1. 飲むおにぎりとは?原材料をチェック!

飲むおにぎりとは、おにぎりが液状になって、エネルギー補給系のゼリードリンクのような容器(スパウト付パウチ容器)に入った商品である。
飲むおにぎりの基本的な材料は、おにぎりと同じと考えていい。現在、飲むおにぎりのレパートリーは2つ。梅こんぶと梅かつおである。それぞれの基本材料を見てみよう。
『飲むおにぎり 梅こんぶ』
北海道産こんぶ、紀州梅、国産米使用
『飲むおにぎり 梅かつお』
紀州梅、国産海苔、国産米使用
梅こんぶ味は、こんぶと梅が味付けになっている。梅かつお味は、海苔が入って、さらにおにぎり感が強くなっているといえる。
いずれも基本材料は国産のものが使われている。裏の原材料の表示を見ると、梅こんぶのほうは、マルトデキストリン、果糖ぶどう糖液糖、うるち米(国産)、昆布佃煮、醤油、水飴、砂糖、南高梅肉、食塩、寒天粉、植物油などが記載されている。群馬のこんにゃくメーカーが発売しているものであるが、こんにゃくは入っていない。
また商品の分類としては、水分40%以上を含むものなので、「生菓子」となっている。
現在は130g入りのものと180g入りのものの2種類が販売されているが、180g入りの飲むおにぎり1個から摂取できるカロリーは、一般的なおにぎりの1.5個分にあたる280kcalである。レタス3個分の食物繊維も入っているのが、機能性おにぎりといったイメージだ。
2. 飲むおにぎりは10秒で飲めるのか?

飲むおにぎりの食感はどんなものなのだろうか。
吸い口からは、ジェル状になったおにぎりが出てくるのを少し力を入れてすする。どろどろしたおかゆのような形状だ。お茶漬けほどさらさらはしておらず、多少粘り気がある。おにぎりの材料を、出汁のゼリーと一緒にミキサーで混ぜたようなイメージといえばよいだろうか。
おかゆと違うのは、もっとお米の粒が残っているところである。そのため、噛まなくても飲み込むことはできるが、噛みたくなる感覚であるし、米粒を噛んだ方が消化によい。またその方が満足度も高まるだろう。
少し濃い目の塩気を感じる味付けなので、一気飲みするようなものでもない。
つまり、10秒メシも不可能ではないだろうが、もう少し時間がかかるのが一般的だろう。さらに、おにぎりを頭に描きながら、多少なりとも味わっていただくのがよいはずだ。ゼリードリンクとはまた違った位置づけでよいだろう。
3. 飲むおにぎりが活躍するシチュエーションとは?

飲むおにぎりは、常温で1年間保存できる。保存食や非常食として開発されたものである。非常食のバリエーションが決して多くないなかで、パンや乾パンなどに加え、火を使って調理する必要のないおにぎりがあったら日本人としてはうれしい。種類が多いほど、飽きる確率が低くなるからだ。
またメーカーは、忙しい朝や夜食にも勧めている。おにぎりを握ったり、コンビニで買ったりする時間、さらにはゆっくり食べる時間がないようなときに、自宅やオフィスに保管しておくという使い方を推奨している。
流動食のようなものと考えれば、噛むことが難しくなったお年寄りや、胃が弱って消化のよいものを食事にしたいと考える病み上がりの人が取り入れるのもありだろう。
結論
飲むおにぎりは、どこで買うことができるのだろうか。メーカーが経営している「こんにゃくパーク」施設、「こんにゃくパーク」ネットショップ、それに加え全国のスーパー店頭で手に入るという。話のタネに、実食をしてみるのも面白いのではないだろうか。
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