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AOC認定のウォッシュタイプチーズ【マンステルチーズ】とは

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年10月25日

マンステルチーズは、フランスのアルザス地方が原産のウォッシュタイプのチーズ。その歴史は古く7世紀頃が始まりといわれ、以来フランスだけでなく原産地から近いドイツでも親しまれている。ウォッシュタイプのチーズの特徴である濃厚な香りがあるが、味は比較的マイルドで現地では、ハチミツなどをかけてデザートのようにして食べる人もいるようである。今回は、そんなマンステルチーズの歴史や特徴、楽しみ方について紹介する。

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1. マンステルチーズの原産地と歴史

マンステルチーズは、ドイツとの国境に接するフランス東部、アルザス地方のマンステールが原産のチーズである。その歴史は7世紀頃に、ヴォージュ山脈東側にあるマンステールの谷に建てられた修道院に住み着いた修道士たちが、山を切り開き牛を放牧して、牛から搾る牛乳でチーズを作ったのが始まりといわれている。そもそもマンステールは修道院を意味するフランス語のモナステールに由来するようだ。

中世に入ると、このチーズの製法が山脈を越えて西側のロレーヌ地方にも伝わり、現在では山の東側斜面のマンステールの町と西側斜面のジェロメの町の両地域で同じチーズが作られている。西側で作られているチーズは「マンステール・ジェロメ」と呼ばれていて、1969年にAOP(EU統一の原産地名称保護)を取得の際には、西側で作られるチーズは「マンステール=ジェロメ」として認定されている。また、ドイツの国境に近いことからドイツ国内でも製造されていて、フランスとは異なるドイツ風の製法によって作られている。

2. マンステルチーズの特徴

マンステルチーズは、薄い塩水で何度も洗いながら熟成させるウォッシュタイプのチーズである。そのため、クセのある強い香りが特徴だ。チーズは、洗われることで表面が湿っており、オレンジ色をしている。強いにおいを発するのは表面だけであり、中は白くクリーミーでなめらかな食感とマイルドな風味である。

熟成期間は1~3ヶ月で、チーズの表面がオレンジ色に輝いてきたら食べごろ。ねっとりした濃いミルクの甘みを楽しめる。マンステルチーズには、さまざまな大きさのものがある。大きなものは直径が13~19cmほどで、高さが2.4~8cm、重量が450g以上、小さなものは直径が7~12cm、高さが2~6cm、重量が120g以上である。

3. マンステルチーズの楽しみ方

マンステルチーズは、ほかのウォッシュタイプチーズ同様に、そのまま食べても美味しく楽しめるが、地元のアルザス地方ではサラダ料理に使われることもあるようだ。とくにジャガイモとの相性がよく、皮ごと茹でたアツアツのジャガイモと一緒に食べるのが人気のようである。またライ麦パンと合わせたり、冷やしたマンステルチーズに蜂蜜をかけてデザートとして楽しむのもおすすめだ。

ワインと一緒に味わう際には、同じアルザス地方の「リースリング」や「ゲヴェルツトラミネール」といった白ワイン用品種のブドウで作られるワインとの相性がよい。おすすめのワインは、リースリングを原料としたものでは「リースリング・レゼルヴ」や「リースリング・キュヴェ・フレデリック・エミール」、 ゲヴェルツトラミネールを原料としたワインでは、「ゲヴェルツトラミネール/トリンバック」である。とくにマンステルチーズの産地と同じアルザス地方で唯一ミシュランの3つ星を獲得したすべてのレストランで採用されている名門ワイナリー、トリンバックが手掛けるゲヴェルツトラミネール/トリンバックは、マンステルチーズの個性的なにおいとの相性がぴったりといわれている。

結論

マンステルチーズは、フランスのアルザス地方を代表するウォッシュタイプのチーズである。ウォッシュタイプ特有の強い香りから、チーズがあまり得意ではない人には向かないが、個性の強いチーズが好きな人には、たまらない風味とコクを持っているチーズである。現地では茹でたじゃがいもと一緒に味わうことが多いようなので、機会があればぜひ試してみてほしい。
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