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ローズマリー香る羊乳チーズ【オベハ・アル・ロメロ】とは?

ローズマリー香る羊乳チーズ【オベハ・アル・ロメロ】とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2020年4月 3日

日本で食べられているチーズの多くは牛乳から作られているが、地域によっては山羊や羊の乳から作るのが一般的な場合もある。チーズ作りが盛んなヨーロッパでは牛乳と同じくらい山羊や羊の乳から作ったチーズも人気がある。ここで紹介する「オベハ・アル・ロメロ」も羊の乳から作られるチーズだが、その魅力を紹介する。

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1. オベハ・アル・ロメロの産地と特徴

隣国フランスのチーズが有名なため、日本でのスペインチーズの知名度は低い。しかしスペインでも個性豊かなチーズが多数作られている。広大な土地が広がるスペインでは酪農が盛んだが、山が多いことから牛よりも山羊や羊のほうが多い。そのため、スペインチーズの原材料となるのも山羊や羊の乳が多く、牛乳のチーズはガリシア地方など限られた地域のみだ。オベハ・アル・ロメロはスペインの南東に位置するカスティーリャ・ラ・マンチャ地方で作られているチーズで、この地域は羊の放牧が盛んであるため、オベハ・アル・ロメロ以外の羊乳チーズも作られており、有名なものに「ケソ・マンチェゴ」がある。

日本人にとっては羊乳のチーズ自体が珍しいが、オベハ・アル・ロメロの珍しさはそれだけではない。オベハ・アル・ロメロの表面にはびっしりとローズマリーで覆われているのだ。オベハ・アル・ロメロの名前を分解して訳すと「オベハ」は「羊乳」、「ロメロ」は「ローズマリー」という意味になり、つなげると「ローズマリーがついた羊乳チーズ」となる。チーズの名前には産地名が入ることが多いが、オベハ・アル・ロメロは特徴的な見た目をそのまま名前で表している。ローズマリーで覆われた表面は黒いが、切り分けると美しいクリーム色のチーズが現れる。

2. オベハ・アル・ロメロの味わい

羊乳チーズは濃厚な味わいでありながら、優しい羊乳の甘さを感じられる。山羊乳チーズのような特有の香りがないため、食べ慣れていない人でも食べやすいチーズだ。オベハ・アル・ロメロの場合は、表面にローズマリーをつけてから熟成させるため、ローズマリーの風味も加わる。そのため、ローズマリーのさわやかな香りと羊乳の優しい甘みの両方を味わえる贅沢なチーズだ。

オベハ・アル・ロメロの分類

世界中で個性豊かなチーズが作られているが、熟成の有無やカビ付けの有無などでパターン分けすることで、フレッシュチーズや青カビチーズといったように分類することが可能だ。羊乳から作られるオベハ・アル・ロメロも同様の方法で分類できる。オベハ・アル・ロメロの場合は、製造過程にて圧搾(プレス)を行うためハードチーズに分類される。圧搾によってチーズ内の水分の多くが取り除かれるため、長期間の熟成が可能となる。そのため、長期間熟成させるチーズの多くはハードチーズである。オベハ・アル・ロメロも3ヶ月以上の熟成が必要なチーズであるが、圧搾により水分を除いているからこそ可能となっている。

食べごろ

オベハ・アル・ロメロがもっとも美味しいとされる時期は夏から秋だ。なぜこの時期のものが美味しいのかというと、羊乳の品質が関係している。放牧地のカスティーリャ・ラ・マンチャ地方は春になると牧草が生い茂り、羊たちの絶好の餌場となる。良質な牧草を食べた羊から搾られた乳の品質も当然よいため、それを原料としたオベハ・アル・ロメロも美味しくなるというわけだ。3ヶ月ほど熟成期間が必要なため、市場に出回るのは夏から秋とワンシーズン後になる。

3. オベハ・アル・ロメロの食べ方

ローズマリーの扱い方

びっしりとチーズの表面を覆うローズマリーは外して食べる。熟成の間にチーズの内部まで香りが浸透しているため、外して食べてもローズマリーの香りを楽しめる。ただし、チーズプラトー(チーズの盛り合わせ)でオベハ・アル・ロメロを使う場合は、ローズマリーをつけたまま食卓に出すことをおすすめする。チーズプラトーはチーズの外観の違いも楽しむ料理であるため、ローズマリーをつけたままのほうがより楽しめるからだ。

カットは均等に

オベハ・アル・ロメロは外側から順に熟成していくため、内側にいくにつれ熟成度が低くフレッシュな味わいとなる。ローズマリーの香りも同様で、外側のほうが強い香りを感じる。そのため、外側と内側の両方をバランスよく味わえるようにしなければならない。オベハ・アル・ロメロは円盤状のチーズであるため、ケーキのように中心部から放射線状にカットするのがもっとも適切だ。

ワインとの組み合わせ

チーズを食べる際の飲み物として定番なのがワインだ。しかし、風味の強いワインを選んでしまうとチーズの風味を損ねてしまうため、ワイン選びは難しいといわれている。オベハ・アル・ロメロの場合は、ローズマリーの香りと羊乳の優しい甘さを活かしたいため、白ワインがおすすめだ。好きな白ワインを選ぶのが1番だが、白ワイン選びで迷ってしまった場合はスペイン産の白ワインを選ぶようにしよう。同じ風土で育まれた味わいの共演を楽しめる。

結論

オベハ・アル・ロメロはチーズとローズマリーを組み合わせた面白いチーズだ。見た目のインパクトは絶大だが、ローズマリーのさわやかな香りと羊乳の優しい甘みの両方を堪能できる。チーズプラトーに変わり種のチーズとして用意しておくと、よいアクセントになるだろう。
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