1. カレーにコクが出る隠し味

まずは、深みがあるカレーを食べたいときにおすすめの隠し味を紹介する。なお「コク」「まろやか」「さわやか」といった抽象的な表現は、人によって感じ方・受け止め方が異なるため、あくまで目安として参考にしていただきたい。
コーヒー
毎朝コーヒーが欠かせないという方も多いだろう。コーヒーは、眠気覚ましだけでなくカレーの隠し味にもおすすめだ。入れるタイミングは、インスタントならカレールーを溶かしたあと、ドリップなら火を止める直前がよい。コーヒーの種類によって味やコクが変わってくるので、自分好みのものを見つけてみよう。
中濃ソース
中濃ソースは古くから隠し味として有名な調味料なので、すでに実践している方も多いかもしれない。ソースはもとから野菜や果実、そのほか香辛料の風味なども濃縮されている。これをカレーに加えることでコクや甘みがより深まるのである。カレールーがすべて溶けきったあとの仕上げに投入しよう。
ビターチョコレート
甘さだけでなく、深みやコクもプラスできるカレーの隠し味がチョコレートだ。カレールーを溶かしたあと、板チョコを2~3片加えてみよう。コクを出したいときは、ミルクではなくビタータイプのチョコレートがおすすめだ。
マヨネーズ
マヨネーズもコクを出したいときの隠し味になる。ただし一度に入れすぎると溶け残ることがあるため気をつけてほしい。カレールーが溶けたあと、小さじ1杯など少量ずつしっかり溶かしながら加えていこう。
赤ワイン
料理によく使われる赤ワインも、カレーの隠し味にもおすすめだ。全体の水分量の4割を赤ワインにして、水といっしょに具材を煮込もう。赤ワインで煮込むことで肉が柔らかくなるというメリットもある。とくに、豚肉のカレーの隠し味に赤ワインを使うとジューシーに仕上がるのでおすすめだ。
にんにく
にんにくを隠し味に使うと、カレーにコクと風味が生まれる。食材と一緒に炒めてから煮込むのがおすすめだ。ただし入れすぎるとにんにくの風味が強くなりすぎる。鍋1杯に対し、小さじ半分程度を目安にしよう。
2. カレーがまろやかになる隠し味

続いて紹介するのは、カレーをまろやかにしてくれる隠し味だ。
ヨーグルト
ヨーグルトを隠し味に使うとカレーがまろやかに仕上がる。肉を柔らかくするためにヨーグルトに漬けることもあるほど、肉料理によく使われるアイテムだ。カレーの仕上げに、大さじ1杯ほどをひとかけしよう。入れすぎるとヨーグルトの酸味が際立つので、味をみながらプラスしていくのがポイントになる。
砂糖
砂糖も立派なカレーの隠し味になる。コクも出るが、同時に甘みがカレーの辛さを和らげてまろやかな味わいを楽しむことができる。カレールーを入れるタイミングで、ルー1箱につき大さじ3〜4杯程度の砂糖を一緒に加えて溶かそう。
ハチミツ
ほどよい甘みのおかげで、まろやかなカレーに仕上がる隠し味がハチミツだ。ただし甘みが強いため、煮込むタイミングで大さじ1杯ずつ味見をしながら加えていこう。甘さが、そのあとにくるスパイシーさをいっそう際立たせてくれるはずだ。
無塩バター
最後の仕上げに、10gほどの無塩バターを隠し味として加えると、コクが生まれまろやかさがプラスされる。あるいは混ぜるのではなく、電子レンジなどで溶かしておいた無塩バターを食べる直前にかけるといった方法もおすすめだ。
3. カレーがさわやかになる隠し味

隠し味はまだまだある。続いてはカレーにさわやかさをプラスしてくれるアイテムを紹介しよう。
トマトジュース
トマトをつぶして加えたりケチャップを入れたりするのもよいが、トマトジュースをカレーの隠し味に使うのもおすすめだ。入れるタイミングは具材を煮込むときで、50㏄ほど加えるか、水全量をトマトジュースに変えてしまうのもアリだ。さっぱりしたさわやかなカレーに仕上がり、暑い夏でも食が進むことは間違いないだろう。
レモン
煮込むときにレモンを隠し味として加えると、肉のくさみが和らぐ。また仕上げの際にレモン果汁を加えたり、表皮(黄色の部分のみ)をみじん切りにして加えたりすると、ほんのり酸味がきいてさわやかな味わいのカレーに仕上がる。
4. 子どもが喜ぶカレーの隠し味

週末にカレーをふるまうなら、子どもが喜ぶ食材を隠し味にしてみてはどうだろうか?砂糖やはちみつはすでに紹介したので、それ以外のアイテムを紹介する。
バナナ
「パパ・カレー」(ほるぷ出版)という絵本がある。タイトルの通りパパがカレーを作る話だ。この話の最後にバナナを入れるシーンが登場する。ポリ袋に入れたバナナを子どもにつぶしてもらい、仕上げに加えるというものだ。バナナは親子で作るカレーにぴったりの食材で、とろみが増しほんのり甘みが加わる。子ども好みのカレーに仕上がるはずなので、ぜひ試してみてほしい。
りんご
すりおろしたりんごを隠し味にすると、ほんのりと甘味のきいたカレーに仕上がる。ただし酸味が苦手という子どももいるので、その場合は入れるタイミングを工夫しよう。具体的には、野菜を煮込むタイミングで入れると酸味が抜けて甘味が増す。ほどよい酸味を残したいときは、最後の仕上げに加えてサッと煮込もう。
ミルクチョコレート
コクを出すならビターチョコレートだが、甘みやまろやかさを出して子ども好みに仕上げたいときはミルクチョコレートを隠し味に使うのがおすすめだ。ビターチョコレートと同様に、ルーが溶けきってから板チョコ2〜3片を入れてみよう。
5. カレーを美味しくするのは隠し味だけじゃない

ここまではおすすめの隠し味を紹介してきたが、カレーを美味しくするコツはそれだけではない。最後に、ぜひ取り入れたいひと工夫を紹介するので、できることがあれば試してみよう。
飴色玉ねぎを使う
薄切りした玉ねぎを、飴色になるまで15分ほど炒めてから加えると、カレーに甘みやコクが生まれる。強火で水分を飛ばし、そのあと徐々に弱火にしていくと失敗しにくいので、ぜひ試してみてほしい。
複数のルーを組み合わせる
ルーは、メーカーや種類によって使われている原料が異なる。うまく組み合わせるだけでより本格的なカレーに仕上がることも多い。ただし、あまりに多くの種類を混ぜすぎると味が分かりにくくなってしまうおそれがあるため、2種類からせいぜい3種類までにとどめておこう。
ローリエを加える
ローリエ、ローレル、月桂樹などあるが、いずれも同じものでハーブの一種だ。具材を煮込むときに1〜2枚入れるだけで風味が増し、肉や野菜のくさみも軽減される。
弱火でじっくり煮込む
鍋で具材を炒めてから水を入れて煮込んでいくわけだが、その水を入れた時点から弱火でコトコトじっくり煮込んでいこう。ルーを入れる直前に火を止め、再度火にかけるときも同様だ。
結論
市販のカレールーでも、隠し味を加えるだけでコクやまろやかさ、さわやかさを出すことができる。組み合わせや量によってはオリジナルカレーを作ることも可能だ。今回紹介した以外にも、多くの食材や調味料がカレーの隠し味として利用されている。ぜひいろいろ試してみて、自分好みのカレーに巡り合ってほしい。
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