1. 【はるか】の特徴や由来

はるかは柑橘類で、夏みかんや八朔と同じ雑柑の一種である。日向夏の自然交雑実生で、1980年頃に、福岡県の石井徳雄氏の自宅の庭にあった日向夏の木から偶然発生し、1996年に登録された。
はるかの特徴
お尻に丸いへこみがあるのが特徴。表面はレモンのような綺麗な黄色で、ややごつごつしている。その見た目から酸っぱそうに見えるが、酸味はほとんどなく、さっぱりとした甘さで口当たりもよい。
ごつごつしたものが甘い?
近年、多く出回っているデコポン、清見などのタンゴールは濃厚な甘さを売りにしている。はるかは酸味が少ないからといって甘ったるいわけではなく、後味がすっきりしているので、好む人は多い。また、果皮がごつごつしているのは、風に吹かれると枝にある大きなとげが当たるためである。日当たりのよい木の外側についている実ほど、風にさらされることが多いため、自然と傷が多くなる。つまり、表面がごつごつしているものほど日当たりのよい場所で育ち、甘みが増している可能性が高いといえるのだ。
2. 【はるか】の旬や選び方

はるかの旬は2~3月にかけて。爽やかな甘さが春にぴったりだ。
美味しいはるかの選び方は以下の通りである。
美味しいはるかの選び方は以下の通りである。
葉がしっかりとついているか
葉がついて売られているものの場合、葉がしっかりとついているものの方が鮮度がよい。
皮の色が鮮やかで、ハリがあるか
皮の表面が柔らかく、しわしわなものは新鮮でない証拠である。
爽やかな甘い香りがするか
爽やかな香りの中に甘さを感じられると、果肉も甘い可能性が高い。
手に持った時に重みがあるか
重みのあるものの方が、果汁が多く含まれていることが多い。
直射日光のあたらない、風通しのよい冷暗所に保管するとよい。はるかの皮は厚いので、貯蔵性は高い方だが、風味を損なう前に早めに食べた方がよい。
直射日光のあたらない、風通しのよい冷暗所に保管するとよい。はるかの皮は厚いので、貯蔵性は高い方だが、風味を損なう前に早めに食べた方がよい。
3. 【はるか】の食べ方

はるかは皮が固く、むきにくいのでナイフでカットする。じょうのう(袋)もやや固めなので、気になる場合は中の果肉だけを取り出して食べるとよい。また、料理やデザートへのアレンジもおすすめである。
はるかのと春キャベツのサラダ
1. はるかは皮をむき、じょうのう(袋)から果肉を取り出して種を除く。
2. 春キャベツはせん切りにする。
3. はるか、春キャベツ、ベビーリーフを混ぜ合わせ、器に盛りつける。
はるかは別名・サラダみかんとも言われる。ドレッシングは市販のものでも構わないが、はるかの果汁を使って作ると、より爽やかな味わいとなる。はるかの果肉が見えるように盛りつけると、見栄えもよい。
2. 春キャベツはせん切りにする。
3. はるか、春キャベツ、ベビーリーフを混ぜ合わせ、器に盛りつける。
はるかは別名・サラダみかんとも言われる。ドレッシングは市販のものでも構わないが、はるかの果汁を使って作ると、より爽やかな味わいとなる。はるかの果肉が見えるように盛りつけると、見栄えもよい。
はるかの爽やか寒天
1. はるかは半分に切り、1つは果汁を絞り、1つは果肉を取り出してほぐしておく。
2. 鍋に水、砂糖、粉寒天を入れてよく混ぜ、火にかける。
3. 沸騰したら火を止め、果汁と果肉を加えて混ぜ、器に流し入れて固める。
すっきりとした甘さのはるかは、寒天にもぴったり。爽やかな春のデザートとしておすすめだ。
2. 鍋に水、砂糖、粉寒天を入れてよく混ぜ、火にかける。
3. 沸騰したら火を止め、果汁と果肉を加えて混ぜ、器に流し入れて固める。
すっきりとした甘さのはるかは、寒天にもぴったり。爽やかな春のデザートとしておすすめだ。
4. 【はるか】と日向夏の違い

はるかは日向夏の自然交雑実生だが、日向夏とはどのような違いがあるのだろうか。
はるか
<見た目>
鮮やかなレモン色で、表面はごつごつしている。お尻にリング状のへこみがある。
<味>
酸味はほとんどなく、すっきりとした優しい味わい。
日向夏
<見た目>
鮮やかな薄黄色で、グレープフルーツに似ている。はるかのようにごつごつとした感じや、お尻のへこみはない。
<味>
ほどよい酸味があり、甘みとのバランスが絶妙。
以上のように、日向夏とは似ているようで見た目も味も違っている。食べ比べてみるのも面白いかもしれない。
以上のように、日向夏とは似ているようで見た目も味も違っている。食べ比べてみるのも面白いかもしれない。
結論
日向夏の自然交雑実生・はるかについて紹介した。はるかは、流通量が少なく、なかなか目にすることがない。予備知識がなければ、その見た目だけで酸味が強そうに感じ、敬遠してしまいそうである。しかし、実際はすっきりとした甘さで、名の知られている日向夏よりも食べやすい。店頭で見かけた際は、ぜひチャレンジしてほしい。
この記事もCheck!