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米を袋のまま使うのは危険!?米の保存には米びつがおすすめ

米を袋のまま使うのは危険!?米の保存には米びつがおすすめ

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年3月29日

日本の国民食である米。米を適切な環境で保存するための容器である米びつは、置き場所にも気を付ける必要があることはご存じだろうか。ここでは、米を米びつに入れて保存したほうがよい理由や、米びつを置くのに適した場所とそうでない場所の違いについて紹介したい。

  

1. 米袋のままは危険!?米びつを使う理由とは

米を米びつに入れて保存しなければならない理由は、袋のままだとあまりよい保存環境だといえないからだ。米の鮮度を落とさずに保存するには、湿度と温度の管理が重要となる。しかし、米袋には目に見えないサイズの小さな穴が開いており、封を開けていない米袋であっても米が外気に触れる状態となってしまっている。したがって、未開封あるいはクリップなどで口を閉じているからと、湿度の高い場所に置いてしまうと米は劣化してしまう。

このような理由から、密閉できる容器である米びつへの移し替えが必要なのだ。同じ理由から、米を買って帰る際雨に降られてしまったときは、米袋が雨に濡れないように注意しよう。せっかく買ってきた鮮度の高い米が封を開ける前から水分で劣化してしまう。ちなみに、米につく虫は米袋を食い破って入り込むこともある。湿度管理だけでなく、防虫対策という意味でも米びつへの移し替えは大切なのだ。

米びつには、昔ながらの桐製から安価で軽いプラスチック製、ガラス製やホーロー製などさまざまな材質が揃っている。どの材質にもそれぞれのよさがあるが、密閉性の高さや洗いやすさを基準に選んでおくと失敗することはないだろう。

2. 米びつを置くのに適した場所はどんな場所なのか

米にとって高温多湿の環境は大敵だ。湿気や高温は米の鮮度を下げるだけでなく、米に虫がつくリスクを高めてしまう。具体的には、シンク下やコンロ下、冷蔵庫横などの湿気や熱がこもりやすい場所での保存は避けたほうがよいだろう。

ただし、完全に密閉できる容器であれば湿気をシャットアウトできるため、シンク下に置いても悪影響はない。キッチン周りのスペースの関係上、米の置き場所が限られるのであれば、密閉性の高い米びつを選ぶのがおすすめだ。

また、米の置き場所には湿気やにおい移りも注意したい。高温多湿を避けるのはもちろん、においの強いものを近くに置かないようにするのが理想の米の保存環境となる。

そんな条件を手軽に満たしてくれ、かつどんな家庭でも実践可能な保存場所が冷蔵庫の野菜室だ。野菜室は温度も湿度も一定のため、においが強い食材にさえ気を付ければかなり理想的な保存環境といえる。ただし、冷蔵庫を開けっぱなしにする時間が長くなると外気との温度差で結露を起こし、米びつ内でカビが生えてしまうおそれがあることには注意しよう。冷蔵庫の出し入れは無駄なくスピーディに行うように気を付けたい。また、冷蔵庫内は乾燥しやすいため、米の長期保存には向いていない。野菜室での米の保存は2週間前後。長くとも1ヶ月以内には食べきるようにしたい。

3. 米びつで保存するときの注意点とテクニック

米びつは定期的に掃除をして、内部に付着した古い米ぬかを落とす必要がある。いくら置き場所に気を付け湿度管理を徹底していても、古い米ぬかが付着したままでは新しくつぎ足した米の劣化も早まってしまう。米が少なくなったらつぎ足すようにしていると掃除をするタイミングがなくなるので、米びつが空になるたびに掃除をするなど、決まったサイクルでの掃除をおすすめする。

ボタンひとつで米が出てくるワンプッシュ型の米びつはとくに、新しい米を上からつぎ足しても古い米から出てくるので気にしない人も多いだろう。だが、じつはワンプッシュ型の米びつのほうが排出口付近に米ぬかが溜まりやすく、虫がつきやすいのでマメな掃除が必要となる。

定期的な掃除が面倒ならペットボトルを米びつ代わりに使うのもよい方法だ。ペットボトルであれば安価で入手しやすく、汚れが気になってきたら気軽に使い捨てることができる。先述の通り、米はにおいを吸いやすい食材なので、ジュースではなく水のペットボトルを使うのがおすすめだ。

また、大量に米が手に入り長期保存する必要が出てきた際は、密閉できる容器の中を無酸素状態にできると鮮度を維持することができ、虫もわきにくい。無酸素状態にする方法は簡単で、密閉できる容器に米と一緒に未使用の使い捨てカイロを入れるだけだ。カイロは鉄の酸化で熱を生む仕組みなので、容器の中の酸素を消費してくれる。30kgの米に対し使い捨てカイロ1個で半年まで保存が可能だ。

結論

米は袋のままではなく、米びつに入れて保存したほうが鮮度を保つことができる。米びつの置き場所は高温多湿を避け、においの強いものは遠ざけるのがポイントだ。ちなみに、どうしても米袋から米を出すのが面倒という場合は、米袋ごと入れて密閉できる米びつも販売されている。これなら容器に米ぬかが付着することもなく掃除の手間も省けるので、掃除が面倒な場合はそういったタイプを選んでみてもよいだろう。

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  • 更新日:

    2021年3月29日

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