1. アボカドの種を準備しよう
アボカドは「森のバター」とも呼ばれる。理由は人気のあるねっとりとした味わいがバターのようだからということだけでなく、その栄養価の高さに由来する。栄養価の高さでは「最も栄養価の高いフルーツ」としてギネスブックで紹介されたこともあるほど。購入可能なアボカドのほとんどはメキシコからの輸入品で、「ハス」という品種が中心。原産地もコロンビアやメキシコなどとされており、暑い地域で育つ植物ということがわかる。しかし耐寒性もあるため、日本でも室内で育てることが可能である。
アボカドの種を入手したかったら、アボカドを食べればよい。アボカドに縦に包丁を入れて種に沿って切れ目を入れ、手でひねって半分に割ってから切っていくのが、きれいに実を取り出す方法。片側に種がまるまると残るため、包丁の根本で種をたたくように刺してひねれば、きれいに種と実を外すことができる。このあと栽培することを考えると、種をあまり深く傷つけないように気をつけよう。取り出すために包丁の根本で刺すくらいの傷であれば、その後の栽培に影響はない。
種を取り出したら、日を置かずにすぐに栽培に入ろう。
アボカドの果肉には発芽を抑制する成分が含まれている。種を取り出したら、まずはきれいに水洗いをする。種の表面にある薄皮も取り除く。種の準備はこれだけでOK。
種には上下がある。平らな方が下で、ここから根が出てくる。栽培は土に植えても、水耕栽培でも可能。上下を意識して土に植える、もしくは水に浮かべる。
アボカドの種を入手したかったら、アボカドを食べればよい。アボカドに縦に包丁を入れて種に沿って切れ目を入れ、手でひねって半分に割ってから切っていくのが、きれいに実を取り出す方法。片側に種がまるまると残るため、包丁の根本で種をたたくように刺してひねれば、きれいに種と実を外すことができる。このあと栽培することを考えると、種をあまり深く傷つけないように気をつけよう。取り出すために包丁の根本で刺すくらいの傷であれば、その後の栽培に影響はない。
種を取り出したら、日を置かずにすぐに栽培に入ろう。
アボカドの果肉には発芽を抑制する成分が含まれている。種を取り出したら、まずはきれいに水洗いをする。種の表面にある薄皮も取り除く。種の準備はこれだけでOK。
種には上下がある。平らな方が下で、ここから根が出てくる。栽培は土に植えても、水耕栽培でも可能。上下を意識して土に植える、もしくは水に浮かべる。
2. アボカドの栽培環境を整えよう(土植え・水耕栽培)
アボカドの栽培環境を整えよう。日当たりの良い、温かい環境が適している。特に冬場は室内で栽培した方が良いだろう。
土植えの場合
<必要な道具>
- 用土(赤玉土)
- プランター
アボカドの種を土植えする場合は、水はけの良い、酸性の用土を好むアボカドの性質に適した赤玉土のような清潔な土を準備する。赤玉土とは園芸用によく用いられているもので、ホームセンターなどで入手が可能。ほぼ無菌の弱酸性で、通気性や保温性に富む性質がある。肥料分は含まれていないが肥料を保つ能力が高いため、施肥効果が上げやすい。種のとがっている方を上にして植える。
土に植えたら乾燥に気をつけ、しっかりと水をやること。発芽までは数カ月かかることもあるため、気長に待とう。土が乾燥すると発芽しないため、根気よく水を与え続ける。
土に植えたら乾燥に気をつけ、しっかりと水をやること。発芽までは数カ月かかることもあるため、気長に待とう。土が乾燥すると発芽しないため、根気よく水を与え続ける。
水耕栽培
<必要な道具>
- 容器(大きめのグラスやペットボトルの上部を切って外したものなど)
- 楊枝
発芽からある程度の大きさになるまでの期間を水耕栽培で育てることも可能だ。
種に楊枝を指してストッパーにし、種の下半分か3分の1程度が水に浸かるようにして育てていく。土植えよりも発芽するまでの期間が数週間と短く、発芽や根の生長が見えるため、育てやすい。水耕栽培の最大の注意点は水を頻繁に替えて、腐らないようにすることだ。
水耕栽培で発芽をさせても、ある程度の大きさになったら土に植え替えが必要。容器の中で根がグルグルと巻くような状態になったら土植えへ移し替える。
種に楊枝を指してストッパーにし、種の下半分か3分の1程度が水に浸かるようにして育てていく。土植えよりも発芽するまでの期間が数週間と短く、発芽や根の生長が見えるため、育てやすい。水耕栽培の最大の注意点は水を頻繁に替えて、腐らないようにすることだ。
水耕栽培で発芽をさせても、ある程度の大きさになったら土に植え替えが必要。容器の中で根がグルグルと巻くような状態になったら土植えへ移し替える。
3. アボカドの種から実はなる?発芽から栽培までの様子
アボカドの種からはまず根が出てきて、その後発芽する。芽が出てくればその後はすくすくと育ち、半年くらい経つと葉をつける。木の高さも30~40cmくらいになるため、土植えの場合にはあらかじめ想定して、ある程度大きく安定している鉢に植えよう。ただし、数年に一度は新しい土に植え替えをして、根詰まりを起こさないようにする。アボカドは根が弱い。植え替えの際は土を崩さないように注意が必要だ。水耕栽培から土植えに植え替える場合も、あまり大きくなってからの作業は困難になる。幼木の期間は支柱を立ててあげるのも効果的。
成木になったら日当たりや風通しを良くするために、込み合っている部分の枝を間引きする。アボカドの花は咲くまで3~5年くらいかかる。開花したら授粉をさせて実をつけたいのだが、アボカドは「雌雄異熟花」なのである。「雌雄異熟花」とは、若い木では成熟期がずれて雄花と雌花が同時に咲かない植物のこと。したがって雄花と雌花の開花時間がずれるため、自家受粉を行うのが難しい。人工授粉をさせる場合には、雄花が咲いたら収穫して冷蔵保管しておき、雌花が咲いたときに行う。
理論的には受粉が成功すれば果実が膨らんでくるはずである。しかし実際には人工授粉も困難であり、結実までにも長時間を要するため、家庭菜園でアボカドを結実させるのは、少々困難であろう。
成木になったら日当たりや風通しを良くするために、込み合っている部分の枝を間引きする。アボカドの花は咲くまで3~5年くらいかかる。開花したら授粉をさせて実をつけたいのだが、アボカドは「雌雄異熟花」なのである。「雌雄異熟花」とは、若い木では成熟期がずれて雄花と雌花が同時に咲かない植物のこと。したがって雄花と雌花の開花時間がずれるため、自家受粉を行うのが難しい。人工授粉をさせる場合には、雄花が咲いたら収穫して冷蔵保管しておき、雌花が咲いたときに行う。
理論的には受粉が成功すれば果実が膨らんでくるはずである。しかし実際には人工授粉も困難であり、結実までにも長時間を要するため、家庭菜園でアボカドを結実させるのは、少々困難であろう。
結論
アボカドを自分で栽培して収穫出来たら楽しそうではあるが、初心者向きとは言い難い。しかし発芽まではさほど難しくもなく、まっすぐに育つ様はかわいらしい。自分が食べたアボカドの種がすくすく育つ姿というのも愛着がわくものだ。収穫までは難しいかもしれないが、観葉植物として楽しんでみてはどうだろうか。