1. 重曹を料理に使う方法

ちょっとした一工夫で料理のグレードが上がる重曹の使い方を紹介する。
ふっくら仕上がる
重曹を加熱すると炭酸水素ナトリウム・水・二酸化炭素に分解される。二酸化炭素を利用して蒸しパンやパンケーキを作ってみると、普段よりもふっくらと仕上がる。よく使われるベーキングパウダーは縦に膨らむが重曹は横に膨らむ。併用するといつもと違うふくらみ加減を楽しめるはずだ。また、ほんのひとつまみオムレツに入れるだけでもふっくら美味しくなる。
野菜の下ごしらえに
山菜などアクの強い野菜の下茹でをする際、重曹を使うとアクが抜けやすくなる。野菜の繊維を柔らかくする性質があるので、お湯で茹でるよりも効率的かつ味わいもすっきりするだろう。ほうれん草や小松菜などは、重曹を少し加えて下茹ですると緑色が美しくし上がる。ぜひ試してみてほしい。
肉や魚の下ごしらえにも
重曹はたんぱく質を柔らかくする効果もある。厚みのある肉や脂身の少ない肉などを焼く前は、軽く重曹を振りかけておこう。しばらく置いてから塩こしょうをして焼くと、柔らかく仕上がる。
また魚の切り身の臭みを取ることもできる。重曹を軽く振りかけるか、コップ1杯の水に小さじ1程度の重曹を溶かして魚を洗い、キッチンペーパーでしっかり拭いてから焼いてみよう。
また魚の切り身の臭みを取ることもできる。重曹を軽く振りかけるか、コップ1杯の水に小さじ1程度の重曹を溶かして魚を洗い、キッチンペーパーでしっかり拭いてから焼いてみよう。
2. 掃除に大活躍の重曹

自然由来の物質である重曹は掃除にも使える優れものだ。弱アルカリ性なので酸性の汚れを中和する働きがあり、とくに油汚れや皮脂汚れなど日常生活で出やすい汚れに効果を発揮する。
キッチンのシンク、コンロの掃除に
シンク表面の油汚れに重曹をさっと振りかけ、柔らかいスポンジで優しくこすってから水で流せばピカピカになる。コンロの油汚れや焦げ付きなども同様だ。汚れがひどい五徳はつけおき洗いをしよう。
水1リットルに重曹大さじ2程度を入れて沸騰させ、五徳をつけて冷めるまで放置。こすり洗いをすれば終了だ。キッチンは食べものを扱う場所なので、口に入れても安心な重曹をぜひ掃除に使ってみよう。
水1リットルに重曹大さじ2程度を入れて沸騰させ、五徳をつけて冷めるまで放置。こすり洗いをすれば終了だ。キッチンは食べものを扱う場所なので、口に入れても安心な重曹をぜひ掃除に使ってみよう。
トイレ掃除にも
トイレも、重曹を使ってこまめに掃除することで汚れがたまりにくくなる。皮脂汚れが付着しやすいドアノブ、便器ふた、スイッチ、壁紙などに重曹水を吹きかけ、柔らかい布で拭き取る。最後に重曹の成分が残らないよう水拭き→乾拭きで仕上げれば終了だ。
電子レンジの焦げ付き掃除にも
もうひとつ、電子レンジ庫内にこびりつく、厄介な焦げ付きにも重曹が効く。よほど頑固なものは完璧には落とせないかもしれないが、洗剤を使いたくないときなどのために知っておくと便利だ。以下の記事で電子レンジ庫内の焦げ付きやにおいを取る方法を紹介しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
重曹で電子レンジの焦げ付きを落とす方法はコチラ
3. 重曹とクエン酸のさまざまな使い道

重曹だけでも色々なことに使えて十分便利だが、クエン酸と組み合わせることでさらに使い道が広がる。弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜたところに水をプラスすると発泡する。これは二酸化炭素が発生するためで、炭酸飲料と同じ原理であるがこの泡がまた便利なのだ。
入浴剤を作ってみよう
重曹とクエン酸を混ぜることで、発泡入浴剤を作ることができる。混ぜて固めるやり方は時間がかかるので、ここではすぐに試せる方法を紹介する。
作り方は簡単だ。【重曹とクエン酸】を【2:1】または【3:1】の割合で混ぜて湯船に入れればよい。これだけでシュワッと泡立つので、思い立ったらすぐに炭酸風呂が楽しめるというわけだ。
作り方は簡単だ。【重曹とクエン酸】を【2:1】または【3:1】の割合で混ぜて湯船に入れればよい。これだけでシュワッと泡立つので、思い立ったらすぐに炭酸風呂が楽しめるというわけだ。
結論
重曹にはいろいろな使い道があることがお分かり頂けただろうか。料理にも使える安全なもので掃除ができれば、小さな子どもがいても安心ではないだろうか。重曹があれば水回りはすっきりするし、油汚れにも強い。キッチンからトイレ、浴室までピカピカだ。是非重曹を使いこなしてみてほしい。