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蒸留酒で洗って作るチーズ【エルヴ・ペケ・ジェネヴァ】とは?

投稿者:ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年12月13日

ベルギーの代表的なウォッシュチーズを蒸留酒で洗って作った「エルヴ・ペケ・ジェネヴァ」。刺激的な香りと強い塩気が特徴的な、ウォッシュチーズ好きにはもってこいのチーズである。今回はそんなエルヴ・ペケ・ジェネヴァについて紹介しよう。

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1. エルヴ・ペケ・ジェネヴァの特徴

エルヴ・ペケ・ジェネヴァとは、表皮を「ペケ」という酒で洗って作られたウォッシュタイプのチーズのことである。ペケとはジェネヴァ(ジュニパーベリー)の実を漬け込んだジンの一種だ。エルヴ・ペケ・ジェネヴァはいかにもウォッシュタイプらしい香りの強いチーズで、ウォッシュチーズに慣れていない人にはややハードルが高い。表面はピンク色っぽいオレンジ色で、湿り気がある。「マルセイユ石鹸」という呼び名があるように、直方体または立方体の形をしているのが特徴だ。

エルヴ

ベルギーにはもともと「エルヴ」という代表的なウォッシュチーズがある。エルヴは原産地呼称制度であるA.O.Cにベルギーチーズで唯一指定されている地元では有名なチーズである。通常のエルヴは表皮を塩水で洗って製造されるが、エルヴ・ペケ・ジェネヴァのようにジンで洗ったものや、地元のビールで洗う「エルヴ・アフィネ・ア・ラ・ビエール」もある。

味や香り

エルヴ・ペケ・ジェネヴァは昔ながらのウォッシュチーズといった感じで、しっかりとした香りと強い塩味があるのが特徴だ。ウォッシュチーズになじみがない人には受け入れがたいほど衝撃的な香りだが、ウォッシュチーズ好きにはそれがたまらないのである。においは強烈だが、後味はミルクの甘い風味が残る。強い香りのなかにあるミルキーな味を楽しむのがエルヴ・ペケ・ジェネヴァの醍醐味なのだ。

2. エルヴ・ペケ・ジェネヴァの産地や食べごろ

主な産地

エルヴ・ペケ・ジェネヴァの主な産地はベルギー南部のワロン地方である。美食の国といわれるベルギーではチーズも日常的に食べられており、製造も盛んだ。ベルギーチーズの代表的なものにはエルヴのほかに、「シメイ」がある。「シメイ クラシック」や「シメイ ア ラ ルージュ」など、さまざまな種類があり、世界各地で親しまれている。

食べごろ

エルヴ・ペケ・ジェネヴァの熟成期間は最低6週間である。エルヴ・ペケ・ジェネヴァを含むエルヴは一定期間熟成させたほうが美味しいとされ、とくに400gのエルヴを8週間以上熟成させたものは「ルムドゥー」と呼ばれ、高貴なチーズとして位置づけられている。とはいえ、熟成期間が長くなるほど香りは強まるので、様子を見ながら食べるようにするとよいだろう。

3. エルヴ・ペケ・ジェネヴァの食べ方

刺激的な香りと塩味が特徴のエルヴ・ペケ・ジェネヴァは、単体で食べるよりもパンやクラッカーと合わせるのがよいだろう。地元では洋梨やリンゴなどの果実を煮詰めて作った「シロ・ド・リエージュ」というシロップをかけて食べられる。エルヴ・ペケ・ジェネヴァの鮮烈な香りをフルーツの甘いシロップがまろやかにしてくれるのだ。

相性のよい飲み物

エルヴ・ペケ・ジェネヴァには、製造に使用されているペケを合わせてもよいが、日本ではなかなか手に入らない。一般的なジンとも合うが、おすすめはベルギービールである。塩味の強いエルヴ・ペケ・ジェネヴァは甘みのあるベルギービールと相性バツグンなのだ。ベルギービールはキンキンに冷やしたものよりも、常温に戻したもののほうがより香りが引き立つ。ほかにもやや重めの赤ワインやコクのある日本酒、ウイスキーなどと合わせると美味しい。

結論

昔ながらのウォッシュチーズ、エルヴ・ペケ・ジェネヴァについて紹介した。日本ではウォッシュタイプのチーズ自体なかなかなじみがないので、個性の強いエルヴ・ペケ・ジェネヴァを受け入れるには時間を要するかもしれない。だが、このチーズを楽しめるようになれば、真のチーズ好きといえるに違いない。
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