1. ロールキャベツとは
ロールキャベツは、キャベツにひき肉などの具材を丸めて包み、煮込んだ西洋料理のこと。日本では家庭料理として広く親しまれている。中身に包む具材の種類、味付けには、さまざまなバリエーションがあり、家庭によっても異なる。
ロールキャベツの歴史
ロールキャベツの起源は、ブドウの葉で肉やコメを包み、煮込んだドルマというアナトリア半島の郷土料理だといわれている。日本で広く親しまれるようになったのは、明治時代になってから。キャベツは、薬膳効果があるとされていたことから、皇族などにもよく食べられていたようだ。
家庭で発展
明治時代に女子教育雑誌で紹介されたことをきっかけに、家庭にも広く伝わったロールキャベツ。実際に一般家庭に浸透したのは戦後になってからだと思われる。ちなみに世界にもロールキャベツに似た料理は多く存在する。ドイツやロシア、フランス、東欧などで、食べられている。
2. ロールキャベツ、基本の味付け
王道のコンソメ
味付けの種類が多彩なところもロールキャベツの特徴の1つ。もっとも定番と呼べるのが、コンソメ味。シンプルな味わいなので、飽きることなく、たっぷりと食べることができる。また優しい味わいは、子どもから大人まで人気が高い。固形のコンソメスープだけだとどうしても尖った味になってしまうので、ベーコンをほんの少し、刻んで入れるのがおすすめ。ぐっとコクのある味わいに変化する。味自体は、煮詰まると濃くなることもあり、やや薄めに仕上げるのが肝心。
さっぱりとしたトマト味
トマト缶や生のトマトで煮込めば、さっぱりとした味わいになる。トマトピューレなどを使用してもいい。酸味が際立ってしまうとキャベツの優しい甘みが台無しになってしまうので、こちらも細かく刻んだベーコンを入れたり、砂糖を1つまみプラスしたりするといい。コクが生まれ、ぐっとまろやかになる。仕上げに、粉チーズを振っても美味しい。
あっさり和風味
ロールキャベツは、家庭料理として進化するなかで、和風味でも食べられるようになった。和風の味付けにする場合は、水溶き片栗粉でとろみをつけると味がまとまり、食べやすい。また、キャベツのなかの肉は、鶏ひき肉を使用するのがおすすめ。出汁に生姜のすりおろしを加えて、全体の味を引き締めるとより大人の味わいに。
3. まだまだある!ロールキャベツの味付け
ホワイトソース
老舗の洋食店などでは、ホワイトソースで煮込むロールキャベツも多い。こちらは、前述の基本のものより、かなりこってり。ボリューム感のある味わいに仕上がるので、子どもや若者にも人気が高い。ホワイトシチューのルーやコーンクリームの缶詰を使って煮込んでもいいだろう。
デミグラスソース
こちらもホワイトソース同様、ボリューム満点に仕上がる。デミグラスソースは、缶詰やレトルトを使うと簡単。見栄えもよく、リッチ。ごちそう感がUPするので、ホームパーティーなどにも活躍してくれる。
結論
ロールキャベツは、日本の家庭に浸透した西洋料理の1つ。優しく、ほっこりとした味わいは、人気が高い。さらに味付けで印象がガラリと変わるので、シーンや食べる人の年齢層に合わせて、アレンジするといいだろう。
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