1. 風呂の床にカビができる理由
ある洗剤大手メーカーの実験・研究により、風呂のカビが再発する原因が明らかになった。その原因とは何なのか、詳しく解説していこう。
天井近くを浮遊するカビの原因菌
取り除いたはずのカビが生えてくる理由は、風呂の天井付近を浮遊しているカビの原因菌と関係している。それは顕微鏡でやっと確認できるぐらいの小さな菌だが、胞子(種)を周囲にふりまきながら空気中を漂っているのだ。
菌は暖かい温度、水(湿度)、栄養、酸素があれば成長していくのだが、天井には栄養となるものが少ない。しかし、風呂の床や壁などの周辺には、菌のエサになる人の皮脂や垢、毛髪、ほこりなどがある。そこで菌は、天井から床周辺に降りてきてエサを分解しながら成長していくのだ。
菌は成長に必要な条件が揃った場所に定着し、木の根のような菌糸を伸ばし発育していく。この菌糸が集まると黒いカビとして、私たちの目に見えるようになるというわけだ。
菌は暖かい温度、水(湿度)、栄養、酸素があれば成長していくのだが、天井には栄養となるものが少ない。しかし、風呂の床や壁などの周辺には、菌のエサになる人の皮脂や垢、毛髪、ほこりなどがある。そこで菌は、天井から床周辺に降りてきてエサを分解しながら成長していくのだ。
菌は成長に必要な条件が揃った場所に定着し、木の根のような菌糸を伸ばし発育していく。この菌糸が集まると黒いカビとして、私たちの目に見えるようになるというわけだ。
予防のための除菌
目に見えない菌の存在に着目した洗剤大手メーカーは、除菌用のアイテムを開発して注目された。その後は他のメーカーでも、さまざまな除菌アイテムを開発し販売している。これらは科学的な研究によって作られており、床に置くだけ、天井や壁に貼るだけの簡単な作業で除菌効果が期待できるのだ。
定期的に使えば、カビ取りに時間を費やすこともなくなり、きれいな状態の風呂を保つことができる。掃除する時間がない、簡単にカビ予防したいという方にはとくにおすすめのアイテムだ。
定期的に使えば、カビ取りに時間を費やすこともなくなり、きれいな状態の風呂を保つことができる。掃除する時間がない、簡単にカビ予防したいという方にはとくにおすすめのアイテムだ。
2. 煙で風呂のカビ除菌
ここでは、風呂全体の除菌ができる「くん煙剤」について紹介していこう。
床に置いて煙で除菌
天井にいるカビの原因菌を取り除くために、除菌効果のある風呂用のくん煙剤でカビを防止しよう。除菌成分を含む煙が風呂内に行き渡り、カビの原因菌の発育を抑えてくれる。ただし、くん煙剤は床や壁についている水垢や繁殖しているカビを取り除く効果はないので注意しよう。
風呂が濡れていても片づけなくても使える
- 煙を風呂全体に行き渡らせるため、換気扇を止めて窓を閉める。ただし、風呂のドアにある通気口は塞がなくてOKだ。
- 風呂全体が水で濡れていても乾燥していても使えるので、就寝前など、都合のよいタイミングで使おう。
- 風呂にある小物もついでに除菌してしまおう。洗面器やイスは裏返し、風呂のフタは立て、排水口のフタも開けておくと除菌成分を行き渡らせることができる。子どものおもちゃ・小物類も風呂に置いたままにしておけば、カビ防止になる。
くん煙剤の使い方
- くん煙剤のプラスチック容器の点線まで水を入れ、風呂の中央に置く。あとはメーカーの指示通りにセットし、煙が出たら風呂のドアを閉めて指定の時間まで放置する。アルカリ性の強いカビ取り剤ではないので、肌荒れ防止の手袋などをつける必要はない。
- 完了後、風呂を洗い流す必要はないが、換気扇を回したり窓を開けたりするなどの換気をしよう。約2か月ごとにくん煙剤を使えば、除菌効果が持続するので、掃除する時間がない方にはとくにおすすめである。
3. シールを貼って風呂のカビ防止
風呂の天井や壁に貼り付けるだけでカビ予防の効果が期待できる容器やステッカーが販売されているので、詳しく紹介しよう。
バイオ入りの容器タイプでカビ防止
手のひらサイズの容器に入れたバイオ(微生物)の力でカビを防止するアイテムがある。空気に触れると抗菌物質を発生させるので、カビの成長を抑えられるうえ、消臭効果もある。抗菌物質はキャベツにも含まれているもので、赤ちゃんや子供がいる家庭でも安心して使えるだろう。天井にバイオ入りの容器(シール付き)を貼り付けるだけなので、取り付けも簡単だ。
しかし、漂白剤のようにカビの黒い色素を取り除くことはできないので、あらかじめカビを落としてから使用したほうがよいだろう。また、容器を天井に取り付けてから、強い酸性・アルカリ性の洗剤などを使うと、バイオが死滅してしまうため、容器を取り付けるのは、洗剤を使用して掃除をした後にしよう。また、交換日が書けるシールが付いているので、取り付けた日を記載しておこう。
しかし、漂白剤のようにカビの黒い色素を取り除くことはできないので、あらかじめカビを落としてから使用したほうがよいだろう。また、容器を天井に取り付けてから、強い酸性・アルカリ性の洗剤などを使うと、バイオが死滅してしまうため、容器を取り付けるのは、洗剤を使用して掃除をした後にしよう。また、交換日が書けるシールが付いているので、取り付けた日を記載しておこう。
シールタイプのステッカーでカビ防止
バイオ入りのステッカーは、風呂の壁や天井に貼り付けるだけでカビ防止ができるアイテムである。ステッカー内に含まれるバイオが抗菌・消臭効果のある物質を発生させ、約半年間に渡ってカビの発生や嫌なにおいを抑えてくれるのだ。このステッカーには、くじら・マンボウ・ペンギンなどの形をしたかわいいデコレーションステッカーが付属としてついている。シールのように貼って楽しめるので、小さな子供がいる家庭にもおすすめだ。
風呂に貼り付ける場合は、天井または壁のなるべく高い位置に貼り付けよう。剥がしても跡が残らないタイプだが、何度も剥がしていると粘着力が弱まるので注意が必要だ。また、交換時期が分かるように付属の目安シールに日付を書いておこう。
風呂に貼り付ける場合は、天井または壁のなるべく高い位置に貼り付けよう。剥がしても跡が残らないタイプだが、何度も剥がしていると粘着力が弱まるので注意が必要だ。また、交換時期が分かるように付属の目安シールに日付を書いておこう。
結論
風呂のカビ防止は除去と予防がポイントになる。すでに繁殖しているカビを塩素系漂白剤などで除去した後、原因菌の成長を抑えるアイテムで予防するのだ。今回ご紹介したアイテムは赤ちゃんや子供がいる家庭でも安心して使えるものばかりなので、カビの再発に悩んでいる方は試してみよう。カビの原因菌が住みにくい環境を作ることが、きれいなお風呂を保つコツになるのだ。
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