目次
1. コバエの卵の特徴

まずはコバエの卵の特徴から見ていこう。もし室内にコバエの卵か疑わしいものがあったら、以下の特徴に当てはまるか確認してほしい。
卵の大きさは1mm程度
コバエの卵はわずか1mm程度の大きさだ。キッチンにわきやすいショウジョウバエは、卵の大きさが1mm以下とかなり小さい。色は半透明で、放っておくと1日から1週間ほどで成虫になる。コバエの卵らしきものを見つけたら、すぐに駆除することが重要だ。
卵を産みやすい場所
コバエは主に食品の近くに卵を産みやすい。例えば、生ゴミの入った三角コーナーやゴミ箱はとくに注意しよう。ほかにも飲み物が付着した空き瓶・空き缶の入ったゴミ箱、ペットのフードの近くに産卵することもある。
コバエは水回りに卵を産むケースも多い。キッチンやお風呂の排水口・排水管は、産卵にうってつけの環境なので気をつけよう。
ゴマのような見た目はサナギ
卵と間違えやすいものにサナギがある。コバエのサナギは卵よりも少し大きく色がついていて、ゴマや米粒のような見た目をしている。卵は駆除剤で撃退できるが、サナギの場合は駆除剤が効かないこともあるのでしっかり見極めることが肝心だ。
2. コバエの卵の駆除方法

コバエの卵らしきものを発見したら、即座に駆除するのが望ましい。ここでは主な駆除方法を3つ紹介するので、卵がある場所に応じて試してみよう。
掃除機をかける
掃除機が使える場所で卵を見つけた場合は、掃除機をかけるのが一番手っ取り早い。量が多くても一気に吸引でき、手で直接触れなくてよいのもメリットだ。掃除機で吸った後は、掃除機内にたまったゴミを必ず捨てよう。そのままにしておくと、掃除機内で孵化するおそれがある。
ほうきやコロコロを使う
場所が狭くて掃除機をかけにくいときは、ほうきやコロコロを使って駆除するのもよい。コロコロがない場合は、ガムテープを使うのもおすすめだ。
熱湯や氷水をまく
排水口に卵を産みつけられたなら、熱湯や氷水をまくのが有効だ。コバエは熱すぎる、もしくは冷たすぎる環境では適応できない。排水口に60℃程度の熱湯や8℃以下の氷水を流し、卵を駆除しよう。
3. コバエの成虫の駆除方法

もしコバエが卵からかえって成虫になってしまった場合は、以下の3つの方法で撃退したい。
殺虫剤をスプレーする
即効性を重視するならスプレータイプの殺虫剤を使うのが効果的だ。飛んでいるコバエをすぐに撃退でき、コバエがわなにかかるのを待つ必要もない。ただし、人や食品にスプレーがかからないように注意しよう。
誘引捕獲グッズを使う
スプレータイプの殺虫剤だと子どもやペットへの影響が気になる人は、誘引捕獲グッズを使ってはいかがだろうか。置き型の殺虫剤は誘引剤で容器内にコバエを誘い込み、薬剤や粘着剤で駆除する。誘引剤はコバエの種類によって効かない場合もあるので、駆除したいコバエの種類を見極めてから選ぶのが望ましい。
めんつゆトラップを自作する
手軽にコバエを駆除したい人は、「めんつゆトラップ」を自作しよう。コバエが好きなめんつゆのにおいで誘引し、着水したコバエを洗剤の成分によって動けなくするものだ。作り方は容器に水とめんつゆを同量入れ、洗剤を数滴垂らすのみ。口が広い容器を選ぶと、コバエが着水しやすくなるだろう。
4. コバエの卵や成虫を駆除した後の予防対策

コバエの卵や成虫を駆除したら、再び発生するのを防ぐべく対策しておきたい。日頃から簡単にできる予防方法を紹介するので、ぜひトライしてみよう。
生ゴミは密封する
コバエは生ゴミのにおいに引き寄せられるので、生ゴミは密封してにおいが漏れないようにしたい。生ゴミを袋に入れ、口をしっかり縛っておこう。ゴミを毎回の収集日にこまめに捨てることも大切だ。
水回りは清潔に保つ
水回りの汚れは幼虫の養分となるため、キッチンやお風呂を常に清潔に保つことも欠かせない。三角コーナーや排水口にはとくに汚れがたまりやすい。洗剤や漂白剤、パイプクリーナーなどでこまめに掃除しよう。
侵入を防ぐ
窓枠と網戸に隙間がある、網戸のメッシュが粗いなどの場合は、そこからコバエが侵入してくることもある。窓の隙間には専用の隙間テープを貼って埋め、コバエの侵入経路を断つとよい。メッシュが細かい網戸に交換するのもおすすめだ。
結論
コバエは食品の近くや水回りなどに卵を産みやすい。室内に大量のコバエがいる場合は、近くで卵が孵化した可能性も視野に入れて対策しよう。紹介した駆除方法でコバエを退治したら、再びコバエが増えないように繁殖や侵入を予防することも大切だ。