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スペイン原産種【ガルナッチャ】ってどんなワイン?特徴を解説

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月27日

スペインが原産といわれるガルナッチャは、フランスやオーストリアでは「グルナーシュ」と呼ばれている。酸味が少なく、ふっくらとしたまろやかさが魅力といわれるガルナッチャは、地中海式気候のような温暖な気候を好む品種である。晩熟のため糖度が高く、アルコール度もあがる。スペインで栽培される150種に及ぶぶどうの中でも、とくに知名度の高いガルナッチャについてみていこう。

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1. 地域によって名前が変わるガルナッチャ

スペイン原産のガルナッチャは高温や乾燥に強く、地中海地方の気候にマッチしているといわれている。高品質のガルナッチャが栽培されているのは、ピレネー山脈を越えたフランスや、スペインの文化が流入したイタリアのサルデーニャ島だ。なお、栽培場所によってその呼び名はさまざまに変わる。

■カタルーニャからアラゴン地方が原産

リオハやアンダルシアと並んで、スペインのワイン産地となっているカタルーニャ。その隣のアラゴン、つまりスペイン北部にガルナッチャの由来があるといわれている。なお、ガルナッチャの呼び名には地域差がある。ピレネー山脈を越えたフランスやオーストリアでは「グルナーシュ」、スペインの文化が流入したイタリアのサルデーニャでは「カンノナウ」、イタリア半島では「タイ・ロッソ」と呼ばれるなど、さまざまである。

■地中海地方の気候に適したガルナッチャ

現在は、ガルナッチャの栽培は世界中に普及している。フランスのルシヨン、ラングドック、ローヌ渓谷、プロヴァンス、またイタリアのサルデーニャ島、ポルトガル、ギリシア、メキシコ、南アフリカ、カリフォルニア、チリ、オーストラリアなど、名産地は枚挙にいとまがない。もともとは、ガルナッチャは黒ぶどうのみであった。栽培が普及するとともに白やグレイがかった皮の品種が登場したのである。

2. ガルナッチャの好むテロワール、ワインの味わいは?

発芽は早いものの、熟すのに時間を要するガルナッチャ。一般的に、9月末が収穫期である。ゆっくりと熟していくガルナッチャは、どのような味のワインを生み出すのであろうか。

■乾燥を好むぶどうガルナッチャの特徴

ガルナッチャは、乾燥を好む。激しい干ばつや強い風にも耐えうる品種である。むしろ、高品質のガルナッチャを作るには、栽培地は高温であることが第一条件とされている。弱酸性で砂利が多い土壌でよく育つが、収量は少ない。収量がうまくコントロールされた年のガルナッチャは、とくに美味しい。また、石灰質の土壌では良質のぶどうがならない。ぶどうの房は大きめだが、液果は中くらいの大きさである。皮は厚めで水分が多い。

■ガルナッチャのワインの味わい

ガルナッチャとは本来、ガーネット色に由来する。オレンジがかって見えるガルナッチャのワインもある。ガルナッチャのワインは、酸が控えめでアルコール度が高い特徴がある。最低でも、12.5℃のアルコール度を誇る。ブラムや完熟したブラックベリーのような心地よい丸みがガルナッチャの味わいである。そのまろやかさから、シラーやカリニャン、ムールヴェードルとブレンドされることもある。ほどよく酸化させると、ドライのイチジクやレーズンの芳香、カカオやコーヒーのようなスパイシーなアロマを楽しむことができる。熟成が進むことでより奥の深さを感じる味わいとなる。

3. 「赤」「ロゼ」「白」で楽しめるガルナッチャのワイン

ガルナッチャは、赤だけではなくロゼや白も存在する。いずれも、高温と乾燥によって引き出された凝縮感が特徴である。赤ワインであれば、18~22℃で飲むのがもっとも美味しい。ジビエなどの肉料理、肉のロースト、ピリッとした熟成チーズ、イノシシのサラミなどメリハリのある料理とよく合う。ロゼは、カントゥッチや食後用の素朴なビスケットと好相性である。白のガルナッチャは、魚介類以外にも鶏肉などのあっさりとした肉料理とともに美味しく味わえる。

結論

地中海の乾いた空気を感じさせるガルナッチャ。スペイン北部から、地中海地方に栽培が広がり、各地で独特のワインを生み出している。控えめの酸とまろやかな味わいは、多種とブレンドされることも多い。生産地ごとのガルナッチャの味の相違を比べてみるのも楽しいだろう。
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