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関東と関西はおでんも違う?!具と味の特徴を解説

関東と関西はおでんも違う?!具と味の特徴を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

鉛筆アイコン 2021年4月23日

関東と関西では言葉も文化も異なる点が多いが、おでんもそれぞれの特色がある。東西でどんな違いがあるのか、今回はそれぞれのおでんの具と味の特徴をあげ、東西の食文化の違いについて詳しく解説する。また、日本各地のおでん事情についても紹介する。

  

1. 関東のおでん

関東のおでんは濃口しょうゆを使うのが特徴。昆布とかつお節で出汁をとり、みりん、酒を使って味を整える。具材はしっかり煮込んで醤油と出汁の味を染み込ませる。

関東で人気のあるおでんの具は、ちくわぶ、はんぺん、つみれ、すじなど。ちくわぶとは、小麦粉に水と塩を加えて練ったもので、真ん中はちくわのように穴が開いており、外側は歯車のようにギザギザしている。ちなみにちくわぶをおでんの具とするのは関東だけである。

また関東のおでんのすじは、関西で好まれる牛すじとは異なり、魚の軟骨やすじをすりつぶした練り物を指す。コリコリした軟骨の食感と、もちもちしたすり身の食感は絶妙のハーモニーだ。

2. 関西のおでん

関西のおでんは薄口しょうゆを使うのが特徴。昆布とかつお節で出汁をとり、塩で味を調える。具材をあっさりと煮込むので、見た目も黒くなく、関東風よりも薄味に感じるかもしれない。

関西では鯨食が盛んだったこともあり、クジラをおでんに入れる習慣がある。特にクジラの舌の「さえずり」、くじらの皮の「コロ」は人気がある。また、牛すじやタコの足を入れるのも関西独自のものだ。くじら、牛すじ、練り物の組み合わせは、味に深みがでるので、薄味でも食べごたえがある。

関西ではおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と言う。もともと、おでんは味噌煮込みで、江戸時代に関東から関西に伝わった。その後、関西で改良され、昆布出汁が取り入れられた。味も上方の料理職人により関西人の好む上品なものとなり、関東大震災後には関西のおでんが逆輸入される形で再び関東で普及。以来、現在のおでんがそれぞれの地域で食べられるようになった。

実際にコンビニで売られているおでんも、地域によって味や具が異なる。出汁も全国各地の特徴に合わせて変えている。普段何気なく口にしているコンビニおでんも、所変われば品変わるで、別の地域に行ったら好物の具がないことも覚悟しなければならない。逆に、ほかでは食べられないその土地独自の具材を堪能することもできる。

3. 日本各地のおでん事情

日本各地に、いろいろなおでんがある。ここでは特色ある各地のおでんを紹介する。

■北海道のおでん

北海道のおでんはツブやホタテ、ほっけのつみれなどの海の幸を入れるのが特徴。ふきやわらびなどの山菜も入れ、味噌だれをつけて食べる。

■静岡おでん

牛すじで出汁をとり、濃い口しょうゆを使った黒いつゆで煮込むのが特徴。有名な具は黒はんぺんや豚もつ。いわしの削り節や青のりをかけて食べる。

■名古屋風おでん

名古屋風おでんはかつお出汁に八丁味噌で味付けをする。すじ肉、里芋などを入れて煮込んで作る。

■博多風おでん

九州のおでんの特徴は具に餃子巻を入れること。博多風は鳥の出汁に具材を入れて煮込む。

■沖縄風おでん

沖縄でもおでんは人気がある。豚足やソーセージ、季節の野菜などを入れる。沖縄風は栄養バランスがよく、カラフルで見た目にもきれいだ。

結論

関東のおでんは濃口しょうゆでしっかり煮込む。ちくわぶを入れるのはほかにはない特徴だ。一方、関西のおでんは薄口しょうゆであっさり煮込み、クジラや牛すじを入れるのが特徴だ。日本全国には各地に特色豊かなおでんがある。旅行に行ったときは、ご当地ならではのおでんを食べて楽しもう。
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  • 公開日:

    2018年11月18日

  • 更新日:

    2021年4月23日

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