目次
1. 定形外郵便物は「規格内」と「規格外」で郵便料金が異なる

まずは定形外郵便物がどういう郵便の種類なのか、規格内と規格外での料金の違いを見ていこう。なお、これ以下本稿で紹介する規格や郵便料金はすべて、2021年6月18日の執筆時点において郵便局公式HPにて確認できたものである。
定形外郵便物とは?
定形外郵便は郵便局が提供している規格のひとつだ。正式名称を第一種定形外郵便物といい、定形郵便の要件を満たさない封書などがこれに該当する。定形外郵便には規格内と規格外の2種類があり、さらに重量によって郵便料金が変動するのが特徴だ。
「定形外郵便物(規格内)」のサイズや重量とは?
- 長辺34cm以内
- 短辺25cm以内
- 厚さ3cm以内
- 重量1kg以内
定形外郵便物の所定規格は下記と定められている。最小サイズは長辺14cm、短辺9cmになる。ただし特例もあり、最小サイズより小さなものでも長辺12cm、短辺6cm以上の耐久力のある厚紙もしくは布製のあて名札を付ければ送ることは可能である。
「定形外郵便物(規格外)」のサイズや重量とは?
- 長辺60cm
- 長辺+短辺+厚さの合計90cm
- 重量4kg以内
規格内ではないサイズのものは規格外になるが、注意したいのは規格外にもサイズの上限があるということだ。サイズの上限は上記となり、それを超える郵便物は取り扱い対象外となる。
ちなみに「定形郵便物」のサイズや重量は?
- 長辺23.5cm以内
- 短辺12cm以内
- 厚さ1cm以内
- 重量50g以内
定形郵便物にも長辺14cm、短辺9cmと最小サイズが決められている。
定形郵便物と定形外郵便物の郵便料金は「重量制」
定形郵便物と定形外郵便物の郵便料金は、50g以内、100g以内といったように重量によって異なる。郵便料金については後ほど詳しく解説する。
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2. 定形外郵便物の郵便料金一覧|規格内

定形外郵便物の郵便料金は、重量によって細かく設定されている。規格内の郵便料金を解説する。
定形外郵便物(規格内)の郵便料金一覧
- 50g以内 :120円
- 100g以内:140円
- 150g以内:210円
- 250g以内:250円
- 500g以内:390円
- 1kg以内 :580円
定形外郵便物(規格内)の上限サイズを基準とし、それぞれの重量に対する郵便料金の一覧である。
3. 定形外郵便物の郵便料金一覧|規格外

規格内に続き、規格外の郵便料金を解説する。
定形外郵便物(規格外)の郵便料金一覧
- 50g以内 :200円
- 100g以内:220円
- 150g以内:300円
- 250g以内:350円
- 500g以内:510円
- 1kg以内 :710円
- 2kg以内 :1,040円
- 4kg以内 :1,350円
定形外郵便物(規格外)の上限サイズを基準とし、それぞれの重量に対する郵便料金の一覧である。
4. 定形外郵便物について郵便料金以外に知っておきたいこと

ここまで主に郵便料金について解説してきた。ここでは、定形外郵便物に使える封筒の種類や送り方など、郵便料金以外に知っておきたいことを紹介する。
定形外郵便物に該当する封筒の種類|長形封筒
- 長形1号(長1):14.2cm×33.2cm(定形外郵便/規格内)
- 長形2号(長2):11.9cm×27.7cm(定形外郵便/規格外)
- 長形3号(長3):12.0cm×23.5cm(定形郵便)
- 長形4号(長4):9.0cm×20.5cm(定形郵便)
- 長形6号(長6):11.0cm×22.0cm(定形郵便)
- 長形40号(長40):9.0cm×22.5cm(定形郵便)
長形封筒は、封筒の縦の長さが横の長さより大きいもののことを指し、主なものとして上記のものが挙げられる。
定形外郵便物に該当する封筒の種類|角形封筒
- 角形0号(角0):28.7cm×38.2cm(定形外郵便/規格外)
- 角形1号(角1):27.0cm×38.2cm(定形外郵便/規格外)
- 角形2号(角2):24.0cm×33.2cm(定形外郵便/規格内)
- 角形3号(角3):21.6cm×27.7cm(定形外郵便/規格内)
- 角形4号(角4):19.7cm×26.7cm(定形外郵便/規格内)
- 角形5号(角5):19.0cm×24.0cm(定形外郵便/規格内)
- 角形6号(角6):16.2cm×22.9cm(定形外郵便/規格内)
- 角形7号(角7):14.2cm×20.5cm(定形外郵便/規格内)
- 角形8号(角8):11.9cm×19.7cm(定形郵便)
角形封筒は、長形封筒に比べておおむねサイズが大きいのが特徴だ。書類をたたまずに封入することができ、主なものとして上記のものが挙げられる。
定形外郵便物の送り方は?
- ポスト投函する
- コンビニのポストに投函する
- 郵便局に持参する
定形外郵便の送り方には3つの方法がある。重さをはかって郵便料金がわかっている場合、定形外郵便はポスト投函が可能だ。必要な切手を貼ったうえで最寄りのポストに投函すればよいだろう。梱包資材の指定はないので、とくにかさが大きい場合、封筒ではなく紙袋などを使って梱包して構わない。
ポストに入り切らない定形外郵便物は郵便局へ
定形外郵便物が大きすぎてポストを利用できない場合には、郵便局に持っていく必要がある。また、コンビニのポストに入らない郵便物を、レジで受け付けてもらうことはできないので注意しよう。
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5. 定形外郵便物の郵便料金を安く抑える方法はある?

