1. ワインとはどんな酒なのか。

酒には大きく分けて3種類あり、果実や穀物を発酵させて作る醸造酒、醸造酒を加熱し蒸留して作る蒸留酒、これらを原料とする混成酒に分類出来る。ワインはぶどうを発酵させて作る酒で、醸造酒のなかでも果物を原料にした酒である。りんごを発酵させて作るシードルも同じ種類に分類される。穀物を発酵させて作る酒が清酒とビールである。蒸留酒のうち原料が果物の酒はブランデーやカルヴァドス、キルシュワッサーなど。穀物の蒸留酒はウイスキー、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ、焼酎などである。おおざっぱにいえばブランデーはワインを蒸留したもの、ウイスキーはビールを蒸留したものと考えると良い。混成酒は主にリキュール類を指す。
2. 濃厚、渋みも味わいのうち「赤ワイン」

●果実を丸ごと発酵させる赤ワイン
赤ワインは黒ブドウの果実を皮や種も一緒に発酵させたワインで、果皮に含まれる赤い色素によって深みのあるワインカラーに色づく。また、赤ワイン特有の渋みは、種に含まれているタンニンによるものである。
赤ワインの味わい(ボディ)は、最も濃厚なものがフルボディ(重口)、中間がミディアムボディ(中口)、軽やかなテイストのものをライトボディ(軽口)と表現する。甘口・辛口という表現があてはまらない赤ワインにおいて、味わいの豊かさや深みを表現するための呼称である。
使用する果実の完熟度によって甘みの強さは変わる渋みはタンニンの量で決まり、酸味は果実自身が持っている酸味にも左右されるが、収穫年の天候や発酵の程度によっても変わる。
赤ワインの味わい(ボディ)は、最も濃厚なものがフルボディ(重口)、中間がミディアムボディ(中口)、軽やかなテイストのものをライトボディ(軽口)と表現する。甘口・辛口という表現があてはまらない赤ワインにおいて、味わいの豊かさや深みを表現するための呼称である。
使用する果実の完熟度によって甘みの強さは変わる渋みはタンニンの量で決まり、酸味は果実自身が持っている酸味にも左右されるが、収穫年の天候や発酵の程度によっても変わる。
●味わい方
フルボディの場合、冷やしすぎるとタンニンの渋みだけが強調されて、ふくよかなワインの風味を感じにくくなる。そのため常温に近い温度、タンニンがまろやかになった状態で飲むとよい。ミディアムボディ、ライトボディの順に少し冷やすと、ワインが味わいにめりはりが出て、口当たりもよくなる。
●よく合う食材
フルボディのワインには、デミグラスソースなど濃厚な風味のものが合う。また、ミディアムボディの場合は、ある程度コクや脂がある食材、しょうゆ系や味噌系など明るい色のソースと相性がよい。ライトボディのワインは、魚に加え蟹や貝など淡白な味わいの食品が合う。ソースもトマトソースやしょうゆを使った軽めのソースを合わせよう。
3. 爽やかな芳香とすっきりした風味「白ワイン」

●果肉だけを使う白ワイン
白ワインは赤ワインと違い、果皮を取り除いて果肉だけを使って醸造する。果皮も淡い色の白ぶどうが多く、なかにはピンクの果皮をしたぶどうを使って作られるワインもある。味わいは、ボディで表現することはなく「すっきり」「しっかり」という言葉で表す。甘みはぶどうが完熟していると甘く、若いぶどうの場合は爽やかで、酸味はぶどうの品種や収穫年の気候によっても異なる。
●キリッと冷やして味わう
赤ワインに比べ白ワインは冷たく冷やして楽しむことが多い。甘口の場合は5℃~8℃、辛口の場合は7~14℃に冷やす。甘口の白ワインは、しっかり冷やすと爽やかな風味も醸し出すことができる。
●よく合う食材
重めの白ワインは生クリームや味噌を使ったコクのある風味の料理に合う。中口の白ワインはオリーブオイルやバターを使ったソースと相性がよい。また軽めの白ワインは魚介類のほか野菜にも合わせることができ、レモンや酢の効いたさっぱりした風味の料理に合う。
結論
ワインはぶどうから作られる酒であるが、同じ品種のぶどうでも産地が違えば味わいが異なる。また、収穫年の気候にも味わいが左右されるため、その違いを楽しむこともできる。
まずは料理やチーズに合わせて、お気に入りのワイン探しの旅に出てみよう。
まずは料理やチーズに合わせて、お気に入りのワイン探しの旅に出てみよう。