このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

伝統あるチーズ【ヴァルテッリーナ・カゼーラ】とは?始まりは7世紀末

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年12月11日

ヨーロッパのチーズには、原産地呼称認定制度(イタリアではDOP)に認定されているものが多数ある。しかし、DOPに認定されていなくても美味しいチーズはある。今回紹介する「ヴァルテッリーナ・カゼーラ」もその1つで、伝統的製法を守りながら長年作り続けられているチーズだ。一体どのようなチーズなのか見ていこう。

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. ヴァルテッリーナ・カゼーラとは

イタリア・ロンヴルティア州にあるヴァルテリーナ渓谷で作られるヴァルテッリーナ・カゼーラは、7世紀末から続く伝統的な製法を守られている歴史の古いチーズだ。ヴァルテッリーナは産地の名称、カゼーラはチーズを熟成させるための小屋のことを指す。

ビットの原料と同じミルクで作られる

ヴァルテッリーナ・カゼーラの産地である渓谷は、レオナルド・ダ・ヴィンチにより「ワインよりもミルクを産する地」と称されたことでも知られる場所だ。
この地方にある高地牧場では、毎年夏になると牛やヤギの放牧が行われる。夏に放牧される伝統牛ブルーナ・アルピーナのミルクはDOPに指定されているチーズ「ビット」に使われ、そのほかの季節に搾った分がヴァルテッリーナ・カゼーラの原料となる。
冬の間は干し草を食べ、春は牧草を食べる乳牛のミルクは季節によって味わいが変わり、チーズにも影響する。ちなみに、春のミルクから作られるヴァルテッリーナ・カゼーラのほうが味がよいといわれている。やはり新鮮な牧草が良質のミルクを作り出すということなのだろうか。

ほどよい熟成による美しいグラデーション

ヴァルテッリーナ・カゼーラの熟成期間は短いもので60日ほどだが、1年ほどで出荷されるものが多い。熟成が進んでいるものほど水分が飛ぶが、外皮はそれほど硬くなく中身にも弾力がある。表面はオレンジ色でカビが生えているが、中身は乳白色。外皮に近い外側から内側にかけて徐々に薄くなり、きれいなグラデーションになっているのがいかにも美味しそうだ。

2. ヴァルテッリーナ・カゼーラってどんな味?

ヴァルテッリーナ・カゼーラは、ハードタイプのチーズの中でもクセやニオイがほとんどない。ヨーロッパのナチュラルチーズを食べ慣れていない人でも食べやすい味である。もちろん熟成させているため水分がとび、ミルクの旨みが濃縮されている。マイルドなだけでなくしっかりとしたコクが感じられる。

ナイフを入れると弾力を感じるが、噛んだときにも同じようにムチッとした食感がある。ハードタイプではあるが比較的ソフトな舌触りもまたヴァルテッリーナ・カゼーラの魅力といえるだろう。

3. ヴァルテッリーナ・カゼーラの美味しい食べ方

ヴァルテッリーナ・カゼーラは薄く切ってそのままつまみやテーブルチーズとして食べよう。つまみに合わせる酒は、味のしっかりした赤ワインがとくにおすすめだ。パンにはさんで朝食として食べたり弁当に持って行ったりするのもぜひ試したい贅沢な食べ方である。

そのままでももちろん美味しいが、さまざまな料理に使えるのもヴァルテッリーナ・カゼーラの魅力。パスタやサラダに加えたり、グラタンにかけてオーブン焼きにしたりと活用しよう。また、ビットと同様にそば粉のパスタとの相性がよいことでも知られる。チーズの美味しさがより引き出されると評判だ。

結論

美味しいチーズというとDOPに認定されているものから選びたくなりがちだが、ヴァルテッリーナ・カゼーラのようなチーズもあることはぜひ覚えておきたい。熟成期間だけでなく、原料となるミルクが搾られる季節によって味が変わる点もまた興味深い。同じヴァルテッリーナ・カゼーラでも、春と秋でどのように味が変わるのかぜひ試してみたいものである。
この記事もCheck!

おすすめ記事おすすめ記事

    ページトップへ ページトップへ