1. 米の保存場所は冷蔵庫がおすすめな理由

米を冷蔵庫で保存したほうがよい理由。それは、温度と湿度が一定に保たれているため、米の劣化の心配が少なくなるからだ。
米は保存方法が悪いと虫がわく可能性あり
米は保存方法が悪いと虫がわいたり乾燥で割れてしまったり、酸化して美味しくなくなってしまったりといったことが起きてしまう。米にわく虫は高温多湿な環境で繁殖するので、米は風通しがよく直射日光に当たらない場所においておけば大丈夫という覚え方をしている人も多いことだろう。
米の酸化を防ぐには10℃以下で保存
このとき曲者なのが、米の酸化による劣化だ。米は常温で放置しているとおよそ1ヶ月で米本来の甘みが失われてしまうといわれているが、10℃以下の環境であればこの酸化のペースを半分近くまで遅らせることができるとされている。これらのことから、10℃以下を保ちつつ直射日光も避けられ、湿度も低く、どの家庭にもある冷蔵庫が保存場所として最適というわけだ。
2. 米をどのように冷蔵庫保存するのが正解?

よりよい状態で米を保存できるように、正しい保存の仕方についても知っておこう。
米は冷蔵庫の中でも野菜室へ
まず、米を保存するとしたら冷蔵庫の野菜室に。冷蔵庫内は乾燥しやすいので、その空気に触れていると米は乾燥して割れてしまうことがある。そのため、密閉可能な容器に入れておくことが望ましい。また、冷蔵庫内の冷気が送り出されてくる付近に置いてしまうと米の容器に冷気がじかに当たってしまうので、冷蔵庫内の置き場所にも気を遣おう。
においが強い食品とは一緒にしない
米はにおい移りがしやすい食材なので、においがきつい食品とはなるべく離して置くのも大事なポイントだ。冷蔵庫内で醤油やソースといった調味料類を保存している場合は、とくに米との位置関係に気を付けておいたほうがよいだろう。
3. 冷蔵庫保存するなら米の容器はどうする?

冷蔵庫での米の保存を実践するにあたり困るのは、米の保存容器だろう。元々シンクの下や戸棚といった場所に入れておくことを想定して買った米びつでは冷蔵庫に入りきらず、入ったとしてもほかの野菜を入れるスペースがなくなってしまうということもあるのではないだろうか。
冷蔵庫での保存に対応した保存容器がおすすめ
手っ取り早くておすすめなのは、冷蔵庫で保存するために収納性や利便性を踏まえてデザインされた米用の保存容器を買ってしまうこと。これらの容器であれば米を1合ずつ取り出すためのアイデアまで盛り込まれているので、かなり使い勝手のよさを感じられることだろう。
2つ用意しておくと便利
ちなみに、保存容器は中の米を使いきるたびにこまめに洗う必要がある。せっかく冷蔵庫で保存していても、容器内に長い時間放置されて酸化した米ぬかや米の粉が残ったままでは保存性が損なわれてしまうからだ。しかし、米びつが空になるたびに洗っていては、容器が乾くまでの間の米の保存方法に困ってしまう。可能であれば米の保存容器は2つ用意しておき、米を使いきったらもう片方の容器に米を入れて冷蔵庫に入れ、いままで米が入っていた容器は洗ってゆっくり乾燥させるという交代制を取るとよい。
結論
精米したての一番美味しい状態でお米を長持ちさせたければ、冷蔵庫保存が最もおすすめだ。そのために冷蔵庫内のスペースや容器を用意するのは大変かもしれないが、毎日美味しいお米を食べるためにひと頑張りしてみよう。ちなみに、もし容器を毎回洗うのが面倒であれば、空いたペットボトルにお米を詰めて保存し、お米を使い切るたびにペットボトルは使い捨てるようにするとよいだろう。
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