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イタリア産の人気チーズ【ラスケーラ】とは?おすすめの食べ方を紹介

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年11月11日

イタリアで古くから作られてきたチーズの中でも、食べやすいと評判を集めるのがラスケーラだ。ミルクの美味しさを凝縮した味わいにファンも多いが、味だけでなく形も個性的である。そしてラスケーラを語るにあたり、その独特な形状を作り出した重要な理由に触れないわけにはいかない。ラスケーラとはどのようなチーズなのだろうか。

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1. ラスケーラってどんなチーズ?

ラスケーラとは、イタリア・ピアモンテ州クオネ県のラスケーラ村という地名のことだ。ここで作られるチーズ・ラスケーラは特徴的な形をしている。

座布団のような形がラスケーラの証

ヨーロッパで作られるチーズは丸い形のものが多いが、ラスケーラは平たくて四角い。まるで座布団のような形をしているのが大きな特徴だ。これには、ラスケーラ村の人々の暮らしが関係している。ラスケーラ村は2,000m級の山々に囲まれた地で農耕には不向きなため、山間のわずかな平地で家畜を飼いチーズを作っていた。そしてそのチーズ・ラスケーラを使い、ふもとの村で交易することで生活必需品を得ていたのである。ラスケーラが平たく四角いのは、交易の際に荷物を運ばせる家畜であるラバの背に積みやすくするためだったのだ。人々の暮らしは時代とともに変わったが、現在もこの四角い形こそがラスケーラの証として引き継がれている。

特別なラスケーラ

ラスケーラは牛の生乳を原料とする。羊やヤギのミルクを加える工房もあるが、基本的には牛乳のみで作られたハードタイプのチーズである。1年中作られるラスケーラの中でも、夏に900m以上の高地牧場で放牧された牛の生乳で作るラスケーラは、ラスケーラ・ダルペッジョと名付けられ別格とされている。同じ乳牛でも環境によって乳の質が変わるため、チーズの味も一定ではないのだ。

2. ラスケーラの味は?

ラスケーラはハードタイプのチーズだが熟成期間は比較的短い。若いものでは、1ヶ月目から出荷されるセミハードタイプのものもある。ほかのチーズと同様に、熟成期間の長さによって風味も変化していく。

熟成1ヶ月のラスケーラが人気No.1

1ヶ月ほどの若いラスケーラは、チーズというよりはバターに近い風味が特徴で非常にマイルド。なめらかな舌触りとミルクの甘みがしっかりと感じられる。ヨーロッパの熟成チーズを食べ慣れていない人でも美味しく食べられるということで、非常に人気が高い。ラスケーラの中でもこの熟成1ヶ月のタイプが最もよく売れているそうだ。

熟成が進んでも食べやすい

ハードチーズには年単位で熟成させるものもあるが、ラスケーラの熟成期間は数ヶ月ほどだ。熟成が進み表皮が灰色になったラスケーラは、水分が抜けたことでよりコクが増す。ミルクの成分が凝縮されているため、熟成が短いものよりは風味は濃くなるがクセは強くない。チーズ好きの人は数ヶ月熟成したもののほうが、ラスケーラ本来の美味しさを感じられるだろう。また、クセのある風味が苦手な人でも比較的食べやすい。

3. ラスケーラはつまみにぴったり

ラスケーラは、イタリアではテーブルチーズとしてよく食べられている。クセが少ないため、スープに入れたりパンと一緒に食べたりと普段の食事として人気があるチーズだ。しかし、チーズ好きな人にはやはり酒のつまみとして楽しむのがおすすめである。

イタリアの赤ワインとともに

ラスケーラと相性がよいのは赤ワイン。その中でも、フルーティーな風味や重みのある熟成した赤ワインがとくに合う。イタリア産のフルボディー赤ワインのつまみとして食べると、やみつきになること間違いなしだ。

結論

ラスケーラは、食糧としてだけでなく貨幣の代わりとしても活躍してきたチーズである。個性的な形はもちろん、ミルクの旨みが凝縮されたマイルドな味がいまでも人気を集めている。熟成期間の短いセミハードタイプと、数ヶ月熟成させたハードタイプを食べ比べてみるのも楽しそうだ。
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