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さわやかな香りをもつチーズ【フルール・ド・ビエール】の特徴とは?

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年10月 6日

フランスのアルザス地方には、低温殺菌される前のビールを蒸留して作った世界的に珍しい酒がある。ビールの花という意味で「フルール・ド・ビエール」と呼ばれるその酒は、ウォッシュタイプのチーズを作る時に使われる。作られたチーズは酒と同じ「フルール・ド・ビエール」という名前となる。今回は、そんなフルール・ド・ビエールの特徴や美味しい食べ方などを紹介しよう。

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1. フルール・ド・ビエールの特徴

フルール・ド・ビエールは、ウォッシュタイプのチーズだ。ウォッシュタイプのチーズは、熟成させるときに塩水や酒でチーズの表面を洗いながら熟成させるのが特徴である。フルール・ド・ビエールは、低温殺菌される前の酵母が生きているビールを蒸留して作ったスピリッツで洗われ熟成される。このスピリッツは、チーズと同じくフルール・ド・ビエールという名前で、フランス語でビールの花という意味である。

チーズを洗うのに使われるフルール・ド・ビエールは、ビールの芳醇な香りと、ホップのさわやかな香りが特徴の酒である。そのためフルール・ド・ビエールで洗われ熟成させたチーズは、ウォッシュタイプのチーズでありながら、柑橘系のようなさわやかな香りを感じることができる。

味は、熟成させることによって濃厚になったミルクの甘みとコク、ねっとりとした食感をもち、芳醇なミルクの味わいのあとにホップのさわやかな香りが口の中に広がる。

2. フルール・ド・ビエールの産地と歴史

フルール・ド・ビエールの産地は、フランスの北東部、ライン川を挟んでドイツとの国境に面するアルザス地方である。アルザス地方は、何世紀にも渡りフランスとドイツによって交互に統治されていたため、歴史的にも文化的にもドイツの影響が色濃く見られる地域である。

ワインの産地として知られるが、フランスのワイン産地の中では気温が低く、ドイツの気候に似ているためブドウの品種もドイツワインと同じ品種が栽培されている。また、ワインが詰められるボトルもドイツ風の細長いものだ。ワインの生産も盛んであるが、ドイツの影響を受けていることからビールの醸造も行われていて、ワイン同様によく飲まれている。

この地域には、7世紀頃から作られている「マンステール」というウォッシュタイプのチーズがあり広く知られている。マンステールは、塩水で洗われて熟成させたもので、フルール・ド・ビエールは同じチーズをビールのスピリッツであるフルール・ド・ビエールで洗って仕上げたものである。

3. フルール・ド・ビエールの楽しみ方

フルール・ド・ビエールは、料理として使ったり、何かと合わせたりするより、そのままで味わうのがおすすめで、本来の風味が楽しめる。食事として味わうならサンドイッチにして、野菜や生ハムなどと合わせるとチーズの味を活かせる。

ワインに合わせて楽しむなら、赤ワインより辛口の白ワインをキリッと冷やすと相性バツグンである。アルザス地方のワインはアルザスワインと総称されていて、生産されるワインの9割が白ワインで、そのほとんどが辛口である。フルール・ド・ビエールは、アルザスワインと一緒に楽しむのがおすすめである。

また、ウォッシュされる時に使われるスピリッツで同じ名前のフルール・ド・ビエールと一緒に楽しむのもおすすめである。スタウトなど濃厚で味の濃いビールと合わせても美味しいので、いろいろと試してみても楽しい。

ウォッシュタイプのチーズの中では、クセが少なく比較的食べやすいフルール・ド・ビエールであるが、熟成が進めば独特の香りが強くなる。クセのあるチーズが好きな人でも、フルール・ド・ビエールは華やかな香りが特徴であるため、できるだけ早めに食べるのがおすすめである。

結論

フルール・ド・ビエールは、ビールの花という名前のウォッシュタイプのチーズである。ビールを醸造したスピリッツで、表面を洗って熟成させたそのチーズは、ビールとホップの香りにより、まるで柑橘系のようなさわやかな風味がある。白ワインや味の濃いビールにも合うが、製造する時に使われる同じ名前のスピリッツのフルール・ド・ビエールと一緒に楽しんでほしい。
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