定形外郵便は重量によって郵便料金が変動する。そのため、重さはあるけれどサイズはそれほどでもないという場合は、郵便料金を安く抑える送り方もある。
クリックポストやスマートレターのほうが安い場合がある
クリックポストは、長辺14〜34cm以内、底辺9〜25cm以内、厚さ3cm以内の重量1kg以内であれば、郵便物を全国一律198円で送れるサービスだ。支払手続きと宛名ラベルを自宅で作成できるので切手を貼る手間もない。スマートレターはA5サイズ(縦25cm×横17cm)の封筒型の指定梱包資材を使用し、厚さは2cmのものまで送ることができて、郵便料金は全国一律で180円となっている。うまく使い分けるとよいだろう。
6. 郵便料金の計算方法|定形外郵便物に速達をつけたとき

速達は説明するまでもなく、早く届けたいという場合に便利なサービスである。定形外郵便物に速達をつけたときの郵便料金の計算方法を知ろう。
速達料金の計算方法
- 250gまでは定形・定形外の基本料金に290円加算
- 1kgまでは定形・定形外の基本料金に390円加算
- 4kgまでは定形・定形外の基本料金に660円加算
速達料金であるが計算方法は至って簡単であり、基本郵便料金に速達料金をプラスするだけ。速達料金は、定形・定形外に関わらず重さによって3段階に分かれており、具体的には上記の郵便料金となる。
7. 郵便料金の計算方法|定形外郵便物に簡易書留をつけたとき

簡易書留は、補償付きで郵便物を手渡しで配達してもらえるところなど、荷物をとり確実に安心して届けたときに便利である。簡易書留をつけたときの郵便料金の計算方法を見ていこう。
簡易書留料金の計算方法
簡易書留料金は、定形・定形外の郵便料金に320円加算(損害要償額5万円まで)する。郵便料金に書留料金をプラスするだけと計算方法は簡単である。
8. 郵便料金の計算方法|定形外郵便物に特定記録をつけたとき

特定記録は、配達状況が分かるという安心機能を比較的手ごろな価格でつけられるという点で、非常に便利なオプションだ。特定記録をつけたときの郵便料金の計算方法はどうだろう。
特定記録料金の計算方法
特定記録の郵便料金もやはり定形・定形外料金に特定記録料金をプラスするだけである。特定記録の郵便料金は重量や補償などの要素に関わらず、全国一律160円と分かりやすく、手ごろな価格なのもうれしい。
9. 定形外郵便物以外の郵便料金一覧

そのほかの郵便料金はいくらだろう。定形外郵便物以外の郵便料金一覧を見ていこう。
定形郵便物の郵便料金
- 25g以内:84円
- 50g以内:94円
定形郵便物の上限サイズを基準とし、重量に対して2つの郵便料金に分けられている。
ミニレターの郵便料金
ミニレター(郵便書簡)は、重量25g以内であれば全国一律63円で送れる。
レターパックライトの郵便料金
レターパックライトは、A4サイズの専用封筒を使い、厚さ3cm以内、重量4kg以内であれば、全国一律370円で送れる。ポスト投函もできて便利だ。
レターパックプラスの郵便料金
レターパックプラスは、全国一律520円で送れる。レターパックライトとの違いは、上限サイズと重量を守り専用封筒に入れることができれば、厚さ3cmを超えても利用可能なところだ。お届けの際は対面での受け取りになる。
はがきの郵便料金
- 通常はがき:63円
- 往復はがき:126円
はがきの料金は全国一律で上記の郵便料金である。
郵便料金の一覧は郵便局公式HPで確認できる
今回紹介した料金の一覧は郵便局の公式HPで確認できる。公式HPでは、送りたい地域別の料金計算やお届け日数、郵便サービス一覧なども確認することが可能だ。非常に便利なのでうまく活用しよう。
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10. 定形外郵便物の郵便料金についてまとめ

定形外郵便物の郵便料金は、重量によって決められている。また、同じ重さでも封筒のサイズによって規格内・規格外に分けられ、それぞれに異なる郵便料金が設定されている。送る物のサイズに合った封筒を正しく利用し適切な郵便料金で送ろう。
結論
定形外郵便物について解説した。定形外郵便物以外にもさまざまな配送方法があり、送る物の厚みや重さによっては、クイックポストやレターパックなどを活用した方が送料は安く済む場合がある。今回紹介した内容を参考に、それぞれのサービスとも比較しつつ、用途に応じた賢い配送手段の選択をしてほしい。