1. タコの歴史と種類

世界には200~250種類ものタコ類が確認されているが、日本に生息しているのはわずか5種類だ。日本人がタコを食べるようになった歴史は古く、弥生時代の遺跡からもタコ壺が発見されている。現在の日本でのタコの消費量は約16万トンであり、これは全世界の漁獲量の約3分の2にあたる。日本人は世界から見てもタコ好きの国民と言える。そんな日本でよく食べられているタコは「ミズダコ」と「マダコ」の2種類だ。
ミズダコ
主に三陸沿岸より北の地域で漁獲される。マダコよりも大きく、身が柔らかく甘味が強いのが特徴だ。
マダコ
ミズダコよりも高級とされている。中でも南三陸志津川湾のマダコは、アワビをエサにしているため、身の弾力がしっかりしているのが特徴だ。別名「東の横綱」とも呼ばれるほど、美味しいタコとされている。
明石海峡で水揚げされるマダコは「明石タコ」と呼ばれる。潮の流れが速いエリアに生息するため、特に身が引き締まっており歯ごたえが抜群だ。タコがエサにする海老やカニが多く生息しているので、甘味が強いのも特徴だ。
明石海峡で水揚げされるマダコは「明石タコ」と呼ばれる。潮の流れが速いエリアに生息するため、特に身が引き締まっており歯ごたえが抜群だ。タコがエサにする海老やカニが多く生息しているので、甘味が強いのも特徴だ。
タコの味の特徴
タコは、身体に複数の吸盤があり8本の足を持つ軟体動物である。地形に合わせて身体の形を変えることでも知られている。甲殻類や二枚貝が主食だが、時によって大型魚を食べることもある。魚介類としては珍しく、エサとして何を食べたかによって味が大きく変化すると言われている。
2. タコの旬と美味しい食べ方

ミズダコとマダコでは、旬の時期が異なる。
ミズダコ
夏に漁獲量のピークを迎えるが、一年を通して水揚げされている。
マダコ
一年に2回旬を迎える。前年の秋に生まれたものを食べる6月から7月と10月から1月である。タコの漁獲量が多い地域では、冬のタコは贈答用としてよく利用されている。
ちなみに、ミズダコとマダコにはそれぞれ美味しい食べ方がある。どちらにも共通しているのは、タコの旨味成分は加熱することによって強くなるという特徴があることだ。そのためタコを食べる時には、さっと火を通すと風味が増して美味しく食べられる。
ちなみに、ミズダコとマダコにはそれぞれ美味しい食べ方がある。どちらにも共通しているのは、タコの旨味成分は加熱することによって強くなるという特徴があることだ。そのためタコを食べる時には、さっと火を通すと風味が増して美味しく食べられる。
ミズダコ
小さめのものから大きなものまで、サイズには大きな幅がある。しかし大きさは異なっていても、味はほとんど似ている。柔らかくて甘味が強いのが特徴であるため、最も一般的な食べ方は「塩ゆで」だ。
まず、よく洗ってタコ表面のぬめりを取り、塩と一緒に茹でる。頭の部分は特に柔らかく、好きな人も多い。産地である南三陸地方などでは、塩ゆでしたタコにわさび醤油をつけて食べることがほとんどだ。
まず、よく洗ってタコ表面のぬめりを取り、塩と一緒に茹でる。頭の部分は特に柔らかく、好きな人も多い。産地である南三陸地方などでは、塩ゆでしたタコにわさび醤油をつけて食べることがほとんどだ。
マダコ
ミズダコに比べてしっかりとした歯ごたえがある「高級ダコ」だ。ミズダコと同じく塩ゆでにしたものをお刺身として味わうのはもちろん、身を薄切りにして軽く火を通した「しゃぶしゃぶ」などがおすすめ。
その他のおすすめの食べ方
その他、タコがたくさんある時には炒め物やソテー、煮物にして食べるのもよく合う。中途半端に加熱すると固くなってしまうので、注意しよう。ちなみに、固くなってしまった場合でも、再度じっくり加熱すると身が柔らかくなるので覚えておこう。
3. タコの栄養価

タコには、以下のような栄養成分が多い。
・ビタミンB2 ...脂質や糖質の代謝を高める効果が期待できる
・良質なタンパク質...脂質が少なく、たんぱく質を多く含む
・亜鉛...細胞を活性化し、骨の成長を促す
・タウリン...血液中のコレステロール低下や高血圧予防にも効果が期待されている
・ビタミンB2 ...脂質や糖質の代謝を高める効果が期待できる
・良質なタンパク質...脂質が少なく、たんぱく質を多く含む
・亜鉛...細胞を活性化し、骨の成長を促す
・タウリン...血液中のコレステロール低下や高血圧予防にも効果が期待されている
結論
タコはスーパーなどでは一年中見かけるが、ミズダコとマダコによって旬の時期が異なる。水揚げされた場所や種類によっても味が異なるので、ぜひ食べ比べて、その美味しさを堪能してほしい。
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