドを使った酢の物は、まろやかな味わいと程よい酸味が特徴だ。ひと口大にしたきゅうりを塩揉みしておき、ひと口大に切ったアボカドとタコと合わせる。それからお酢・砂糖・白だしで作った合わせ調味料を加えて和えれば完成だ。お好みでトマトやカニカマと合わせるのもおすすめ。
4. 洋食でのアボカドの食べ方5選
アボカドは中央アメリカが原産の植物であるため、メキシコなどでは非常に多く食べられている。そんな数多くある食べ方の中から、特にメジャーなアボカドの食べ方を5種類紹介する。
食べ方6.ワカモレ
アボカドを多く使うメキシコ料理は数多くあるが、特に「ワカモレ」はおすすめ。玉ねぎとトマトを細かくカットしてから、潰したアボカドを加えれる。それから塩コショウで味付けし、仕上げにライム(またはレモン)をかければ完成となる。食欲を誘う前菜やおつまみとして非常に美味しい。
食べ方7.アボカドのグリル
オーブンで焼いてアツアツの「アボカドのグリル」を楽しむのもおすすめだ。アボカドを皮が付いたままくし形に切り、塩を振ってから焼くだけで作ることが可能。レモンを絞ればサッパリと美味しく食べられる。また、お好みで溶けるチーズなどをトッピングしても美味しくなる。
食べ方8.アボカドのグラタン
アボカドの皮を使ったグラタンはオシャレで、しかも非常に美味しい。アボカドの種を取ったら、1cm分果肉を残してスプーンですくい出す。すくい出した果肉とベーコンなどを合わせた具材を穴詰めて、チーズを乗せてからオーブンで焼けば完成となる。より濃厚な味付けのアボカドを楽しめる。
食べ方9.アボカドのサラダ
シンプルな食べ方になるが、カットしたアボカド・トマト・茹で卵などを混ぜてサラダにするのもよい。和えたものにレモン汁とドレッシングをかければ完成となる。アボカドはトマトなどとの相性もいいため、美味しく食べられる。また、彩りもキレイなので前菜として非常におすすめとなっている。
食べ方10.アボカドのソテー
アボカドは炒め物にしても美味しい。オリーブオイルなどで炒めてもいいが、バターで炒めてソテーにするのもおすすめ。作り方は、一口大に切ったアボカドに小麦粉をまぶしておく。それからバターを溶かしたフライパンで焼き色が付くまで焼くだけだ。最後に塩コショウで味を調えるようにしよう。
5. 中華でのアボカドの食べ方5選
アボカドは和食や洋食に使うことが多いが、実は中華風の味付けにもよくあう。そこで中華風の味付けでアボカドを美味しく食べる方法についても確認しよう。
食べ方11.アボカドの中華蒸し
蒸し器や電子レンジで加熱することで、ホクホクとしたアボカドを楽しむことができる。作り方は、スライスしたアボカドを耐熱容器に置いて、ラップをかけてから3分程度加熱するだけ。そこに醤油・酢・豆板醤・甜面醤・豆鼓などを合わせた中華ダレをかければ、中華風蒸しアボカドの完成だ。
食べ方12.アボカド炒飯
アボカドを具材に使った炒飯(チャーハン)も美味しい。アボカド炒飯の作り方は、油を引いたフライパンで溶き卵とご飯をパラパラになるまで炒めてから、アボカドと刻みネギを加えてサッと炒めるだけだ。醤油・塩コショウで味を調えてから、最後に海苔をトッピングされた完成となる。
食べ方13.アボカドの中華炒め
アボカドを中華風の味付けで炒めるのもおすすめだ。作り方は、油を引いたフライパンでスライスオニオンとシーフード(カジキやエビなど)を炒める。そこにアボカドを加えて火を通したら、最後にゴマ油・醤油・砂糖・酢などで作ったタレを加えよう。中華風の味付けだが、非常に美味しくなる。
食べ方14.アボカド揚げ餃子
アボカドを餃子のタネに使ってみるのもいい。また、焼き餃子だけでなく、揚げ餃子にするのもおすすめだ。タネはアボカド・チーズ・塩コショウで作るシンプルなもの。それを餃子の皮で包んだら170~180℃程度の油でこんがりと揚げれば完成だ。ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも合う。
食べ方15.アボカドの冷やしラーメン
アボカドをサッパリと食べるなら冷やしラーメンがおすすめだ。茹でたインスタント麺を冷水で冷まして、お皿に盛り付けておく。そこに角切りにして味付けしたアボカド・トマト・チャーシューなどをトッピングしよう。あっさりとした味付けで、冷やし中華のように食べることができる。
結論
美味しくて栄養価が高いアボカドは和食・洋食・中華など、さまざまな料理に使うことができる。その上、味付けや調理方法で簡単にアレンジができるのもポイントだ。今回紹介したもの以外にもさまざまな食べ方があるので、ぜひアボカドを使った料理のレパートリーを増やしていこう。